■先回は、四柱(年・月・日・時の四つの柱)を年代からの観点で説明しました。
今回は、四柱の各柱を家系や自分を中心とする人間関係(六親)で説明します。
① 「日柱」は日干と日支からなっていて、四柱推命学における判断の中心となっている部分です。
古来は、「年」を中心に判断していたようですが、徐子平の頃から、日干(日柱)を中心に判断するようになり、的中率がより高くなりました。
そして、それ以降からは日柱は四柱推命学の判断の中心となりました。
「日柱」は自分自身を表し、特に日干は「我」、そして日支を「配偶者:夫・妻」とします。…夫婦の吉凶鑑定の一条件ですね。
そして、四柱を組織する場合には必ず、日干と他の柱の干支との相対関係で天干星(変通星)や十二運算出します。
これは自分から見て、自分を取り巻く環境(他の干支)がどの様な関係性やエネルギーかを看るものです。
② 「月柱」は、日干から 生れた月の干支を見て、天干星(変通星)や十二運、地支による変通星(蔵干)等を割り出したものです。そして、年月日時の4本の柱の中では中心となる柱です。
日干を主体(体)とすると、対象(用)にあたるともいえる柱です。
泰山系等では、月支を元命と称して重んじますが、当流派では月支よりも、月上の天干星を中心星と見ます。
「月柱」は「父母」または「兄弟姉妹」を意味し、詳しく分ければ、月干は父、月支は母を表します。
母の影響は、子供の心の世界に大きな影響を与えるので、月支との関係はとても重要だと言えます。
月柱に吉星が出ると、親子や兄弟との関係は良くなる傾向があり、そこに凶星が出る場合は親子縁や兄弟縁は薄くなる場合があります。
月支は母を意味することから、月支に帝旺などがあると、比較的強いお母さんという意味もあります。…男命では、時々マザコンの人もいます。
また、月柱に劫財・敗財等があると、父親との関係が薄くなる場合も多い様です。
③ 「年柱」は日干から生れた年の干支を見て、天干星(変通星)や十二運等を割り出したもので、六親論的には、先祖や祖父母を表します。特に年干は祖父、年支は祖母を表す場合もあります。
年柱は、その方の血統的なバックボーンという意味にもなります。
年上:偏官…先祖は武家?
年上:印星…先祖はインテリ?
年上:劫財・敗財…祖父母の代で金銭・愛情問題?
年上:傷官…先祖に職人・大工・刃物、殺傷問題?
この様にも考えられます…?
④ 「時柱」は、日干から生れた時刻の干支を見て、天干星(変通星)、十二運等を割り出したものです。
4つの柱の中でも重要な柱です。
そして、「時柱」は子供や子孫運や生命力を意味します。
時柱に良い星が出る場合は、子孫運や晩年の運が良くなり、比肩等(比肩・劫財・敗財)などが出多場合は、晩年の運が寂しくなる傾向があります。子供縁の弱い夫婦は、時柱に比肩星や傷官星が出ている場合も多くあります。
十二運では、「沐浴」や「絶」運も、あまり好ましいものではありません。
子孫運が良い星は、食神・財星・官星の旺相するのが良いですね(印綬も可)。
新栄堂
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