新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

劫財双並び…太く短く。

2023年08月28日 | 四柱・その他
当方の流派(安田流)では、天干の並びを重要視します。
例えば、月上の天干(変通星)が劫財で年上にも劫財が出ている場合…
劫財 双並びとなります。
劫財には良くも悪くも風呂敷を広げて、一か八かモノに賭ける処があります。
大胆な賭博性を持ったところがあるのですね…
故に劫財 双並びの命式の方は細く長くは生きたくはない…太く短く、好きなことをやって人生を大胆に生きたいという人が多い様です。
故に、職種もその様な要素を生かせる職種が良いですね…。

また、大胆な欲を持った劫財に理論性の印綬等が付いた命式の方は、知的な世界と大胆さを持っているとも言えます。
大風呂敷を広げるだけではなく、きちんとした裏付け(考え)も持っている行動しているのですね…。

その反対が、劫財と食神との並びの命式です。
財を生ずるが大人しい食神…、食神の悪さを大胆な劫財がカバーする命式なのですね…。
この様な並びの命式の方は、棚からぼた餅的な感覚(運)を持っている方が多い様です。
内面には欲と自我を持ちながら、その表面を甘いチョコレートでコーティングしている様な命式です。
偏印によって食神が壊されなければ、不思議な魅力とラッキーさとを持っています。

また、劫財は反対から読むと「財が力ずくで去る」と読むことができます。
そして、この劫財の隣に正財が並ぶと、劫財が正財を強く剋します。
正財は宝(大切なもの)ですので、宝とそれを剋す(壊す)並びとなるのですね…。
宝=大切なもの=愛・命・財ですので、嫌な大運が来ますと、それらの宝が流れてしまうことが多い様です。
財と財を剋す関係ですので、嫌な大運が廻ってきますと、宝が流れてしまう場合も多い様です。

劫財に似た様な星で敗財というものがありますが、その違いは…強気と弱気とも言えます。
強気でやや身勝手な劫財と弱気の中にも身勝手さを秘めたのが敗財とも言えます。
劫財や敗財は正官で抑えるか、食神で漏らすと良いかも知れませんね…。

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ストレスが溜まりやすい。

2023年08月21日 | 四柱・その他
人間は心と体とで出来ています。
そして、心と体とは互いに影響し合っています。
心が安定すれば、体も安定してきますし、心が不安定の場合は身体の調子も崩れやすくなると思います。
そして、心の安定の土台は、小さい頃の親子関係がとても重要だと思います。
三つ子の魂百までという諺がありますが、小さいお子さんにとって、両親(特に母親)の影響はとても大きなものです。
父親が天なら、母親は地ですので、その天地の間で育っている植物が子供の様なものだと思います。
仲の良い父母の下で育った子供は、春うららの中で育った植物と同じで、健やかに育っと思います。
しかし、両親がいつも喧嘩…。お子さんの心はいつもドキドキしていたかも知れません…。

特に感受性の強いお子さんの場合…四柱推命の変通星では、傷官が感受性の星とも言われていますが、
その傷官の十二運に荒れる12運の沐浴や、過ぎる12運の帝旺等が付いている場合は、ガラスの様な繊細な心にキズが入りやすいと思って下さい。
その心の傷は、思春期や受験等…不安定な時期やプレッシャーを受けやすい時期に何かの問題として発生する場合が多い様です。

推命的には、傷官と強く剋し合う官星(偏官・正官)の大運の時期や、旺相する比肩・劫財(敗財)の大運の時期等…
…お子さんの命式にとって良くない行運(大運・流年)の時に発生しやすいと思われます。
心身の健康面で出る場合もありますし、人間関係や社会との関係で出る場合もありますが、その出方は命式によって様々だと思います。

傷官は感じやすい敏感な星です。
この傷官が荒れていたり固まり過ぎると、敏感に感じ過ぎて想像し、妄想を膨らます場合もあります。
そして、心が不安になり、その影響が健康面や対人関係で出て来るのだと思います。
傷官は、自律神経の交感神経の様なものだと思います。
心が緊張しきってしまうのでしょうね…

傷官が交感神経なら、副交感神経にあたるのが印星(偏印・印綬)です。
印星は思考の星ですので、この印星の12運に荒れる沐浴が付いていたり、
印星太過といって、印星が4個も5個も固まる場合は考え過ぎて先々が不安になり、ネガティブになる場合もあります。
石橋を叩いて叩いて壊してしまう人も、印星太過の人に多いものです。
あまり考え過ぎるとノイローゼになる場合もあります。

印星と食傷、特に印綬と傷官とが命式(五行)に多い方は、この二つの星のバランスが重要だと思います。
この印綬と傷官とが並ぶ命式の方は、「印綬傷官格」と言いまして、芸能・技術・スポーツ等…何かの才能等で生きている方が多い様です。
スペシャリストにも多い星の並びですね…。
感じたり考えたりという精神的な星なので、内的葛藤が生じやすく、精神的にはストレスを感じやすい人が多い様です。
それでも、比肩(自星)がしっかりとしていれば自分を保つことができますが、自星が弱い場合は、精神ストレスから心の不調となる方もおられます。
芸術家や俳優さんには繊細さも必要だと思います。
この星の並びが良く働けば、素晴らしい才能を発揮することも出来るのですが、そうでない場合は、大きな負荷が心にかかる場合もあります。
命式にとって良い行運(大運・流年)の期間が才能発揮の期間とも言えます。

ストレスと病気という観点では…
感受性を表す「傷官」が悪く働く場合。
そして、思考を表す偏印が悪く働く場合とも言えます。
それらの星が太過していたり、荒れる12運の沐浴が付いている場合でしょうか…

また、ちょっと特殊なのは、過ぎる12運の帝旺や深堀しやすい墓の12運ともいえます。

特殊な命式の方は、非凡な才能があるのだと思います。
ご両親が、お子様の命式を理解して上手にフォローされると良いのですが…
愛するということは、その人の命式を知ってあげることかも知れませんね…

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四柱推命は運勢の天気用法?

2023年08月16日 | 四柱・その他


台風7号が日本海に抜けました…大きな台風で、各地で大きな被害が出た様です。
科学の進歩の中、気象衛星を用い、潮の流れや海面温度、そして地形等を細かく分析し、台風の進路を割出して被害を最小限に食い止めようとしているのがよく分かります。
しかし、様々なデーターを出しても、すべてを予測することが難しいのがよく分かります。
何故ならば、様々な要因が影響しているからだと思います。

四柱推命の年月日時から割り出した「命式」…
この命式は、日本なら「日本」という国の国土やそこに住む民族性を表したものともいえます。
世界には様々な国が存在しますが、その国の地形や緯度によって環境も異なると思います。
国も様々ですし、人間も様々ですね…

さて、命式本体が一人(一つ)の人(国)を表すならば、大運は周期的な後天運ですし、流年はその中の今年の運勢です。
人の一生というものを見たときに、青年期→ 壮年期→ 老年期とあるように、国にも同じ様な運気の時期があります。
一生にも春夏秋冬がありますが、一年にも春夏秋冬があります。

春には春にあったことを行い、夏には夏にあったことを行い、その結果として稔の秋を迎え、後継者(子孫)にバトンを渡して一生を終わります。
変通星で例えるなら、食傷は春、財官は夏、印星は秋にも該当します。
そして、冬にあたる星が比劫と言えるでしょう。

比肩には分離という意味があり、一つの段階が終わるという意味もあります。
10年ひと昔という言葉がありますが、変通星の比肩も10年に一度は巡って来ます。
10数は帰結数といって、元に戻る数とも言われています。
10×10=100…100年あれば、この世を終えて次の世界(あの世)の出発が始まります。
故に、比肩には分離や新しい出発という意味があるのですね…

日干:癸の方は今年は比肩の流年となります。
壬の方も劫財ですので、同じ様な意味がありますが…
この比肩・劫財は財星(大切なもの)を剋す星(変通星)です。
日干:水(壬・癸)の方に、何かありましたか? と、聞いて見ますと…
結構な割合で、そういえば…と、言われる方がおられました。
例えば…
・買ったばかりのパソコンが直ぐに壊れてしまった。
・身内に良くないことが起った(病気・離婚)。
・余分なお金が流れてしまった。
・友人との別れ。
・職場を辞めた。 等々…
比肩の象意を表す様なことが有ったという方もおられました。

大難が小難、小難が無難となれば良いのですが…
その為には、天が守って下さる生き方…徳を積むことが大切なのかも知れません…。
徳積みといえば、「陰騭録:いんしつろく」という書籍もありますね…

命式は天気図に似た様なところがあります。
しっかりと分析できれば、面白いと思います。

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弱気と強気の欲。

2023年08月10日 | 四柱・その他
財(宝=大切なもの)を剋する星に比肩・敗財・劫財の3つがあります。
以前のブログ、「団子三兄弟」で紹介しました。
今回は、この話の続きです。

人は、だれでも幸福を求めています。
そして、幸福は自己の欲望が満たされた時に感じるのですね…。
問題は、この欲望の満たし方です。

本来は、自己の欲望(目的)と全体の欲望(目的)が一致する必要があるのですね…。
例えば、人体の臓器の一つである心臓は、全体に血液を送るために存在しています。
故に、身体は心臓を守ろうとするのですね…。
個が全体の為に生きるので、全体も個を守ろうとするのですね…
これが宇宙の法則なのですが…最近はそうではないように思えます。
無制限に分裂を繰返す癌細胞に似て、全体よりも個の利益のみを優先する傾向も多い様です。
身体全体が死ねば癌細胞も生きていられないのに…自分のことのみを考える…

さて、今回はこの「欲」についてです。
比肩・敗財・劫財は、財(宝=大切なもの=愛・命・財)を剋す(支配)する星(変通星)です。
比肩は生一本で竹を割った様な職人気質。
人間関係はあまり上手いとは思えませんが、独りで黙々と頑張るところがあります。

それに比べると劫財は、大胆不敵で 強い上昇志向があります。
風呂敷を広げて、それなりに人に合わせながら、あわよくば 利益を得たいという欲望なんですね…
いき過ぎた劫財には強気な身勝手さが内包している場合もあります。
特に帝旺・沐浴が付いている場合はその傾向が強くなります。

最後に敗財…敗財を持つ方は、人情に流されて嫌と言えないところがあります。
表面的には、優しそうに見えますが、内面には、嫌と言えずに情に流され、不完全燃焼から「俺の気持ちも分かって欲し」という気持ちが溜まっています。
敗財の人の心を覗いて見ると、弱気な身勝手さが見える場合もあります。
ハッキリと「ノー」と言えないのでしょうね…寂しさと情(欲)に流されてしまう自分が居るのかも知れません。

自分の命式に振り回されずに、命式をコントロールしたいものですね…
その為には、自分自身を知るということと、宇宙(自然界)の法則を正しく知ることだと思います。
その様にして、変通星の吉面を出したいものですね…。

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五行の金の太過。

2023年08月06日 | 四柱・その他
五行には「木火土金水」の五つがあります。
今回は、その中で「金」の太過について書きたいと思います。

例えば…
日柱が辛酉で五行にも金が固まる場合…
辛も酉も陰金です。
庚が斧ならば、辛はナイフやカミソリの様なものとも言えます。
身近なものでいえば、包丁やナイフがそれにあたると思います。

その様な命式の方は、時々刃物で怖い思いをされている方もおられます。

五行の配当では、金は硬いものですので、骨・筋・歯・事故・結石・肺・アレルギーを表します。
また、その様な箇所がウイークポイントになる場合もあります。
最近はアレルギーの方も多いので、気管支系のアレルギーも生じやすいかも知れませんね…。
 
また、金には悲しみという意味もありますので、人に言えない悲しみを抱え込むと肺や気管支等にストレスを生じる場合もあります。

それから、道具や車も金属や硬いもので出来ている場合が多いです。
金が太過される方で荒れる傷官も持っている方は交通事故等には気を付けて下さい。
男性の場合は、道具を使った技術者の方もおられます。

女性の場合、宝石が似合う美人の方も多い様です。

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身旺・身弱

2023年08月03日 | 四柱・その他
強い日主(日干)のことを四柱推命では身旺といいます。
日干(自分)が強いので、おのれを強く主張します。
表面は優しそうでも、自分という自我があるのですね…。
その様な人は、善にも悪にも強いのですが、その分、性格的にアクが強くなります。

特に月上に比肩 建禄や劫財 帝旺を持つ方は、その傾向が強くなります。
比肩は、竹を割った様な生一本なところがあるので、嫌なものは嫌とはっきりしています。
また、劫財の場合は欲もあるので、表向きは合わせますが、内面はしっかりとした自我心を持っています。
針金を曲げた様な雰囲気とも言えます…。

特に月上に旺相する比肩・劫財等が出ていますと、大運の最初(幼少期)が必ず比肩・劫財となります。
旺相する比肩・劫財の期間は、シベリヤからの大寒波が来ている様な期間とも言えますので、
この期間(大運)は、両親からの愛情(太陽の恵み)を受け難い期間とも言えると思います。
比肩・劫財は財星と言う家庭や情を剋す星だからです。

人の魂は愛によって育ちます。
特に、小さい頃は、自分の情を確りと受け留めてもらうことが大切です。
しかし、情を受け留めて貰えなかった子供は根底に寂しさをいっも持っています。
故に、私、私と自己主張するのだと思います。
魂が愛を求めて、自分を主張しているのだと思います。

知的な世界は学べば育ちますが、人の情は愛を受けないと育たないのですね…
頭は良いが、情が育ちきっていない方も多い様です。

身旺の逆で、日主(日干)が弱いことを身弱といいます。
身弱の人は、他の干支に引きずられるので、自分で運命を切り開くというよりは、それに身をまかす傾向になります。
あまり自己主張ができない性格なのですね…。

身旺・身弱の簡単な見方は…
1. 月令を得る
2. 変通星(特に天干)に、比肩(敗財・劫財)、印星が多い。
3. 四柱の12運が強い(建禄・比肩)。

また、身旺の人は吉凶の波が大きく、吉運の場合は強い上昇運に乗るが、凶運の場合はその逆になりやすい。
そして、適職や良い環境に出会えば、個性を発揮することができるが、そうでない場合は孤独になる場合も多い。
また、身弱の方は自己主張ができないので、勤め人等、人に使われる立場の人が多い様です。

一般的には、男性はやや身旺が良いとも言われ、女性が身旺過ぎると夫を尻に敷く場合が出てきます。
女性でも、起業したり管理職になるには身旺の方が良いかも知れませんが…

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