新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

変通星の意味「劫財・敗財」

2008年09月21日 |  四柱推命(変通星の意味)
劫財・敗財は比肩と同じグループの星です。
日干の陽陰に応じて劫財と敗財とが入れ替わります。
(例)
日干が陽干、例えば甲から乙を見ると敗財。
日干が陰干、例えば乙から甲を見ると劫財となる。
男性が持つと吉面が15%、女性では吉面が8%ぐらいかも知れません。
吉面は少ないですが、星の並びによっても変わりますし、ある程度大胆に活きる事も出来ます。
また、劫財には「強気の失敗」、敗財には「弱気の失敗」という意味があります。
強気の失敗とは自分から強気に出て失敗してしまうことす。
弱気の失敗とは周囲の事情に流されて失敗する、消極的な失敗です。
また、劫財には物事に賭けるという意味もありますし、大胆に危険を犯しても突進するところもあります。
また、これらの星はかなり凶の意味合いが強いところがありますが、一か八かの内容が問われる世界では必要な星でもあります。
投資等、巨額な金額を扱う職種には必要かも知れません…劫財と食神とが並ぶ場合には、互いの星の悪さを補いあって、「棚からぼた餅」的なラッキーさを得る場合もありますが、行運で劫財に沐浴や帝旺が付いた場合は、投資等でかなりの金額を失っている人も多く居ます。
劫財は下から読むと「財が力ずくで去る」と読みますし、敗財は「財が敗れる」とも読めます。
財には宝という意味があり、宝は大切なものですから、大切なもの「愛(人間関係)・生命(健康)・財産(お金)」を表し、それらを失いやすい星が劫財・敗財となります。
劫財の場合は、自分から仕掛けていって失う傾向があり、敗財の場合は、人情に流されて嫌と言えずに失う傾向があります。劫財の場合はなるべく地道に歩むことを心掛け、敗財の場合はお金の貸借や保証人には注意が必要です。
特に、劫財・敗財の下に付く十二運に帝旺や沐浴が付く場合やその行運の時に表面化しやすい傾向があります。魔が刺しやすい時期とも言えるでしょう…?
また、命式中にその様な星がある人は、先祖や親に何らかの愛や財の問題が残っている傾向があります。
特に月上は命式の中心的な星ですし、その影響は50%を占めていますので、その人の人生は波乱が生じやすい人生とも言えます。
新栄堂

コメント (54)
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変通星の意味「比肩」

2008年09月20日 |  四柱推命(変通星の意味)
今日からいくつかに分けて変通星の意味を記入したいと思います。
■比肩(男性の星・凶)…主体性・自主性の星。
この星を男性が持つと吉…50%ぐらい、凶…50%ぐらいになり、女性が持つと吉の内容よりも凶の割合の方が大きくなる。
比肩とは「我」という意味を持っていますので、自主性・独立性・主体性を発揮して、周囲の干渉に惑わされずにマイペースで、事を成し遂げていくという意味があります。…人間で言えば背骨の様なものです。
ですから、この星を持つ人は環境による拘束を嫌い、自由を求めるようになります。
そして自分想いや願いを達成したいという気持ちが強くなり、一途な行動力で独自の道を探求してみたいという気持ちが強くなります。
また、この星には、社会的な活動に情熱を注ぎ、活躍したいと願う意味もありますので、そこから社会性や職業性が強いという吉の意味が出てきます。
この場合の社会性や職業性は、最初から備わっているというより、自分でコツコツ努力して勝ち取りながら備わっていくものです。ある意味では開拓者の様な苦労もありますが、負けずに頑張る人も多いものです。
それ故に、比肩星を持つ人は地道に努力して技量や技術を発揮するような職人気質の持ち主です。
社会的な位置や立場もその様な地道の努力による結果として与えられます。
またこの星は逆境に強く、自分一人の意思で道を切り開いていくのに向いています。
そして、何事もクールに割り切って、あまり複雑に考えないで前進するという性質も持っています。
故に竹を割ったような性格の方が多く、あっさりとしています。
しかしこの星も悪く働きますと、協調性が無くなったり、排他的になり孤立しやすくなりますし、吉の面の社会性や職業性が行き過ぎると家庭面が犠牲となり、その結果として夫婦の不和や離婚問題も多くなります。
この様に、星には吉凶両面がありますので自分の持つ星の特性をよく知って、その星の吉面を伸ばすよう、自分の存在が周囲に及ぼしている影響を考えながら、バランスの取れた生き方を心がけることが大切です。
比肩が命式にある場合は、その比肩を抑える官星があると良いでしょう。
一途に頑張る開拓者の星です。
新栄堂
コメント (11)
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占いを学ぶのに向かない人

2008年09月18日 | 今日の出来事
先日、四柱推命を教えて欲しいとある婦人が来店した。
四柱推命は的中率の高い占いですが、中々難しい占術です。
積み重ねが重要ですので、命式中の天干に印星は欲しいものです。
印星には古典やコツコツと積み重ねるという学問的な意味合いがあります。
その婦人の生年月日を伺ったところ、昭和44年2月11日で生時は不明でした。
三柱で見ますと、丁日干で 月柱:劫財 死 印綬で、年柱は食神 長生 偏財でした。
裏には印綬があるので占いに興味を持ったのでしょうが…?
表は劫財と食神の並ぶ、いわゆる「劫達の命」でした。
劫達の命の人は、簡単に言えば楽をして儲ける…という命式で、コツコツと古典を学ぶ様な命式ではありません。
ブローカー等に多い命式です。
そうでなくても四柱推命はコツコツとした忍耐力が必要です。
劫財や食神が天干星に出ている方は、四柱推命の様な忍耐の必要な占術は向かないのでしょう。
教室の申込のサインをいただきながら、命式を見ながらその様に思わされました。
案の定…約束の日は肩すかし!
私も印綬や傷官を天干星に持っておりますので、何となくわかります。
本当に勉強されますか?…と念を押したのですが、残念な事です。
新栄堂

コメント (17)
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平成「日本」の命式

2008年09月14日 |  四柱推命(変通星の意味)
1989年1月8日
年柱:戊辰 比肩 冠帯 比肩
月柱:乙丑 正官  養 敗財
日柱:戊辰   冠帯 比肩
時柱: ?    ?  ?

大運:丁卯 印綬 沐浴 正官
流年:戊子 比肩  胎 偏財

上記の命式は平成「日本」の命式です。
「平成」は元号法が制定された際に陽明学者・安岡正篤が考案したと言われます。
政府は、昭和天皇の崩御(死去)を受け、その当日(1989年<昭和46年>1月7日)の午後、平成・修文・正化の3つの候補の中から全員一致で「平成」という元号を選んだ。正化(せいか)や修文(しゅうぶん)という元号は「昭和」と同じ「S」になるので、不都合ということでした。
今年の平成「日本」は流年:比肩 胎の年廻りです。
もともと土の比肩星に5つの星が固まる命式ですので、土尅水と財を流しやすい命式ですが、今年はこの傾向が強くなりますので、経済問題(投資等)には注意が必要ですね。
人の命式も法人の設立も出来れば良い時がベストです。
なるべくならば「財・官・印」三宝の命が良いですね。
新栄堂

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ひとり言

2008年09月03日 |  四柱推命(変通星の意味)
昨日福○さんが突然の辞任!
早速四柱を見ましたら、福○さんの日干は己日干でした。
己の方の流年は→今年の干支は戊子ですので、当然 劫財:絶になります。
劫財:絶…分離運で疲れています。この様な時期には辞任は仕方ないでしょう!本当の意味でご自分が置かれている位置や立場を考えたら潔い判断だと思います。
客観的冷静に判断したのでしょう!悪くはありません。
また麻○さんの日干は丙です。丙の方は昨年は忍耐の時期でしたが、今年は食神の年、冬が終って春が来たような時期です。当然人気も出てきますが、大運は比肩です。苦労は付いてまわります。大きな背景の持ち主です、頑張って下さい。
新栄堂
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