新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

天と地、心と体。

2023年12月31日 | 四柱・その他


スピリチュアルや成功哲学の話の中に、「顕在意識と潜在意識」の話が良く出てきます。
そして、そのたとえとして、海の中の氷山を使っての説明が良く出てきます。
海面から出ている、わずか10%の部分が顕在意識で、残りの90%の海中にあるのが潜在意識という説明ですね…。
顕在意識と潜在意識とは言い方を変えれば、頭で考える意識と、より内面的な意識ともいえると思います。
この顕在意識と潜在意識の割合が1対9ですので、頭ではこの様にしたいと思っていても、心の奥底ではその様に心から思えない自分が居るのも確かだと思います。

人間は小宇宙とも言いますが、その人間は目に見えない心と目に見える体とで出来ています。
また、人間の心に該当するのが目に見えない天で、体に該当するのが目に見える地とも言えます。
東洋思想の陰陽論でいえば、陽は大きく大きく広がり、広がることを通して無形となりそれを天と言う言葉で表現しています。
また、陰は小さく小さく縮まり、縮まることを通して有形となり、それを地という言葉で表現しています。
これが、天と地、心と体、男と女みたいなものだと言っています。

また、人は生まれる前は母の胎中に居ました。
そこは羊水で満たされ、へその緒を通して胎児が育ちます。
そして、臨月になり破水して「オギャー」とこの世に生まれます。
このオギャーと自力で呼吸した年月日時が、その子の命式(魂の設計図)となるのですね…

そして、心と体を持った人間は空気で満たされた地上で、両親の愛や兄弟 友人、そして、夫婦の愛を味わいながら成長していく訳です。
肉体はご飯等を食べることでで育ちますが、心(魂)は、家庭や人間関係の様々な愛情、そして仕事等で用いられる喜びを通して育つと思います。
人生100年足らずですが、肉体がある時に心(魂)も育つのだと思います。
その後、肉体を脱いで現世(地)から来世(天)に旅立ちます。

さて、100年足らずの短い間に、魂を完成できれば良いのですが…
様々な思い(未練)を残して旅立った先祖も多かったと思います。
その先祖の思いが、私の細胞の中に情(記憶)として残っているのかも知れません…。

どの様な先祖の情(記憶)を相続するかは、命式によっても異なると思います。
しかし、このおびただしい先祖の情が私の無意識(潜在意識)を形成していると考えることも出来ると思います。

無意識に、この様な考え方をしてしまう…という、この無意識の想いは、私の中の情と言いますか、魂の思いの様な気もします…
特に、その影響を受けやすい時が、結婚・出産・事業の立ち上げ等の大きな出来事の時とも思えます。

「潜在意識」…意識的に気付かないで心の中に存在する思考、感情、行動、体験、願望、欲求などの心理的要素のことを指します。
潜在意識は、人々の行動や思考、感情に大きな影響を与え、重要な機能を持っています。
潜在意識の活用+行動+努力=願望の実現。

さて、ここで四柱推命の話に戻しますが…
現実に何か行動するには大きな力が必要だと思います。
変通星では行動の星は比肩や官星です。
特に比肩・偏官の時に現実世界で行動に移す場合が多い様です。
転職・離婚等現実的な行動もその様な星が巡ってきた時に起こしやすいと思います。
また。その時に、上記に書いた潜在意識の情の影響を受けやすいと思います。

行動の前には、頭の中での思考の時期も必要です。
比肩の前の印星の時期は、頭(心)の世界で考える(頭の中で行動している)場合もあります。
また、その時の思考方法は命式本体や行運の影響を無意識に受けている場合も多いものです。

今回の、内容はわかり難かったかも知れませんね…。
申し訳ありません。
本年も大変お世話になりました。
来年も宜しくお願い致します。




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相対的関係

2023年12月26日 | 四柱・その他


「相対的」について検索すると…
他との関係において成り立つさま。 また、他との比較の上に成り立つさま。
という内容が出てきました。
陰陽五行論でいえば…
1. 男は女を前提につくられていますし、女は男を前提にですね…。
 凸と凹が一つになって▢になりますね…
2. 妻が居なければ、夫にはなれませんし、夫が居なければ妻にもなれません。
3. 親が居なければ子供も生まれませんし、子供が居なければ親にもなれません。
全てがその様な関係で成り立っています。
宇宙は全て陰陽、そして主体・客体の関係です。
そして、その主体と客体とがグルっと回ると主客が入れ替わります。
外では男が主人、家の中では女が主人の様なものですね…。

さて、上図は四柱推命の12運星の表です。
12運とは、日干から見た12支の強弱を人の一生になぞらえて表現したものです。
胎…母の胎内に宿っている様なエネルギーの状態。
養…オギャーと産まれて両親に養われている様な状態。
長生…スクスクと成長し、背丈も伸びてくる様な状態。
沐浴…成長に伴って反抗期があったり、又社会に出て苦労し、荒波を通過する様な状態。
その様に、順番で全部で12個あります。
ここで 一つのポイントは…
・胎⇔帝旺
・養 ⇔ 衰
・長生 ⇔ 病
・沐浴 ⇔ 死
・冠帯 ⇔ 墓
・建禄 ⇔ 絶
という関係になっているという事です。
例えば…長生(スクスクと成長)の反対が病(病気がち)、冠帯(若々しい)の反対が墓(年寄りっぽい)となっている事です。
全てが相対的関係なんですね…
そして、宇宙全てが陰陽というペアシステムでできているという事は、宇宙の本質は「愛」と言えるかも知れません。
本来、愛の本質は「相手の為」に なのですが、現実の世界は「自分の為」となっている場合も多くあります。
まず、夫が妻の為に生きようとするので、妻も夫の為に生きたいと思うのですね…。
親も、子供の為に生きるので、子供も親孝行をしたくなるのだと思います。

夫婦の問題を抱えた人の話を聞くと…
夫が変われば私も変わっても良いと言いますが…
「過去と他人は変わらない」、相手を変えよとすると、夫婦関係が悪くなるだけです。
実は、私が変わると相手が自然に変わってくるのです。
それが、自然界(宇宙)の法則なのですが…
自分が成長すれば、相手も変わり周りも変わってくるのですが…
「自分の事は棚に上げて」なんだと思います。

四柱八字の関係性で、比肩から印星までの10個の変通星が出てきますが、
その変通星の吉面を出すポイントは、相手の為に生きるのが一番なのかも知れませんね…

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時代の変化と、2024年の大雑把な運勢傾向。

2023年12月19日 | 毎年の運勢(日干から見た)
《時代の変化と来年(2024年)の運勢傾向》
人類歴史は闘争の歴史とも言えます。それでは、闘争はいつ迄続くのでしょうか…?
個人の拡大(集合)が家庭であり、家庭の拡大が社会・国家となりますので、人類共通の価値観や普遍的な真理が現れた時に私たちの心も安定すると思います。現代は、力から愛の時代へと移行する変革期なのかも知れません…。

2023年の干支は癸卯でした。癸は五行では水、色は黒を表します。
そして、「癸」は十干の10番目、最後に位置します。生命の終わりを意味するとともに、次の新たな生命が成長し始めている状態を意味する象意です。そして、十二支の中で「卯」は、穏やかなうさぎの様子から「安全」「温和」の意味をもちます。(黒いうさぎの年でしたね…癸卯は厳冬が去り、春の兆しが訪れ始めたことを表しています。)

2024年の干支は甲辰です。甲は十干の最初であり、物事の始まりや成長を表します。春の気を享けて種の殻を破って出る状態、出発する意味があります。また、十二支の辰は振(シン)と言いまして、震う(ふるう)ことを意味して、万物が凄まじいほどに身を奮い立たせて、もとの体から抜け出す様子を表しています。(甲の五行は春・木を表し、五色では青。青龍…若い青年や、新しい価値観を持った純粋な青年の様な人です。)

これらを総合すると、古い価値観から抜け出して、新しい価値観を持った人々が活躍し始める姿が浮かんできます。大谷翔平選手等もそれを象徴しているのかも知れませんね…。

【2024年:日干毎の大雑把な運】(2/4の立春から、翌年の節分まで)
日干毎の流年(年運)の運勢傾向や気になる月を書いてみました。
●日干:甲…比肩 衰…比肩ですので、一つの段階が終わって新しい出発の意味もあります。また、比肩には分離という意味もあります。宝を表す財星を剋す星ですので、宝(大切なもの=愛・命・財)との分離を表す場合もあります。命式本体や大運との関係が悪ければ、職場を辞めたり、夫婦間での分離や健康・お金の分離が生ずる場合もあります。単身赴任や海外留学等には良いですが、そうでない場合は、やや慎重に過ごして下さい。1月は疲れやすいかも…。3月は少しナーバスになりやすい。10・11月も気を付けながら過ごして下さい。

●日干:乙…劫財 冠帯…劫財の流年ですので、何かとモノに賭けたくなる年。投資等を行っている人は、慎重にされると良いかも知れません。しかし、3月はラッキーさもあると思います。10・11月劫財・比肩の月運ですので、特に慎重になさって下さい。劫財は、比肩と同じ様な分離の星ですので、比肩的な要素も出てきます。

●日干:丙…偏印 冠帯…高齢者で、命式本体や大運に食神があって、倒食となっている場合は、健康面等に注意の暗示も出てきます。健康診断は念入りになされて下さい。また、妊産婦の方や小さなお子様がおられる方で、同じく倒食となっている場合は、子供の事で苦労される場合もあります。受験生の方は勉学には良い年となります。月運では2~3月、そして12月は気を付けながらお過ごし下さい。

●日干:丁…印綬 衰…受験生の場合は、比較的学習に集中できる年となります。一般的に平穏な年だとは思いますが、お母さんの事で気になることも時々はおられます。2・3月、12月は無理はしないようにして下さい。計画を立てたり、自分自身を内観するには良い年でしょう。

●日干:戊…偏官 冠帯…行動的になり、現状を変えたくなるエネルギーが強くなります。サラリーマン等で転勤が多い職場の方は、職場の移動が有る方もおられます。また、夫に対して不満を持たれているご婦人の場合は、何か行動を起こしたくなる年とも言えます。良くも悪くも、偏官の流年はカッとしやすく行動的になりやすい傾向があるのですね…。4・5月は強い比肩・敗財が来ます。そして、7月は傷官ですので気を付けながらですね…。

●日干:己…正官 衰…若い女性の場合は、甲で干合して結婚しやすい暗示となります(傷官の強い命式の場合は注意が必要ですが…)。十二運は衰と少し弱いですが、それなりに社会に出ていく運勢なので頑張りましょう…。4・5月は劫財・比肩の月、6月は正官を剋す傷官の月ですので、注意しながら歩んで下さい。

●日干:庚…偏財 養…交友関係が広がり何かと楽しめる年と言えます。男性の場合は、女性を口説きたくなる年ですので、適齢期の男性の場合は恋人を得るには良い年とも言えます。ただし、既婚の男性は家庭を壊さないように注意して下さい。営業等には良い年ですが、受験生の場合は遊びに意識が向きやすいので、計画をしっかりと立てて勉強をして下さい。6・7月比肩・敗財の月ですので注意。8月は、流されて遊び過ぎない様にして下さい(特に既婚者は)。受験生は10月は学習に集中し難いかも知れませんね。

●日干:辛…正財 墓…せっかくの正財ですが十二運が弱いのが少し気になります。命式本体や大運との関係で、正財が良い働きをすれば嬉しいですが…。6・7月は劫財・比肩の月運ですので無理をされないようにお過ごし下さい。

●日干:壬…食神 墓…2年間の比肩・敗財の冬運が過ぎて、やっと春の運気を迎えました。お疲れ様でした…。強い偏印があって倒食していなければ、それなりの春の雰囲気を味わうことができると思います。6月は偏印の月ですので、おとなしく過ごして下さい。また、8・9月…9月は敗財 沐浴ですので、流されないように注意して下さいね…。

●日干:癸…傷官 養…2年間の劫財・比肩の冬運が過ぎて、やっと春の運気を迎えました。お疲れ様でした…。春になると、春一番の強い風が吹くときもありますが、気持ちも明るくなって来ると思います。ただし、もともと食傷が多過ぎて過傷官になる場合は、やや神経質になる場合も出てきます。命式や大運によっても変わると思いますので、気になる方は総合的な鑑定を受けられたら良いと思います。4月、8・9月は注意されながら過ごして下さいね…。

※ 上記 内容は、日干毎の大雑把な流年の傾向性です。
実際の鑑定は四柱本体や大運との関係をしっかりと見る必要があります。
それらによって、吉凶が逆に出る場合もあるからですね…

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計画分娩

2023年12月12日 | 本日生まれた子
四柱推命学は、その人の生まれた年・月・日・時間の干支による四柱八字に基づき、その人の天命・運命・性格等について知ろうとする学問です。
この世に生まれて「オギャー」と泣いた時、目に見えない何かが決まるのかも知れません。

小さい頃は両親(特に母親)の影響を強く受けると思いますが、30代~40代の働き盛りになると、その命式通りの性格や運が現れて来るので、本当に不思議な事だと思います。

不思議な事ですが、その様な命式を持っていると、その様(運勢通り)な環境が与えられますし、その様(命式通り)な選択をしてしまいます。
実に、運というものは不思議で、なりゆきに任せて生活していると、自分で決めている様で、結局は運勢通りに生きていたことを後で実感します。

人をコントロールする場合、ムチや飴という外的なコントールもあります。
外的なコントロールは、一時的には功を奏する様に見えても、結局は人間を支配するのは遺伝子という内的なものだという事が分かると思います。
四柱推命的には、遺伝子が命式みたいなものとも捉えることが出来るかも知れません。

さて、計画分娩をするので、日にちを選んで欲しいという依頼が時々あります。

計画分娩とは、陣痛が始まる前に入院し、陣痛誘発を行い出産することだそうです。
そして、帝王切開や無痛分娩の場合も計画分娩となるが、普通分娩でも計画分娩は可能とのことです。
母体や胎児の状態によって早めに出産した方が良い場合もあるのでしょう…。
様々なケースがあるのだと思います。

病院の都合とママさん側の都合を考え、4つぐらいの分娩日を提示される場合もある様です。
病院側から都合の良い日を選んで下さいとの事…。

それで…四柱推命的には、どの日が良いのか参考に聞きたいと相談される方もおられます。
確かに、生年月日時で、運の違いはあると思います。

そして、選んだ通りの日時に生まれる赤ちゃんもおられますし、そうでない赤ちゃんもおられます。
人の生死は神の領域…それも運だと思います。
大いなる愛と力の中で生かされている私たちですので…

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過傷官の命式

2023年12月05日 | 四柱・その他
過傷官の命式とは
天干に食傷が並び、五行の食傷のところに星(●)が4個以上並んだ命式を言います。
食傷(食神・傷官)は多感な青少年を表す星(変通星)ですので、そこに星(●)が固まると感受性が益々強くなります。
特に、食神よりも傷官の方が、よりシャープに感じやすいところがあります。
また、敏感な傷官の十二運に帝旺や沐浴等が付いていると、非常に感度の強いアンテナの様になり、ちょっとした気配も敏感に感じ取ることができます。
過傷官の命式は、この傷官(高いアンテナ)が固まっているので感度が良すぎるのも頷けます。
深海に潜っている潜水艦は、ソナーが目や耳の様な働きをして敵をキャッチする訳ですが、傷官もその様な働きがあるのですね…。

さて、人間は霊と肉とで出来ています。
また、四柱推命の命式(八字)は干支で出来ています。
干支とは十干と十二支のことで、天の十干・地の十二支とも言われています。
天は無形で形が無いので、人間の心(霊)とも解釈することが出来ますし、
地は有形で形が有るので、人間の体とも解釈することができるかも知れません。
また、心と体は互いに影響し合っています。
心が病むと、体の調子も悪くなるのはそのためです。

また、私たちは何時かは肉体を脱いで次の世界(魂の世界)へ行きます(肉体の死)。
何も思い残すこともなく、満足した人生を終えて次の世界へ行ければ良いのですが、
そうでない場合もあると思います。
また、その様な先祖も居たかも知れません。
その様な目に見えない魂の「想い」を敏感に感じ取る星(変通星)の一つが傷官というアンテナの星かも知れません。

特に日干:火(丙・丁)…火は形なく無形です。
目に見えない霊も無形ですので…
日干:火(特に丁)の人で、傷官に星(●)が固まる方には敏感で神秘的なものに興味を持たれる方が多い様に思われます。
目に見えないエネルギーを敏感に感じ取るのだと思います。
特に、傷官の十二運に「墓」が付いていたり、その傷官が偏印と並んでいると、より神秘的なものに興味を示す場合が多い様に思えます。
過傷官の方は、この様な敏感な才能を活かすことの相性や環境を選ぶと良いですね…。
命式を見ると、肉眼では見えない魂の本質の様なものが見えてきます。

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