新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

この様にも考えられる(相続問題)

2018年08月30日 | 今日の出来事


上図の命式は、日干:丙で天干に不動産を表す辛の正財が双並びの命式です。
自分を表す丙が年月という先祖や親の辛の正財(不動産)を干合して引張っている命式ですので、先祖や親の財産(正財)を相続する運を持っています。そして先祖もそれなりの資産が有った。
また、命式中に墓や養もありますので、先祖の墓を守ったり、何かと面倒見の良い人の様にも思われます。

また、この様な行運…
大運:丙午 比肩 帝旺(羊刃)
流年:丙子 比肩 胎

比肩には分離という意味もありますので、親が高齢の場合は、別れの時ともいえます。
その場合…
当然、親の財産は子供が相続するわけですが、この様に大運と流年の丙の比肩が、年月の辛の正財を干合して引き寄せながら尅します…。
比肩には兄妹という意味もありますので、自分(丙)や兄弟達(行運の丙)が争いながら先祖(親)の財産を相続するという暗示も出てきます。
相続の問題で兄弟関係が悪くなる…時々聞く話ですね…。

財星には宝(大切なもの)という意味があります。
宝には、①愛と②生命と③財産とがあります。
当然、全て大切なものですが、その宝にも優先順位があります。
その順番は、愛>生命>財産の順番かも知れません…。
他の為に生きるのが愛の本質ですし、陰陽もその様な原則でできています。
財官も宝ですが、生き方という印星も大きな宝だと思います。

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男性的な星

2018年08月27日 | 四柱・その他
変通星には男性的な星と女性的な星とがあります。
男性的な星は活動的であり、女性的な星は活動力が弱いのが特徴とも言えます。

また、男性的な星の代表的なものが偏官と比肩ともいえます。
偏官は我を強く尅す星で、偏官が中心星の方は、義の為に戦場で闘う武士の様な活動力を持っています。

また、比肩は日干(我)と同じ星ですので、比肩が中心的な命式を持つ方は自我心が強く、自己の願望を達成したいという欲求が強くなります。

偏官も比肩も、共に強い活動力を持っていますので、平時よりも有事の際に活躍しやすい星ともいえます。

命式中にこの様な星が多く、それを中和する星が弱い場合には人生に波乱が多いとも言われています。
また、思い切って環境を変えたいと思っている場合、この様な星が流年に現れた時に行動に移す場合も多いものです。

・仕事を変えたい…
・海外に留学したい…
・思いきって別れたい…
・その他、様々。

良し悪しは別として、思いきった行動をしやすい時期が、この様な行運(大運・流年)の時ともいえますね…。

女優で冒険家(北極点を目指す旅)の「和泉雅子さん1947.7.31生」の命式を見ましたら、年月の天干に偏官が双つ並ぶ命式でした…。


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印星が欲しい。

2018年08月26日 | 今日の出来事


上図は或る女性の命式です。
彼女の命式は…
・日柱:壬午
・天干の並びは、月上の正財を中心とする偏官・正財との並び。
・五行(丸い円)を見ると火の財星と土の官星に星(●)が固まっている。
・表(天干)も財官で、裏(五行)も財官に星が固まり、表も裏も一緒。
・食傷や印星に星が弱く、比肩も1個の身弱の命式。

財星は優しさや家庭性やお金を表し、官星は責任感や仕事、そして女命の場合は男を表します。
この様な命式の方は…
生きていくためにはお金が必要。その為には仕事をしなければ、と 思う人です。
また、優しく家庭的なところもありますし、仕事も頑張りたいと思うタイプです。
また、比肩(自星)が1つしかありませんので、自我を張る人(自己中心)でもありません。
その様に考えると「とても良い人」です。
財星と官星とはお金や仕事という現実ですね…。
現実という目に見えるものに意識を持つのがこの様な命式といえます。
しかし、自星(比肩)1個で財官7つを相手にするのは大変です。
ともすれば、回りに振り回され、自分を失ってしまう場合もあります。
(忙しいとは心が亡ぶとも書きます)

人は肉と霊によってできています。
確かに生きるためにはお金(パン)が必要です。
しかし、もっと大切なものは「何の為に生きるのか」ということです。
その霊(たましい)の糧が生き方(印星)ともいえます。
「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つの言葉」かも知れません。

五行的には、太過する財星が官星を生じ、その官星が水の自星を尅していましたが、印星を意識(生き方を学ぶ)することを通して、気の流れが、財星→ 官星→ 印星→ 比肩となり、その結果、自分軸が安定しやすくなる傾向が出てきます。財官が多過ぎる人は印星を意識したら良いと思います。

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こだわるものが違う(5)

2018年08月25日 | 四柱・その他
比肩→ 食傷→ 財星→ 官星の次は印星(偏印・印綬)ですね…。
幼年期→ 少・青年期→ 壮年期→中年期→ 「老年期」という感じでしょうか…?
印星は65歳以降の様な星かも知れませんね。
季節ならば秋の様なものです。
読書の秋ですから、知的好奇心が旺盛なのが印星の特徴です。

どうして? 何で? 等、物事の本質を知りたい知的欲求が強いのが印星ですね…
また、印星は比肩(自分)を生じる星ですので、身内や親という意味もあります。
ですので、印綬等が多い命式の方は、親や身内から可愛がられる傾向がありますし、多過ぎると依存しやすい傾向もあります。

また、印星には偏印と印綬の二つがあります。
偏印は陰陽不配偶の関係ですので、親との関係に偏りが生じやすく、印綬は陰陽配偶の関係ですので偏りはありません。
印綬が表なら、偏印は裏の様なものともいえます。
表に出ない裏のことを知りたいのが偏印の特徴ともいえます。

生物の進化では、爬虫類→ 哺乳類→ 類人猿→ 「人間」です。
猿と人との違いは、人間のみが文化・文明、宗教を持ちます。
変通星の最後に位置する印星(特に偏印)は、動物を超えた世界ともいえます…偏印が多い方は、芸能やスピリチアル的なものに関心を示すのもその為だと思います。
ちなみに印綬は学問ともいえます…。

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こだわるものが違う(4)

2018年08月23日 | 四柱・その他
先回は、財星(偏財・正財)のこだわりについて記入しましたので、今回は官星(偏官・正官)について記入します。

(偏官)
・日干を尅し、陰陽が同一のもの(不配偶)、無情の尅。
・プライドと行動力。義理人情、ブルーカラー。武官。
・男性の場合は子供。女性は夫、偏夫(愛人)。
・変動・移動・革新。荒れる星。
・七殺、殺。

(正官)
・日干を尅し、陰陽が異なるもの(配偶)、有情の尅。
・地位名誉、責任感とプライド。常識、気品、文官。
・男性の場合は子供、女性の場合は夫(正夫)。
・禄神、官禄。

一人の人間で例えるなら、40~50代の社会で活躍する年代に相当します。
社会性や責任感が強く、常に社会を意識します。
社会の中の自分ですね…。
また、プライドや責任感、行動力が強い人が多い様です。

官星を社会を駆け巡る馬で表現するならば…
偏官は、馬力のある野生馬
正官は、調教されたサラブレットみたいなものです。

馬力のある野生馬は、気に行った主人でなければ載せません。
調教されたサラブレットは、気に入らなくても主人ならば背に載せます。

そこが偏官と正官との大きな違いだと思います。
とにかく、確りした官星を持つ方は、責任感や行動力があり、仕事や社会に意識を持つ方が多い様です。

また、女性の場合は、官星は男を表します。
天干に正官や偏官を持つ女性は、男とも平気で話しますし、命式中に比肩も強い場合は、離婚再婚を繰り返す場合もあります。
また、月上の天干に確りした偏官を持つ女性は、夫の代わりに仕事をする人も多い様です。
女性自身が、その様な男性を選んでしまう場合も多いかも知れませんね…。

有事の偏官、平時の正官かも知れません…。
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こだわるものが違う(3)

2018年08月19日 | 四柱・その他
人間には心と体があります。
心のご飯は愛情や真理ですが、身体のご飯はお米(食べ物)です。
お米を買うにはお金が必要ですし、お金を得るには仕事(労働)をする必要もあります。

変通星ではお金を表す星は財星、特に偏財と言えるでしょう。
そこで、財星について記入したいと思います。

財星には偏財と正財とがあります。

(偏財)
・日干から尅され、陰陽が同じもの(陰陽不配偶)
・流動の財、商才、色情、ロマンチック。
・優しさ、人気運。 という意味もあります。

(正財)
・日干から尅され、陰陽が異なるもの(陰陽配偶)
・固定の財、生真面目、篤実、サラリー、家庭性。
・蓄財。 という意味もあります。

食傷(食神・傷官)が青少年の星ならば、財星(偏財・正財)は20代 ~30代半ば頃の星ともいえます。
小さなお子さんを産み、そのお子さんを抱いているお母さんの様なイメージもありますね…。
子供や家族を守るのが家庭。
家庭の主人公は母親ですね…。
子供も夫も家庭に帰るとホッとしますね…。
そこに、愛があるからですね。

故に、命式に確りした財星がある女性には家庭的な人が多い様です。
財星は官星を生じるので、財星のある女性は夫を支えるタイプの人が多い様です。

大雑把にいえば、財星は情やお金を表します。
ですから、財星が太過すると情や利にこだわる傾向があります。
財星が多い人は、情を求め、利益に敏感なところがあるかも知れません。
情的で優しく、生きていくためにはお金が…と、思うタイプの人が多い様です。
特に、偏財は動く財(情)ですので、情的で人間関係の上手な人も多い様です。

男性の命式では、財星には「女」という意味もあります。
ですから、偏財や食神があり、その12運に沐浴や養 等が付く場合は女性問題に注意の暗示もあります。
情や利の優先順位が高いのが財星の多い人かも知れませんね…。
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こだわるものが違う(2)

2018年08月16日 | 四柱・その他
先回の復習…

比肩…やりたいことがあれば、自分独りでも頑張る(一本気)。
敗財…やりたいことが独りでは難しい場合は、人と組んでやるが、人情に流され利用される場合もある(弱気)。
劫財…やりたいことが独りでは難しい場合は、人を上手く利用して行う場合もある(強気)。

食傷について。
食傷(食神・傷官)は自星(我)から生ずる星ですので、子供の様な星ともいえます。
食神は小学校から中学ぐらいの初々しい頃の星です。
また、傷官は反抗期やハイティーンの難しい年頃の星ともいえます。

若い頃は感じやすいですね…。
また、恋をしやすい年頃ともいえます。
ですので、食神を持つ方はホワンとした色気がありますね…。
食神を持つ方は…
・美味しいものが好き。
・楽しいことが好き。…人は誰でも楽しい事が好きですが、特に食神はその傾向が強いかも知れません。
・皆と仲良くしたい。悪く思われたくない。
・基本は受け身。

傷官は、鋭角な感情の星。
・非常に敏感なガラス細工の様な星。
・陰陽配偶の関係なので、自分自身の心(感情)と、外界とが癒着し、外界が自分の心に突き刺さって来る場合もある。その結果として、感情的になりストレスを感じる場合も多い。

食傷は、若い多感な星ですので、感情にこだわる傾向が強くなります。
食神は「エロス」、傷官は「タトナス」とも言われています。

・エロス…生きる事や快楽を求める生の本能?
・タトナス…自ら積極的に苦悩を求めたり敵意や攻撃心等、死へ向かう本能?

次回は財星(偏財・正財)について書きます。

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こだわるものが違う(1)

2018年08月14日 | 四柱・その他
変通星には下記の11個があります。

・比肩・敗財(劫財)
・食神・傷官
・偏財・正財
・偏官・正官
・偏印・印綬 ですね…。

比肩・敗財(劫財)は自星から見たら比和の関係で、比肩は陰陽不配偶、敗財・劫財は陰陽配偶の関係になっています。
比和の関係ですので、自星が強くなり、良くも悪くも自分の思いを叶えたいという欲求が強くなります。
「良くも悪くも」というところが味噌ともいえます。

宇宙は愛というエネルギーで満ちています(愛の反対は怨みですね…)。
また、東洋思想では、太極から陰陽が生じたと言われています。
そもそも、太極とは陰陽が渾然一体と混ざりあっている状態ともいえます。
その太極から陰陽が分れたということですね。
ですので、森羅万象全てのもものが陰陽でできています。
その代表的なものが、「男と女」ともいえます。
男は女の為に、女は男の為に…
夫は妻の為に、妻は夫の為に…
宇宙が全て陰陽というペアシステムでできているということは、宇宙が愛のエネルギーで満たされているということになります。
また、陰陽という愛の関係は「為に生きる」というものを前提に成り立ちます。
しかし、相手の為ではなく、自分を中心に(エゴで)生きた場合は、愛の法則から逸脱し、怨みの世界が生じてきます。
私という心の世界(宇宙)が変わってくると思います。

強い比肩を持った人は、自立心が強いのでしょうね(吉面)。
しかし、比肩の悪さが出ると、自我を張り人間関係にも摩擦が生じます。
比肩を持つ方は、「自我」というものにこだわるのですね…。

確かに、「自我」はとても大切ですが、その自我が良い方向に働くには、「為に生きる」という宇宙の法則を確りと理解する必要があると思います。

次回は、食傷と財星のこだわりについて記入します。
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雑学(偏印)

2018年08月06日 | 今日の出来事
四柱推命の変通星の一つに「偏印」という星があります。

(偏印)
1. 日干を生じ、陰陽が同じもの。
2. 陰陽:不配偶。
3. 意味:学問・芸能・宗教、病気、偏業、孤独、数理。
4. 六親:義母。
5. 作用:食神を壊す星。
6. 別名:倒食、梟神、退神、呑陥殺。

(強い偏印を持っている場合、この様なことも考えられます。)

・強い偏印を持ち、それを抑える財星等が弱い場合、子供のことで苦労しやすい傾向がある。
・小さい頃、偏印が悪く働くと、食物アレルギーになる場合もある。
・偏印が悪く働くと、食道や口内炎等、好きなものが食べられない場合もある。
・実母ではなく、お祖母ちゃん等に育てられる人も居る。
・ものを裏から見る場合もある。
・偏印が悪く働くと慢性病になりやすい場合もある。
・その他、沢山あると思います。

偏印をお持ちの方は、精神世界に関心を持ちやすく、占い等にも興味を持つ方が多い。
命式の天干に偏印を持たれた方からの意見を募集します。コメントをお寄せ下さい。



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名言(安岡正篤)

2018年08月04日 | 今日の出来事
昭和の哲人「安岡正篤」師がこの様なことを言っていました。

『人間は自得から出発しなければならい』…人間は、いろんなものを失うが、何が一番失いやすいかといいますと、自己である。
人間は、まず自己を得なければいけない。
人間は、まず根本的に自己を徹見する。
これがあらゆる哲学、宗教、道徳の基本問題である。
『自己を失う』というのは、『自分が何者であるかを見失う』ということである。

人間とは何か?
人生の目的は?
何の為に生きるのか?
生きるとは?
幸福とは何か?

まず、これらのことに対する明確な解答が必要だと思う。

その土台を基に…

自分のタイプ(天命)を知り、それを活かす(立命)ことが重要だと思います。

また、人には様々な役割があります。

例えば…

社会では、仕事での役割。

家庭では、
夫としての役割。
父としての役割。
祖父としての役割。
後継ぎならば、跡継ぎとしての役割。
それらの役割(責任)を全うしながら、喜びを感じ心を作ることだと思います。

また、生きる力は、愛から生ずると思います。
人を愛し信じる教育は家庭で両親を通して学びます。
その様に考えると、家庭の大切さを強く実感します。
夫は妻の為に、妻は夫の為に…。
陰陽は互いの為にあるものですね…。

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名言集(安岡正篤)

2018年08月01日 | 今日の出来事


上図は、暦代宰相、財界指導者たちが競って師事した東洋思想の第一人者「安岡正篤」先生の命式です。
(安岡 正篤:やすおか まさひろ…1898年2月13日-1983年12月13日)陽明学者・思想家)
彼は、自分を無用のものという意味で「瓠堂(こどう)」と称し、無位無官の市井(しせい)の人として過ごした。
しかし、一方では第二次大戦以降の吉田茂、佐藤栄作から田中角栄、中曽根康博に至るまでの暦代首相の指南役を務め、三菱グループ、東京電力、住友グループ、近鉄グループ等々多くの財界人にも師と仰がれた。

s.20.8.15.昭和天皇によるいわゆる「玉音放送」で発せられた「終戦の詔勅」の草案作成にもかかわり、また、「平成」の元号の考案者でもありました。平成という元号も来年4月30日まで、5月1日からは新しい元号になります。

(安岡氏の命式)
日柱:丁未 冠帯…丁は文化・文明を表し、日支の冠帯は頭の良い人が多い。
天干の変通星の並びは、印綬を中心とする傷官と偏官との並びの命式。…「印綬傷官+官印両全」のミックス型。
五行を見ると印綬と傷官に星(●)が3つずつ並ぶ命式。…印綬と傷官のバランスが3対3と絶妙。才能で生きる星。
金の財星が弱い。金や女で生きる命式ではない。
非常に頭が良く、その才能を社会で活かす命式で、思想家にはピッタリですね…。

そこで、今回は安岡正篤先生の名言集を書きます。(あるネットの記事から)

・活力・気迫がなければ、善も悪も、是も非もない。

・幸福な人生とは、その人が一生の間にどれだけ「幸せだ」という感情を持つ事ができるかによって決まるもの。こう考えると、順風満帆の時もそうでない時も、その時、「どう感じるか」が重要になってくる。つまり、いま、この瞬間をどう思うかなのである。今を幸せと感じられれば、人生は「いま」の連続体なのだから、一生が幸せなのである。

・最後まであきらめなかった人間が、成功しているのである。

・一つの灯火を掲げて一隅を照らす。そうした誠心誠意の歩みを続けると、いつか必ず共鳴する人が現れてくる。一灯は二灯となり三灯となり、いつしか万灯となって、国をほのかに照らすようになる。

・太い筆で細かい字を書く。 これが人生を渡る秘訣だ。

・凡と非凡の分かれる所は能力の問題ではない。精神であり感激の問題だ。

・一人の人間の死後に残り、思い出となるのは、地位でも財産でも名誉でもない。その人の心・精神・言動である。

・愚直で、少々頭も悪く、小才も利かぬ、そんな人間の方が、根が真面目なだけに、修養努力して大人物になることが多い 。

・人間は学び続けなければならない。学ぶことをやめたら、人間でなくなる。

・自己と仕事が分裂していてはダメ。仕事に打ち込んでいくと、自分の対象である仕事は、 自己と一つになることによって精神化される。そうすると、どんどん物事が解決していく。

・なるべく人の世話役を心がけよ。そして、報(むくい)を望むな。求むるな。

・人物が偉大であるほど立派な環境を作る。人間ができていないと環境に支配される。

・言葉は言う人によって、みな意味が違ってくる。文字や言葉だけで、それがみな同じだと思ったら大間違いである。

・人間、なにが悩みかというと、自分が自分を知らざることである。

・人を論じたり、世を論じたりすることはやさしいが、自分を論じ、自分を知るということ…実はこれが一番大事であるにかかわらず、なかなか難しいことである。

・人間は、先ず自分を責むべきであって、世の中や時代を責むべきではない。世の中が悪い、時代が悪いというのならば、そういう時世に対して、一体自分はどれだけ役に立つのか、それをどう解釈し、それに対してどういう信念・情熱を持っているのか、よく自分を責めるがよい。

・皆が利を求めて行動するようになると、お互いに忌みあい、必ず人間関係、人間の生活、人間の事業というものを壊してしまう。

・人間は自得から出発しなければならない。人間はいろんなものを失うが、何が一番失いやすいかといいますと、自己である。人間はまず自己を得なければいけない。人間はまず根本的に自己を徹見する。これがあらゆる哲学、宗教、道徳の、基本問題である。

・人間の自由は物質的満足の得られることにあるのではない。窮しても苦しまず、憂えても意哀えざるにある。禍福終始を知って惑わぬことにある。

・積み上げて自分の身ほどの書物は、毎年読み続けるくらいの心がけが、人物を磨いていくのである。

・道に志したなら、衣食がたとえ粗末であっても気にすることはない。

・他人が見ても心地よい表情や態度を心がけて、感情の乱れを表に出してはいけない。

・細心の注意を払い、実行する大胆さを持て。

・人々の楽しみの後に自分は楽しめ。


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