新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

天干星の作用

2011年03月27日 |  四柱推命(変通星の意味)
☆天干星の作用(以前にも書きましたが、簡単にまとめてみました)

■比肩星…分離を表す星です。また性格も個性的で、なかなか人の意見を取り入れず、マイペースで人生を歩む方が多いものです。「背比べ」で争ういみがあり、兄弟姉妹、同僚、闘争、ライバル、トラブル、対立、競争、変化、原因、独立を意味します。(自立心、独立心旺盛で、意思の強い頑張り屋)

■劫財星、敗財星…比肩に似た星、崩壊、厭世、偏向、義理の兄弟姉妹、破綻、怠慢、浮沈。比肩は地味で着実な性格ですが、劫財、敗財はうぬぼれも強く、身勝手。金銭感覚も乏しく、全てがずぼ らなため、時には投機などで破綻を招いたりする恐れ有り。(特に劫財は意思が強く行動的な外交家)
 ・敗財…お人好しの苦労人。
 ・劫財…傍若無人の一発屋

■食神星…衣食住、健康、安定、遺産、弛緩、色情、飲食、部下と、女性から見ると子供を意味する星です。安定の星。(誰からも好かれ、おおらかで楽天的)

■傷官…焦燥、破壊、闘争、感情、気位、裁判、怪我、事故、官を傷つける星。(プライドが高く、感受性豊かな技術者・芸術家。)

■偏財星・正財星…投資、期待、商業、華やか、繁栄、良縁などを意味する。
 ・偏財…(おおらかでサービス精神旺盛な社交家)
 ・正財…(まじめで几帳面な倹約家、蓄財家)

■偏官星…権力、威厳、移動、失職、転任、不和、障害、闘争、転居、受験、と男性から見ると子供の意味を持つ。(チャレンジ精神旺盛で、義侠心に富む親分肌)

■正官星…権力、真面目、官位、理性、結婚、入学、選挙、と男性では子供の星。(生真面目で誠実な性格、地位や名誉を重視)

■偏印星…災難、孤独、病気、宗教、別離、損失、学問、芸術、芸能、取り越し苦労、迷い、研究、の意味。(熱しやすく冷めやすい性格で型破りの才能を持つ芸術家)

■印綬星…知識、礼節、信望、安楽、事の結末、宗教などを意味します。(冷静でクールな学者肌)


≪星の並び≫

■比肩・劫財・敗財は財星(正財・偏財)を剋しますので、財星とは並ばない方が良いです。官星(正官・偏官)と並ぶか、食傷…特に食神と並ぶのは良いです。
男性の場合は、印星(印綬・偏印)と並んでも、悪くはありませんが、女性の場合は家庭運に難が出る場合があります。

■食神・傷官は財星(正財・偏財)と並ぶのが良いです。財運がアップします。また、傷官と印綬とが並ぶと、才能がアップします。ただし、食神と偏印とは並んではいけません。

■財星(正財・偏財)は官星(正官・偏官)と並ぶのを喜びます(女性には良いです。財星は家庭生を現し、官星は主人運を表します)。ただし、財官合わせて、7つ以上固まると注意です。また、比肩・劫財・敗財とは並ばない方が良いです。

■官星(正官・偏官)は印星(印綬・偏印)と並ぶのが良いです(男性にとって良い並び)。偏官は食神と並ぶのも良いです。しかし、傷官と並ぶと暴れます。

■印星(印綬・偏印)は官星と並ぶのが良いです。傷官と並ぶと才能で生きる傾向があります(この場合傷官と印星のバランスが重要です)。偏印と食神は並ばぬ方が良いです。もし並んだ場合は財星(特に偏財)で抑える必要があります。男性の場合は比肩と並んでも悪くはありませんが、少々家庭運が落ちます。

※実際の鑑定の場合は、変通星の並びと、その変通星に付く十二運との関係も重要です。また月柱と年柱の並びが悪くても、時柱にそれを中和する星(変通星)があれば命式は良くなります。…この関係はあくまでも天干星の並びです。
最終的には四柱の天干星と五行全体を見て判断します。

≪十二運との関係≫

●比肩・劫財・敗財の場合は十二運に中庸運が出る方が比肩星の悪さが出にくくなります。

●食神の場合は十二運が強い(旺相運)が良いでしょう(沐浴は除きます)。

●傷官の場合は死・墓・絶の方が傷官の悪さが出にくいと思います。(沐浴・帝旺は嫌います)。

●財星の場合も旺相運が良いでしょう(沐浴は嫌い、帝旺は注意が必要です)。

●官星の場合も旺相運が良いでしょう(沐浴は除く、正官 帝旺は少々注意)。

●印星の場合は旺相運が良いですね(沐浴は除く)。

新栄堂


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命式における肉親関係(六親)

2011年03月20日 | 六親(肉親関係)
■六親=自分を中心にした家族構成

比肩・敗財・(劫財)⇒兄弟姉妹
食紳・傷官⇒女命の場合は…子供
正財⇒男命の場合…妻
偏財⇒父、男命の場合は妾。
正官⇒男命の場合…子供。女命の場合…夫
偏官⇒男命の場合…子供。女命の場合…愛人
印綬⇒実母。
偏印⇒継母、義母。

(例)・男命⇒月上:正財-長生…良き妻を持つ。
   ・女命⇒月上:正官-長生…良い夫と結婚する。
    (月上:正官は仕事の出きる女なので、夫は見下される場合もある。)
   ・女命⇒四柱に食傷星-長生…良い子に恵まれる。
   ※ 命式に肉親を表す星が出ていない場合…各柱を読む。

☆生年をして…祖父母と見る。父母、生まれ故郷、先祖、家柄と見る。

(例)正財-冠帯は祖父母が発展して今の財を作ったと見る(旺相した正財)。

○(年柱の比肩、劫財、敗財星)…祖父母または父母の運が弱く、金銭的な苦労も多く、次ぎの世代に財産を残すことが出来ない人であった傾向があります。また投資、道楽などで財産を無くしてしまった人の可能性があります。

○(年柱の傷官星・食紳星)…傷官星は官星を傷付ける為に、父子相克の星と言われ、父親と意見の対立を起こしやすくなります。印星が四柱に有るか、五行に印が三個以上あるならば、印星は傷官星を抑える為に問題は有りませんが、比肩星が強い場合は、比肩星より傷官星を生じるので良くありません。

・食紳星が年柱にある場合は祖父母両親が良い家柄であったり商売をしていたりして、本人もその恩恵を受けやすいと言われています。

○(年柱の正財星・偏財星)…特に偏財の場合は先祖に商売的な背景があり、月柱、時柱に財星を生じる食紳星、傷官星が無い場合は財を継承する運は弱くなります。
・正財の場合は先祖は品の良い家柄の多い様です。
・年柱の財は祖父母、または両親の財ですが、自分の四柱がが良くなければ、折角受け継いだ財をなくしてしまう場合もあります。また地支星が旺相している場合は良いが、死、墓、絶など休囚しているならば、親自体の財力も大したものではありません。

○(年柱の正官星・偏官星)…正官の場合は、祖父母、または両親は格式を持ったしっかりした家柄で、その上、地支が旺相している場合は、名のある家であったと言えます。月柱上、または時柱上に傷官星が有る場合は、官星を剋してしまう関係から、不満、不遇、逆境を歩かなければならない場合も有ります。
・偏官星の場合は、他柱に印星が旺相している場合は正官星の場合と同じで、格式が高いと見ます。一般的には年上に偏官がある場合は、武家の背景ともいえます。

○(年柱の印綬星・偏印星)…官星と同じく、その祖父母、又は両親は、インテリ階級の背景があると見ます。中には大学教授、医者などで名の出た方が居る場合もあります。印星は旺相していなければなりません。倒食になる場合は、中途で挫折したと見ます。


☆生月をして…両親、兄弟の星と見る。

(例)偏財の建禄…父親は立派な財産家。また兄弟と見る場合も有る。
  ・比肩-絶…兄弟縁に薄く、生死別し、力にならない。

・月柱上の星は、四柱の中で天干星の主体と考えるポイントの星です。年齢でいうならば30歳~50歳代で、社会的にも一番の活躍の時期を表します。

○(月柱の比肩星・劫財星・敗財星)…三星共ほとんど同じ働きの星です。
兄弟姉妹が少ないか、何人居ても頼りにならない兄弟とか、又両親に早く先立たれるか、家庭が複雑な人が多く、地支星が建禄、帝旺の様に旺相する場合、返って凶命になる事が多いのです。他柱、または五行に財星・官星・印星が有るならば、運の乱れを押さえる事が出来ます。


☆生日をして…配偶者とみる(日支のこと)
(例)財星 良き妻に恵まれる(男命)…しかし地支星が弱いとあまり勢いが無いと見る。
   官星 良き夫に恵まれる(女命)…地支星が旺相が良い。
   印星 偏印は夫は怠け者である。また本人は知的な人を求めやすい。(女命)
   比肩 互いに自己主張が強い傾向がある。
   食神 愛嬌のある妻に恵まれる(男命)


☆生時をして…子供と見る。
(例)正官-建禄は働き者の男の子が出来てそれに養われると言う意味。
   食紳-冠帯(女命)老後になって子供にちゃんと面倒を見てもらえる。
   比肩-絶 が出たら老後を考えるほうが良い(晩年孤独)…経済的に貧しい情けない晩年の可能性もある。

・時柱の天干星は老後の生活環境や子供との関係。また、時柱は生命力をも表します。

○時柱の比肩星、劫財星、敗財星)…子供がいないか、有っても頼りにならず、親の面倒を見られない事が多いです。敗財星が最も悪く、次ぎに劫財星、比肩星と続きます。返って地支星が帝旺などと強く旺相する場合は注意が必要です。五行大過の場合も良く有りません。しかし比肩を強く剋する官星が他柱に有るか、五行に官星がある場合は中和し、問題を押さえます。

○(時柱の傷官星、食紳星)
・生時の傷官星は地支星の旺相を嫌います。傷官星が旺相すれば、運命も早く発展し、早く終わると言われています。
・生時の食紳星は子供も世に発展し、親孝行で老後いつまでも面倒を見て貰える。

○(時柱の印綬星・偏印星)…地支星が旺相するのが良い。また五行にはあまり大過しないほうが良い星です。
・旺相すると、老いて必ず子供、孫に囲まれ、幸福な人生を送り、生命も長く、大器をなすと言われる人生を歩く。しかし倒食は×。時柱に印綬星、年柱、月柱に傷官星が並ぶ場合は、特に非生産となる人が多く、思想、芸術、技術には天才的であり、努力する人は練達の士となります。

※ 上記の内容は部分的な傾向性です。実際の鑑定は四柱と五行全体を見て、総合的に判断します。

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性格(補足)

2011年03月05日 | 性格
①印象・雰囲気 (日干だけでの判断の場合)

十干の象徴するものと特徴

甲…(直木・樹木・大木)…リーダー・積極性・地位名誉・を司る、男の人に欲しい。グループの中心的な存在となる、社会に芽を出す男性的な星(思いやり、愛情深い)。上から見下ろす傾向もあり、急に怒り出す人も居る。
           
乙…(柔木・柔らかい草木)…想像力、理想主義者が多く、温和、柔軟、女性的な生き方をする場合が多い。名誉とかお金に執着は薄いので、乙の大金持ちは少ないといわれている。上から踏まれてももとに戻る、甲より乙の方がしぶとい。乙卯等はアスリートにも多い。

丙…(明火、輝く太陽)…比較的現実的な性格。権力、財に対する欲望が強い傾向があるので、ある程度お金を持っている。強引な人も多く、陽気で根性がある。信仰的にはなれない、現実的な分野が向く。(自分が中心)

丁…(暗火、灯火・人工の火)…慎重、理性、企画、計画、常に冷静な判断ができる。組織にも向き、実務ができる人が多い。

戊…(剛土、山岳の土、堤防)…山の様にドシッとして、あらゆる変化に適当に集中できる人が多い。説得力、包容力があり、決断、自信、技術面、人間関係も上手くやる。器は大きいが頑固の人が多い。

己…(柔土、田園の土)…時によっては人に温かく、又冷たい。融通性が利きすぎてものをまとめる力がない、サラリ-マンとか杓子定規的な生き方が出来ない人が多い。(戊己は、中道を行く、リーダー性は弱い)

庚…(剛金、鉱石、硬い金属)…精神的には一番良い星といわれている星。比較的安定した精神性を持つので、大きな問題を起こし難いと言われている。しかし、喜怒哀楽も有り人情的一面をもつ。攻撃本能有り(鉄)。…今年は注意の年ですね。

辛…(柔金・砂金・金・宝石)…神経質で周囲の影響を受けやすく協調性に欠けるところもある。しかし、辛抱強く忍耐力もあるが、とても繊細でいつも傷ついている。特に辛は攻撃本能有り。(美男・美女が多いといわれています)。…今年は注意ですね!

壬…(大河、池沼)…人生を経験しながら学ぶ人で、競争心、決断力、統率力がある。一度決めたら方針を変えない人で、離婚率は一番高い。(有形、無形の知に対する関心が深い。)

癸…(雨、露)…地味で目立たないが、内面には深い世界を持っている。人の束縛を受けずに自由に生きたい人が多い。博愛的で霊的指導者や教育者にも向く。目に見えない探究心有り、無形世界。(壬癸は、思想観念有り。)

※最高の組み合わせは…
 庚…精神的に強い星
 丙…現実、お金
 甲…リーダーシップ(国王)…癸・霊的リーダー(法王)

☆身旺・身弱

身旺…社会で活躍する能力を備えている。(人を指導したり支配するのに向く)。身旺すぎると、性格が横暴であるため人に嫌われやすく、また配偶者を剋す。

身弱…社会で活躍する気力に欠ける。人に使われる立場が多い。内的な世界に関心を持ちやすい。


☆五行があらわす性格。

木…まっすぐな性格、強情で一本調子、同情心が強いが、執念深いところがある。

火…陽気で多血質、明るく情熱的なところがある。

土…粘着性があり粘り強いところがある。粘液質温和ですが、秘密性が有る。また対人関係を大切にする。そして、 自分が人から批判されることを気にする。

金…頑固者で胆汁質で、短気です。すぐカッとなって感情を表に出す傾向がある。

水…理知的でなめらかな落ち着き、一種の冷たさがあり、さらりとした感じがある。


②性格の判断

日干 ●日干五行により、その人の本質を知ることができる。

○木(甲・乙)の人
・適度の木気…仁慈、理性的、人格清秀、正義感が強い。
・木気過多…偏執、偏見
・木気過弱…無常、嫉妬心

○火(丙・丁)の人
・適度の火気…礼節、才気煥発、多彩 
・火気過旺…軽率、派手好み、酷薄  
・火気過弱…痩身、毒舌

○土(戊己)の人         
・適度の土気…誠実、重厚、寛容、信仰心   
・土気過旺…鈍重、愚鈍           
・土気過弱…執拗、吝嗇

○金(庚辛)の人
・過度の金気…義侠、勇敢、果断
・金気過旺…殺伐、不仁、過欲
・金気過弱…優柔不断、吝嗇

○(壬癸)の人
・適度の水気…聡明、多智
・水気過旺…不安定、陰謀
・水気過弱…度量狭

※ この内容はあくまでも 傾向性の一つです。
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子供のこと(子供運)

2011年03月01日 | 妊娠・出産、子供・家庭運について。
■子供運の見方

・男性にとっての子供の星は正官、偏官。
・女性にとっての子供の星は食紳、傷官。
・時柱は子孫運(子供運)を現すので、時柱に良い変通星が出るのが良い。またその十二運も旺相しているほうが良い。時柱に比肩星や正官星につく帝旺 羊刃は注意を要す。時柱 沐浴は男の子よりも女の子の方が継ぎやすい。

① 子供の変通星(官星または食傷)が旺盛な十二運を帯びている場合には、子供は発達もするし、親の力にもなる。たとえば男性の場合に正官が長生を帯び、さらに日干と正官とが干合というような場合には、子供は大発達もするし、大いに親の力にもなる。官星または食傷が沐浴とか墓、絶の場合には、子供は発達しにくいし、親の力にもなりにくい。

② 官星または食傷の巡る行運に官星または食傷の星が旺運を巡るか衰運を巡るかを検討すれば良い。
・(例)戊の正官(男の子供)は寅に長生であるので男の子は寅が出ている頃は優秀であった筈。


○子供の教育。

① 強い傷官を持つ子供に、親がその子に精神的な苦痛を与えた場合には、その子が思春期・その他等でストレスを感じた場合に、強いヒステリーを起こしたり、躁鬱の病状になったりします。傷官はガラスの心の様なものです。その心に傷が入ってしまうのですね…。

② 官星が強い命式の子供を箱に入れるような教育をしたりすると、親が作った枠から飛び出してしまう。…子供のプライドを認めながら、ある程度自由に育てる必要がある。

③ 四柱によっては、表面は明るく見えるのですが、内面は暗い個性を持っている場合も有ります。…敗財や偏印の強い命式は、嫌と言えない場合もある。

④ 男子の場合、印綬や財星の並びで五行が安定している場合は、男性としての迫力に欠ける場合がある。…その場合は、スポーツ等で鍛えたり、ボーイスカウト等に参加させるのも良い。

⑤ 男子は五行図の比肩(時星)に3個ぐらい有った方が良い。女の子は2個ぐらいが良い。

⑥ 女子の官殺混雑…言い出したら聞かない強い個性ですから、上から押し付けると反発する。時には煽て母親が友達のような形で接すると良い

⑦ 受験の時期は、印星、官星、傷官星の流年で地支星が旺相し、五行安定している場合は良い。食紳、財星の流年は遊んでしまうので、スケジュール管理を確りすると良い。

⑧ 印綬や食神の並ぶ子供は甘えるのが上手なので、ついつい甘やかす傾向がある、決めたことはきちんと守らせることも必要かも知れない。

※ この内容はあくまでも部分推命的な傾向性です。実際の鑑定は四柱並びに五行全体を見て判断します。
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