新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

十干について(1)

2013年11月29日 |  四柱推命(十干と十二支)
■干支の持つ基本的な特性。
『十干』
●甲…(樹木、幹のある木)
【語源】甲は、もよもと鎧兜(よろいかぶと)の意で、甲冑の甲から導かれた語である。草木の種子を蔽う(おおう)厚皮のこと。種子が発芽するにあたって、種の殻を破って出る状態を表す。
・「甲」とは「押」のこと、押とは「押さえて封ずる」という意味があり、春になると開いて、冬になると閉じることを示している。
・自然界では幹のある木で、丙癸己で育て、庚で伐採して社会に役立たせる。伐採は秋・冬に行う。
【人物】落ち着きがあり、動ずることなく一念を遂行する人。慈悲心厚くグループの中心的な存在になる要素を持っている。
●乙…(草花、柔木)
【語源】乙は、もともと軋(あつ:きしるの意)をその語源にしており、草木の幼芽がいまだ自由に伸長し得ないで、屈曲している状態を表している。
・自然界では草花を表し、優しく注意深く枝葉を伸ばす。見た目はひ弱だが頑張りやで、柔木なので伐採の必要はない。雨水・太陽等、季節と密接に係わる。
・「乙】は「軋(アツ)」のことであり、すれ合うことを意味している。…春になると万物が自ら擦れ合い軋みあいながら、殻を破って抜け出すこと。
【人物】表面はソフトで優しく穏やかに見えるので人からの信用を得ます。そして何事も反抗する様なことはありませんが、内面は忍耐強く負けない気持ちを持っていて強情なところもあります。集団をつくる特質があります。
●丙…(太陽・溶鉱炉)
【語源】丙は、もともと炳(へい:あきらかの意)を語源としており、草木が伸長して、その姿形が著明とな
った状態を表している。自然界では燃え盛る火、又は太陽を表す。
・「丙」は「柄」あるいは「炳」で、柄はそれぞれの柄を取る様に両側に広がることで、万物の生長する様子を表し、炳とは明らかになることを意味しており、夏になると万物の勢いが強くなって、その姿形を明らかにする様子を示している。
・自然界では太陽を表し、地上を照らし、万物を育成する火。
【人物】明るい性格で、活発明朗で姑息なことを嫌います。そして一度チャンスを得れば輝きが増し、勢いに乗れば強引にもなります。しかし、忍耐心に乏しい傾向がありますので、軽はずみな行動は慎んで下さい。
●丁…(人工の火・灯火)
【語源】丁はもともと丁壮(壮年の男子の意)と同意で草木の姿が充実した状態を表している。
灯火や人工の火に例えられる。
・人工の火を表すので、甲木の燃料があり、それを切る庚金があると良い。
・「丁」とは「停」のことで、万物が成長していくと、ある時期にその成長が止まり、次の成長に備える有り様を表している。
【人物】緻密な計画性がある人で、やや神経質な面もあります。理性的で人に順じますが、丁の人に反逆されると、頭が良いだけに怖いです。
●戊…(山・堤防)
【語源】戊はもともと茂(ぼう:しげるの意)をその語源とし、草木が繁茂して盛大となった状態を表している。
・「戊」は「貿」で貿(か)えるという意味がある。…万物の成長が極まり、今迄の姿形を抜け出しこれまでの体を貿えようとする様子を表す。
・山岳の土、堤防、万物の根源をあらわす。
【人物】茂るの意味を持っていて、この気を得ている人は志操堅固で、世俗に迎合しません。その性質が良い方に発揮されれば不動の信念の人とみられ頼もしい人となりますが、悪く出ると、融通性のない、お高くとまった偏屈者と見られる傾向があります。また、頑固だが一度くずれると脆いところもある。

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