新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

財殺の命

2010年11月27日 | 財運・仕事
最近 財殺の命の女性に出会う機会が多い。
財殺の命とは、比肩に星が一つで、行運の星を入れて、財官合わせて7つ以上の星がでる命式です。
いわゆる、完全に身弱の命式です。

一人の女性は、月柱の天干が正官で、年柱の天干に正財、そして時柱の天干にも官星が並ぶ、表は財官壮美の命ですが、地支も財官が多く、印星がありません。
表の並びは、財官壮美ですので、周りや親戚には事業で成功している方もいらっしゃいます。そして、本人も優しさ(財星)や責任感(官星)もあり、とても現実的な人です。
しかし、自星(比肩星)が一つしかなく、比肩を生ずる印星もないので、どうしても、現実の周囲の出来事に振り回されているようです。

また、もう一人の女性は月柱の天干星が偏官で、五行上には印星が無く、食神が1つで財星に4個、官星に2個の星が出ます。勿論、自星は1つです。
とても素敵な方ですが、ボランティア活動等で、いつも走り回っています。
行動力の偏官が月柱の天干星に出ているので、忙しく動いているのだと思います。
財官壮美という良い命式でも、自星が確りしていないと、まわりに振り回されてしまいます。
女性の場合は、確りした男性に嫁げば良いのですが、男性の場合は自分が周囲に振り回されていては危険です。財星が4個以上固まる場合には、年回りによっては女性問題や金銭問題に注意が必要です。

男性の場合は、自星(比肩星)が命式に3個、女性の場合は2個が理想です。また、比肩星は天干ではなく、地支にあることが良いでしょう。
新栄堂

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傷官十干記

2010年11月23日 |  四柱推命(変通星の意味)
■日干別の傷官と官星との関係

○傷官…吉凶の判断が難しい
 官星を破る星であるので、原則は凶。しかし、場合によっては(日干と五行の
 配分によっては)吉になる場合もある。

(1)日干…甲・乙(丁・丙が傷官)⇒官星が旺相する場合は吉。
   
生日の木気が火気(傷官)を生じて、金気(官星)を錬治し、良器(刃物)を作り、良く切れる刃物は、木を尅して物の役に立つ家具等を作る。
したがって、木・火・金気がバランス良く組合わさった場合は吉。財富、名誉を得る。しかし、あまり火と金が強すぎるとかえって良くない。(中庸…胎・養・長生が良い)


(2)日干…丙・丁(己・戊が傷官)⇒傷じ尽くすを要す。(傷官が無きに等しい場合)

火気(日干)が燃えて生じた軽い灰(土気の傷官)は、良い畑土としての活用も、原鉱を包む重い土石にもならずに、本来の土気としての効用性も少ない。

・傷官が四柱に只一つあって、しかも休囚する(死・墓・絶)のが良い。
・傷官が多ければ、金(財)或いは水木(官印)の気があって、その傷官が尅用の働きをする。
・印綬星があって、旺相し、傷官を尅用して印綬傷官格になる。


(3)日干…戊・己(辛・庚が傷官)⇒官無くして(去って)吉。官星が無いのが良い。

土気(日干)に対する傷官は金気。金は硬い物質で刃物。また、官星の木気は本来的に柔弱なもの。強固なものと、柔弱なものとの関係では、決定的に勝敗をつけてしまう。
金は木を切って造作をなすものだが、過ぎれば破壊となる。ハサミでの剪定も枝や葉を切り過ぎると、木は育たない。バランス如何では害にもなる。枯れる場合もある。
・土(戊・己)日干の場合の金(辛・辛)の傷官の場合は、弱い傷官が良い。金(傷官)が強い場合は、かえって木(官星)が無いことが荒れない人生となる(官去って吉)。
・火気の印星があっても、水気の財星がなければ、土気(日干)は有用にあらず。(土は水気を保有してこそ価値があります。)


(4)日干…庚・辛(癸・壬が傷官)⇒官を見るを喜ぶ。

金気は強固なる性質を持っている。火気(官星)と水気(傷官)の尅用により、却って良器をなす。しかし、火が強過ぎたり、水が弱すぎたりすると良くない。これもバランスの問題です。

(5)日干…壬・癸(乙・甲が傷官)⇒財・官 共にあるが良く、しかも旺相するを要す。

水気は元来、冷たく流体である。したがって、水は温める火気(財星)と、形をなさしめる器(土器:官星)、または流れを留める堤防(土)を欲する。

・あまりにも財官が多くあると、財殺の命となる場合もあるので、日干が建旺して強固でなければならない。日干の地支が死絶する場合は身が更に弱まり逃気背禄する。

新栄堂

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子供運(子孫運)について

2010年11月08日 | 妊娠・出産、子供・家庭運について。
子供(子孫)運について、推命的な観点からその傾向を記入します。

・女命から見ますと、食傷は子供の星です。確りした食傷があり、それを守る財星があ ると子供運は良好の傾向があります。また、食神(子供)を壊す偏印が無い方が良い でしょう。偏印が有っても、偏印を抑える財星(特に偏財)が有ると良いです。
・男命では、官星が確りとあることが子孫運のポイントです。また強い傷官があって官 星を強く尅するのも良くはありません。
・時柱は晩年や子孫運を表します。この時柱に吉星が出ていて、その十二運が旺相して いるのも良い子孫運の条件となります。
・女命の場合、赤ちゃんが出来やすい時期は、一般的には食傷時期から財星にかけての 運気の時期ともいえます(男性よりも女性の運気を優先します)。
・偏印や、比劫の運気の時期は、比較的出来にくい時期でもあります。
・女命では倒食の時期は子供に注意の暗示があります。倒食解除の財星と天徳があれば 大丈夫だと思います。
・五行で水の大過の場合も婦人科・泌尿器系は注意してください。この場合には冷えな いように 身体を暖められたら良いと思います。五行に金・水が大過する場合は冷え やすいですね。
・食神や財星が強い星でも子孫運が弱い場合があります…この場合は○○に少々遊び過 ぎの傾向が有ったかも知れませんね?
新栄堂


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