once in a blue moon

.:♪*:・'゜♭.:*韓国で子育て.:♪*:・'゜♭.:*

ハデスタウン(하데스타운)

2021-11-24 | ミュージカル・演劇・コンサート

9月のことですが()韓国初演のハデスタウンを観に行きました。


2年前のトニー賞でみたパフォーマンスが衝撃的でいつか観られたらよいなと思っていましたが
こんなに早く韓国で観られるとは!
有難い限りです。



ハデスタウンはブロードウェイ作品で世界初ライセンス公演です
韓国ミュージカル界の名だたる俳優たちを揃えたところからもプロダクションの本気を感じます。
さらにコロナによる舞台セットの制作遅延を懸念した本国カンパニーがコロナの影響が少ない
オーストラリアの舞台制作会社に依頼し舞台セットをオーストラリアでつくり韓国まで運んだという
本国カンパニーの主要スタッフも初ライセンス公演にむけて韓国入りした本気作品です。


開幕から時間がたってしまいましたが、とりあえず主要キャストを全推しキャストの日にしました(笑)

オルペウス役はパクガンヒョンさん
エウリディケ役はキムスハさん
ヘルメス役はチェジェリムさん
ペルセポネ役はキムソニョンさん
ハデス役はヤンジュンモさん

とにかく歌えて演技できる安定感のある役者さんのみで観たかったのでこの組み合わせの日まで観劇を待つ羽目になりました^^;

もちろん、行けるならおかわりしたいんですが如何せんビリーがあるもんで
過去の自分の性癖を考えたら理想キャストで観ておくのが得策かな...と(笑)

しかしそれが裏目にでるとは思いもしませんでした(笑)

話はギリシャ神話の通りなのでネタバレもなにもないんですが
なぜ、今の時代にハデスタウンをミュージカル化したのかがわかる見事な作品でした。

さんざん観劇前にいろんな方から「ビリーを捨てる覚悟ないなら観るな!」と釘を刺されていた作品で
どんだけ面白いんだろ?と思ってましたが
想像をはるかにこえた極上ミュージカルで聞いていた通り
ミュージカル好きのための極上ミュージカルでした...

一幕おわってインターミッションで観なきゃよかったと本気で思いました^^;

ナンバー、照明、舞台セット、あらゆる演出
何もかもがミュージカル好きのツボをついていて身体中の細胞が喜んでいるような快感...
一幕はじまった瞬間からハデスタウンの世界に引き込まれて一幕の体感5分くらいでした。
あっという間にインターミッション...!!

二幕はまばたきしたら終わってました...。

この作品はオルペウス役の歌声がキーとなりかなりの高音を美しく聞かせなければならない
非常に難しい役柄だと思います

韓国ハデスタウンのオルペウスはトリプルキャストで私が選んだのはガンヒョンさん
どう考えてもガンヒョンさんぴったりでしょ、と思っていた自分が偉くてバカすぎる...
良すぎた...良すぎて、次いつ行こうって考えちゃうくらいよかったです。

観なきゃよかったの半分くらいはガンヒョンさんのせい^^;



オルペウスのキャラクターはわたしは嫌いなタイプでイライラしっぱなしなんですが(バッサリ)
ガンヒョンさんの綺麗な歌声聴いたら、癒されどーでも良くなるんです(笑)

ハデスをかえる力のある歌声という設定にこれ以上ない説得力でした。

それからハデスタウンの公演発表があった昨年からエウリディケ役にはスハさんだといいな、と期待していましたら
見事にスハさんがキャスティングされて嬉しかったです。

スハさん
可愛くて何ともいえない色気が役者さんとして本当に魅力的で大好きな俳優さんのひとりです

キャラクターの濃いこの作品のなかで下手したら存在感が薄くなってしまう非常に難しい役を
強烈に魅せてくれ、歌も演技も素晴らしく改めて大好きになりました。
彼女がいるからハデスタウン出来たんじゃないかと思うほどに。

それから、我が推しのジェリムさん
ビリーのためにジェリムさんの観劇を控えてなんと5ヶ月ぶり...。
ハデス開幕の週がワクチン摂取の予定もありジェリムさんの初日は諦めていました。
が、副反応もかるく初日前日にチケット検索したら座席があって...。
でも、ビリー行っちゃった私です(ファン失格)

申し訳ないですが、ジェリムさんよりはるかに付き合い長いビリーなのですみません...。

そんな(どんな)ジェリムさん
8月にハデスタウンの稽古中にコロナ感染してしまいました。
なんだか馬車馬のように働くジェリムさんなのでいつかは疾患してしまうかもとおそれていましたが
やっぱりかかってしまいとても悲しかったです。

でもワクチンも摂取されていたし軽症だったそうで
生活療養センター出所後、ものすごく元気になって戻られ安心しました。

BW版をご存じの方ならヘルメス役のジェリムさん、ホンソクさんが若すぎるということにお気付きでしょう。
私もキャスト発表のときに「?????」でした。

BWのオリジナルキャスト、アンドレ・ド・シールズは70代の大ベテラン
動画をみてもいるだけで凄まじい存在感をはなっています

ゆえに海外初ライセンスとしてキャスティングされたジェリムさん、ホンソクさんは
全世界のハデスタウンファンから「え?」と言われてしまったわけですが
アンドレドシールズのヘルメス像とは全く別のヘルメス像を海外スタッフと共にいちから作り上げたそうです。

なかなかのプレッシャーだったと思いますがこれで全世界の役者さんの扉を開いたわけですから
なかなかすごいなと思わずにはいられません。

さらにジェリムさんはBW公式サイトでMVを紹介されその素晴らしい歌唱力を全世界に発信されていました(びっくり)

ライセンス公演のたびに海外スタッフ一同に「なぜこんな歌がうまいんだ?」と驚かれるという
ジェリムさんですが本家本元でMVが公開されたのは今回が初めてなんではないでしょうか(笑)



声楽専攻のジェリムさんがこうも様々なジャンルを違和感なく歌えることが凄いですよね...
ハデスタウンキャスト全員が超絶歌うま揃いですが声量とか全く別次元で驚きました
何回観ても歌がうまくて驚きます^^;

ペルセポネ役のソニョンさん
ホープ以来でしたがやっぱり凄く芝居の組み立てかたがうまい役者さんで
ハデスタウンのキャラクターのなかで一番愛しく共感出来ました。

実際の旦那さんでもあるキム・ウヒョンさんとリアルご夫婦でこのハデスタウンで夫婦役でご出演されていて
キャスト発表のときは絶対にこのご夫婦で観たいと思っていましたが
わたしの(ビリーの)スケジュールとあわず...閉幕までにご夫婦で観られる展望はあるのでしょうか...。

ハデス役のヤンジュンモさんはやはり低音がくぁっこいい~!
ちょっと(かなり)笑えるカッコつけキャラなハデスなんですけども轟く発声はさすがですね。

ペルセポネとハデスの中年夫婦のツッコミどころ満載の可愛さはミュージカルを見たら分かるんですけど
本当に最高なんですよ...(笑)

ハデスタウン、2021年最高のライセンス公演です
本当に本当に最高です。
これだけハイクオリティのミュージカルができる韓国ミュージカル凄いなと改めて思いました。
歌えて芝居に幅のきく役者さんがこれだけ揃ってる
しかもハデスタウンに集中してるんじゃなく、ソウル内あちこちの大中小劇場に同じようなテクニックある役者さんが今も公演中という層の厚さ。

韓国でハデスタウンがなぜ世界初ライセンス公演なのかみたら分かります。









地獄いき列車に乗ったら帰ってこれない秀作です。
どうにか閉幕までにまた観に行きたいとは思いますが...ビリーにはかなわない...(苦笑)







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