韓国初演シティオブエンジェルのプレビュー公演と本公演初日を観に行きました。
忠武アートセンターにて10/20まで公演が続きます。
台風接近で観られるか不安でしたが無事それてくれてホッとしました^ ^
こちらの作品は大好きな俳優さんチェ・ジェリムさんが半年ぶりに出演の決まった作品でとても楽しみにしていました。
マチルダの千秋楽から半年、単独コンサートから5か月ぶり。
待ちに待ったミュージカル、本当に長かったです…。
プレビューは全体を観たくて二階席センター
本公演はジェリムさんのみを観たく一階席二列目の上手寄りで観ました。
まず作品の感想を。
ネタバレ配慮なしで書きますのでお気を付け下さい。
全体的な感想としてはつまらなかった
デス…。
アメリカ的なシニカルな演出がどうにも私の好みと掛け離れていて
好きな作品とは言いがたいものでした。
ブロードウェイ版のOSTも聴いたりあらすじも把握していましたが
想像した以上につまらなかったです^^;
ただ、とってもオシャレ。
演出から音楽まで全てがひと昔前のハリウッドのイメージで
非常にオシャレで洗練された大人のミュージカルでした。
現実(カラー)と映画(白黒)の世界の表現はお見事でした!
主人公ふたり以外が全員一人二役ということで混乱するかな?と不安でしたが
色の有る無しでシーンの違いが明白だったので分かりやすく楽しめました。
特にクライマックスのカラーの世界にひとり白黒のストーンがいるシーンがインパクトありました。
そして18名で編成されたムンジョン音楽監督指揮のもとに奏でられるビッグバンドの
ジャズ風ミュージックの数々は非常に耳に心地よくかっこよかったです^ ^
プレビュー公演のキャストボードです。
スタイン役はチェ・ジェリムさん
ストーン役はテイさん
ギャビー/バービー役はパン・ジニさん
ドナ/ウーリー役はパク・ヘナさん
バディ/アーウィン役はチョン・ジュナさん
カーラ/オーロラ役はガヒさん
本公演初日は
スタイン役はチェ・ジェリムさん
ストーン役はイ・ジフンさん
ギャビー/バービー役はリサさん
ドナ/ウーリー役はキム・ギョンソンさん
バディ/アーウィン役はチョン・ジュナさん
カーラ/オーロラ役はガヒさん
まだ全キャストは観られていませんが
2日間観た感想としてはドナ/ウーリー役のパク・ヘナさんとキム・ギョンソンさんの役がキャラがたっていて
特にヘナさんの演じ分けが凄くて完全に主人公たちをくっていました(笑)
初日はほぼヘナさんしか記憶に残らなかったくらいに…^ ^
ドナ/ウーリー役はどちらで観ても最高だと思います!
でもジェリムさんはヘナさんとの方がイキイキしてたかなぁと感じました^ ^
ギャビー/バービー役はパン・ジニさんよりリサさんの方がわたしは好みでした。
歌も役の遊び方もリサさんの方がいい感じのジャズ感なんです。分かりますかね(笑)
ジニさんも上手いんですけど綺麗で遊びがないというか…。
何より話し方がミスハニーなんですもの。。。
マチルダを引きずるつもりはなかったんですがジェリムさんと話してると
トランチブルとミスハニーにしか見えず二幕でスタイン役のジェリムさんを
叩きのめしてるジニさんを観て「よし!」と思ってしまう微妙さ(シオエンの内容としても良しではありますが…)
もう少しこれから2人の空気感が変わればと思います。
ジェリムさんは制作発表の時から「今までにない柔らかい役と久しぶりのロマンスシーンに期待してください」と仰っていましたが
え?
どこが柔らかいの?
え?
どこにロマンスシーンがあるの?
という疑問でいっぱいです(笑)
いや、確かにどちらかといえばふつうの人だし軽くチュッとはしますけど
えー????^^;
柔らかいというかNoといえない軟弱でヘラヘラ愛想笑いをする役なので
確かに過去ジェリムさんが演じてきた役だったらとうに相手を捻り潰してるような頼りないキャラクターではあります^^;
でもジェリムさんの存在感って決して屈しなさそうというか…
ヘラヘラしてても腹に一物抱えてる雰囲気しかないからさほど柔らかさは。。。
二回観てジェリムさんの役、スタインが嫌いだなとはっきり思いました^^;
魅力がない最低なクズ役(!)なんですけど…。
しかしやっぱりジェリムさん歌も演技も素晴らしい!
歌は想像をした以上のきめ細かい歌に鳥肌が止まらないくらいでした!!
ほんと〜〜に歌がうまい!
しかしキャラクターに感情移入出来ないしスタインという男が本当に嫌い…(笑)
スタインのシナリオの世界の主人公ストーン役もカッコつけている割にはなかなかのダメ男っぷりなんですが
まだこちらは同情の余地もあるし魅力もあります。
演じるテイさんもジフンさんもかっこよかったです(ビジュアルからカッコイイ方々ですし)
テイさんは台詞も歌詞も私は聴き取りづらいんですがやはり声が良いです。
一回しか観ないならジフンさんの方がいいかな。
歌詞、台詞はジフンさんの方がはるかに聴きやすかったです。
でもストーンのカッコよさはテイさんかな。
それぞれ一長一短といった印象でした。
個人的にはジェリムさんが大好きだしジェリムさんほどミュージカルとしての滑舌のよさ
歌詞の伝え方のうまい歌うま俳優さんは中々いないと盲目的に応援しておりますが
スタイン役はダブルキャストのカン・ホンソクさんの方が可愛いらしさを感じそうかな、と。
ジェリムさん、やっぱりゴリゴリの骨太なんだもん…^^;
でも歌も演技もパフォーマンスは圧倒的な存在感ですので(ヘナさんに消されますが)
ジェリムさんの回予約してくれたお友達、たぶん…たぶん後悔はしないかと^^;
またすぐ観に行くし長くなったので今回の感想はここまでですが
観れば観るほど印象も変わるし発見も続くと思うので今のわたしのシオエンという作品のクライマックスの感想を。
作家スタインが書くシナリオの主人公ストーン以外の主要キャラクターは全員が一人二役。
これが訳わからないクライマックスの答え。
人は裏表。
スタインが表ならストーンは裏。
女性に翻弄され言われるがままに流されてしまったスタインの末路
気に入らないなら「頭の中でシナリオを書き換える」
자유롭게 써나 갈 진짜 얘기...
現実には何もできないスタインが頭の中の理想の人物ストーンに都合良い
「ハリウッド式ハッピーエンディング」を迎えさせる。
軽薄な行動で失ったはずのギャビーが機関銃片手に「あなた無しではダメ」と歌いながら登場するもそれは幻
ギャビーをモデルにしたシナリオの中のバービーはストーンのもとに戻り
ストーンとバービーが舞台中央で笑顔を見せスタインは舞台端でエンピツを見つめながら
내가 선택해 언제나 주인공은 나~!!(自ら選ぶ いつだって主人公は自分だ!)
と歌い上げ幕を下ろす。
実にアメリカらしいブラックコメディ…
すごーく気分悪い結末(笑)
明るく終わらせてるけどスタインは結局何もかも失ってるしむしろ精神病んでるし…。
ジェリムさんのイっちゃってる目と表情がひたすら怖ひ…。
ドン引きでした。
作品には魅了されませんでしたがジェリムさんの歌が聴けるシオエン
千秋楽までポツポツ観ようと思います。
(ジェリムさんシオエンの後は1/100の競争率を勝ち抜いて11月からアイーダ出演が決まってます。どう努力してもラダメスに気持ちもっていかれてシオエンにさほど興味がわかない^^;)
救いなのは女性キャストがカッコいいことかな。
少し時代錯誤ではありますが舞台背景を考えた上で素敵な大人女子の魅力を満喫したいと思います…^ ^
おまけ。
プレビューからしばらくはカーテンコール撮影可です^ ^
動画ははりかた分からないのでスクショ(笑)
楽しそうで何よりな本陣さまです…^ ^