吉野千本桜

　生憎の終日小雨で花冷えの中、吉野千本桜見物をしてきた。名勝吉野山は、１３００年も前から桜の名所として知られ、その規模は西日本随一。下千本～中千本～上千本～奥千本と麓から山頂に咲き上がり、約２００種３万本ともいわれるシロヤマザクラが咲きみだれる。
　今年の吉野山の開花は、平年よりやや遅め。今日は雨中を中千本まで、見渡す限りの花景色の中を花見散策した。思い描いていたイメージ通りで、尾根から谷を桜色に染め上げるその絢爛な姿は感動ものだった。

　　　
　　　　全山を桜色に染め上げるシロヤマザクラ
　　　

祝第二ステージ

　広島市役所に勤めるヤマモトから、退職のあいさつが届いた。大学時代の学友で４年間同じ下宿の隣同士、そしてそれが縁でお互いに写真部で活躍した。卒業以来は１、２度しか会ってなくて、年賀状だけのやりとりですっかりご無沙汰していた。
　定年まで２年を残しての退職だ。文面では「一身上の都合により退職…。今後は健康に留意して…」とある。これまでの勤めご苦労さん！輝かしい第二ステージに立たれることを祈る。

　団塊世代のわれわれの仲間が、定年を前に退職する話を最近よく耳にする。それぞれの理由については知る由もないが、よほどのことだろう。初志を全うすることは、なかなか難しい。

可愛い娘じゃなー

　かみさんが入園式を終えた孫娘を連れて、ばあさんを見舞ったところ、突然「可愛い娘じゃなー」と一言ながらはっきりと言ったそうだ。ばあさんの口から言葉が絶えて久しく、忘却の彼方と思っていたから驚いた。
　昨日、看護師の介護のもと護国神社へ花見に連れ出してもらい、久々に外気にふれたのが幸いしたのか。はたまた頭の片隅には記憶のかけらが残っているのだろうか。

不法投棄

　わが田の入口が犬のトイレと化していた。立看をして注意を促してみたが一向に効果がない。ついに根負けして柵をしたら、さすがに止まった。
　ところがである。今日は柵の外にごみの入った袋が二つ不法投棄してあるではないか。透明な袋のために「カシムラタカヒロ」と判読できる、住所氏名を明記したＮＴＴからの封書が混じっている。悪びれた風もなく、大胆不敵で堂々としたものだ。放置するにあたって良心の呵責にさいなまれなかったようだ。
　仕方がないから、ごみ袋はひとまずわが家に持ち帰った。次の埋め立てごみ収集日（５月３日）に出すしかない。憤懣やるかたないが何か他に手立てはないものか。

春の嵐

　未明からの風雨は時間の経過とともに強まり、荒れ模様の天気となった。東からの横殴りの雨と風が激しく窓を打ち、まるでミニ台風の様だったが、１１日の昼過ぎには収まった。
　岡山市では最大瞬間風速２４・３㍍（午前１０時５４分）を観測したそうだ。１０日の降り始めから１１日午前１１時までの総雨量は、岡山市で４８㍉に達する春の嵐だった。