本夕刻、軽トラックで信号待ちをしていて三㌧トラックに御釜を掘られた。後続車の障害にならぬよう路肩に自車を寄せると、先方のトラックから降りてきたお兄ちゃんからは開口一番「大丈夫ですか?」と気遣いの一言、続けて「ついわき見をしており(ブレーキの)足が緩んだ。どうもすみません…」と率直に非を詫びる。
幸いなことに「ド~ン」という衝突音とショックの割には、助手席のかみさんも私も共に、今のところ鞭打ち症状はなく、軽トラックの損傷も見られず僅かに塗料が落ち、先方の車の塗料が付着しているのみ。
それでも時間が経ってから症状が出る話はよく聞くので、ひとまずケータイから110番通報する。パトカーが到着するまでの35分間に、4年5カ月前に遭遇した前回の事故のことが頭を過った。
あの時は時間が経つにつれて腹立たしさが募った。相手の学生は事故直後から頻繁にケータイで(保険屋?の)指示を仰ぎ、詫びの一言どころか「(学校が)忙しくて事故処理にかまっておれない。あとは保険屋に任せる」と言ったきり、一切示談に応じる気配はなし。誠意のかけらもうかがえない。モラルと運転技術の低さを嘆き、せめて第二の犠牲者が出ないようにと祈ったものだ 。
見当違いだったのか一旦は目の前を通り過ぎたパトカーが、その先でUターンして舞戻ってきた。人身事故ではなく物損も軽微なため、駆けつけた二人の警察官が手分けをして双方の車検証・自賠責・運転免許証の提示を求め、簡単に事故状況を聴取した。追突してきた青年に対して注意や特段の咎め立てもせず、「後は双方の連絡を取り合ってください。これで何時でも事故証明書は発行できます。」とのこと。
思い起こせば追突される寸前にバックミラーで「このままではぶつけられる!」と迫り来る不気味な気配を察知するほどのゆとりがあった。が、如何せん後から迫られる分には、クラクションなどで相手に警告を与える術もなく追突に至った。
パトカーを見送ってから、幾度となく頭を下げる青年にわが倅の顔が重なり、期せずしてかみさんと同時に「この先は安全運転で…」の声を掛けて別れた。日はとっぷりと暮れ、肌を刺すような寒風に身震いして思わず衿を立てた。
幸いなことに「ド~ン」という衝突音とショックの割には、助手席のかみさんも私も共に、今のところ鞭打ち症状はなく、軽トラックの損傷も見られず僅かに塗料が落ち、先方の車の塗料が付着しているのみ。
それでも時間が経ってから症状が出る話はよく聞くので、ひとまずケータイから110番通報する。パトカーが到着するまでの35分間に、4年5カ月前に遭遇した前回の事故のことが頭を過った。
あの時は時間が経つにつれて腹立たしさが募った。相手の学生は事故直後から頻繁にケータイで(保険屋?の)指示を仰ぎ、詫びの一言どころか「(学校が)忙しくて事故処理にかまっておれない。あとは保険屋に任せる」と言ったきり、一切示談に応じる気配はなし。誠意のかけらもうかがえない。モラルと運転技術の低さを嘆き、せめて第二の犠牲者が出ないようにと祈ったものだ 。
見当違いだったのか一旦は目の前を通り過ぎたパトカーが、その先でUターンして舞戻ってきた。人身事故ではなく物損も軽微なため、駆けつけた二人の警察官が手分けをして双方の車検証・自賠責・運転免許証の提示を求め、簡単に事故状況を聴取した。追突してきた青年に対して注意や特段の咎め立てもせず、「後は双方の連絡を取り合ってください。これで何時でも事故証明書は発行できます。」とのこと。
思い起こせば追突される寸前にバックミラーで「このままではぶつけられる!」と迫り来る不気味な気配を察知するほどのゆとりがあった。が、如何せん後から迫られる分には、クラクションなどで相手に警告を与える術もなく追突に至った。
パトカーを見送ってから、幾度となく頭を下げる青年にわが倅の顔が重なり、期せずしてかみさんと同時に「この先は安全運転で…」の声を掛けて別れた。日はとっぷりと暮れ、肌を刺すような寒風に身震いして思わず衿を立てた。