世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

我が母の闘病記(1)

2012年08月27日 | Weblog

でっぷり太った体格の良い母だった。声も大きく元気溌剌として私を叱咤激励するさまは周囲が認め公認していた。そんな母が今はどうだ。か細い声で何を言っているのか分からない。意思表示も出来ない母となった。要介護3で認知症である。調子のよい時は車いすで廊下を徘徊?するが最近は寝たきりで時を過ごす。頬もこけ、手足もやせ細って健常時の頃とは似ても似つかぬ体格となった。・・・施設を訪問する度に思うのだが、我が母であるが故に語弊とは思うが“人間の尊厳”とは、どういう事なのか?・・・と考えさせられる。他人の介護がなければ自分の体を自由に、思うようにコントロール出来ない、そういう母を観ていると尚更、“人間の尊厳”に思いを馳せる様になる。ピンピンコロリが理想の死に方であるとの定番だが、そう単純には考えたくない。健康に関する類書、特にボケない健康管理のそれを渉猟しているが、空しさだけが肺腑を刺す。まあ、気長に母の様子を伺いながら今後の事を考えていこう、と思っている。・・・