世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

風と光の匂いに遠き日の郷愁を想い出す!

2011年11月29日 | Weblog
kjuy
燻るエピア色の匂いが漂い遠き日の原風景が浮かんでくる。・・・たしかあの時期(とき)は運動会の日の夕暮れだった。数羽のカラスが眠りに就く帰路、夕日に映えた茜色の空を悠然と飛翔する光景だった。“からす なぜ なくの からすは やまに かわいい 七つの 子が あるからよ・・・”眩しそうに見上げた幼少の頃を思い出す。何の駆け引きもなく純な幼子の心であり、真っ当に物事を感じる事が出来る遠き日の追億である。四季折々の風物は新鮮で心の襞(ひだ)に強く刻まれる。春になれば新緑の柔らかい葉が滴り落ち頭(こうべ)を垂れる。若夏を過ぎ常夏が来ると濃緑の葉は山並を覆い尽くす。その斜面のスカイラインがくっきりと浮かび遠近を際立たせる。何処にでもある日本の自然の原風景だった。眼を転じると強烈な光と風のファンタジーが亜熱帯沖縄を他と鮮烈に区別しその圧倒的違いを生み出す。海辺の浴場では ごった返す人の群れ! エメラルドグリーンが果てしなくワイドに広がる。視界を遠方にやると濃紺の海原がこれ又 水平線まで波の起伏を辿りながら延々と続く。当たり前の風物詩は何処彼処(どこかしこ)でも見られた。木枯らし吹き荒ぶ本土の厳冬の頃は、ここ常夏の島、亜熱帯沖縄では寧ろ暖かく感じる。長大な日本列島の北と南の格差がそうさせるのだ。あれこれと想像逞しく想いに耽けっていると何時しか時間が経つのも忘れた。・・・そうだったのか・・・と我に還ると、今日も予想通り定番通りに事が運んだ。・・・