ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

「やまや」で韃靼(だったん)蕎麦湯を飲む

2008-11-05 00:28:57 | 第1紀 食べる・飲む
どうしても蕎麦を食べたくなるときがある。
今日(今となっては昨日となってしまったが)がそうだった。

花巻の自宅の朝は「麺」と勝手に決めているのに、相方の都合で白飯。
それはそれでおいしいのだが、はっきり言っておもしろくない。
起きる前から、「胃」が「麺」だと言っているのだ。

盛岡へ向かう途中で、花巻インターのそばの「浅月」に寄ろうかなと思っても見たが、ふと気がつくとその曲がるはずの交差点をいつものように過ぎてしまっている。

気ぜわしいランチタイムもほぼ終わりかけの午後1時半、なんとも気がおさまらず、店員に「ちょっと出かける」と言って向かったのは下の橋てまえの「やまや」。

店から歩いて5~6分。
すぐそばなのだけれど、いつも混み合っているからついつい足が遠のく。
今日も混んでいた。
といっても、ぎゅうぎゅうなのではない。
蕎麦は江戸っ子じゃあないが、つるつると食べて、さっと去るのが通だから、この「やまや」も常に客が入れ替えしながらいい具合に満席状態になっている。

こういう店はいいよなと、少しうらやむ。

今日は、「挽き包み(ひきぐるみ)」「さらしな」「だったん」とある蕎麦から、更級と韃靼のもりを頼む。
最近どうもここの韃靼が好きになった。
そして更級も組合せとしては食感の違いがはっきり出るのでおもしろい。
まあ、ちょいと繊細すぎる更級ではあるのだが。

そして、とろろと天ぷらを合わせて注文。
この黄身が落ちているとろろは、最後にほんの少しの蕎麦を入れて食べる。

天ぷらはワタシの場合は蕎麦の相手ではなく、蕎麦湯のお供である。

さらさら、つるつると二種の蕎麦を平らげ、いよいよクライマックスの蕎麦湯の時間。
(そう、蕎麦もいいが蕎麦湯もね!!)
最初は残り汁にそそぐ。
少しぬるくなるから、半分くらいでつぎ足す。

二杯目は蕎麦湯のまま。
少し残したわさびを溶かす。
この「やまや」の蕎麦湯は韃靼を使っているので風味が強い。これが好きだ。

三倍目はテーブルの蕎麦汁を少し入れて。
瓢箪形の容器から唐辛子を少し振りかける。
天ぷらをつまみに、熱い蕎麦湯をお供にすする。

そして、最後にどろっとした濃い蕎麦湯が出てくる。
これが至福のときかな。

「やまや」は三度楽しい。
蕎麦。
てんぷら。
蕎麦湯。

おまけに安い。
蕎麦は三種とも、367円。
かきあげも、367円。
月見いもはなんと、157円。

きちんとした蕎麦なのにこのお値段。

蕎麦湯であったまってほくほく帰り道につく。

満腹である。
しかし、店には昼まかないも待っているのだ。
しあわせ二乗。
この日の店まかないは大好きな「いもさら」(ポテトサラダ)でした!!

ポコポン。