ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

アルゲリッチのショパン「ソナタ第2番」を聴きながら

2008-11-27 13:34:00 | 第1紀 生きる
本日のランチは従業員にまかせてたまっている事務処理と年末年始対策に知恵を絞ろうとしていた。

真空管アンプに灯を燈し、しばらく待って温めてからCDをかける。
先日コンサートを聴きに行った村治佳織の新作「プレイズ バッハ」から、少し前の「ライア&ソネット」へ。

そして、フジ子・ヘミングの「ショパン・リサイタル」。
彼女のリストやショパンは好きだ。
彼女の解釈による豊かな、そして奔放な旋律が好きだ。

ケイコ・リーの新作「デライト」。
素晴らしいバックに静かに乗りながら彼女のハスキーな歌声が染みる。
やはりロック系のアルバムより、彼女はこのスタンダードなジャズがワタシにはお似合いだと思う。
都南のキャラホールの時の彼女はロック系ノリノリだったが、ワタシは正直ついていけなかったおじさんの一人でした。

ジャズに切り換えて、大好きな山本剛の「スピーク・ロー」、そしてビル・エバンスの名曲集「バラッズ・アンド・モア」と移る。

仕事は進まない。

そして、朝刊に友人の動静が載っていると別の友人から。
いい知らせではない。
ただ、考えていた悪い方からすれば少しはまともな結果だった気もする。

少したって別の年下の友人から近所の方の訃報が届く。
報道ではこの業界の不振ぶりを伝えるニュースが毎日届くが、やはり不動産業はかなり厳しいのだろう。
身近にそれを感じると、我が身を振り返り、いくばくかの寂しさも感じる。

あんなこんなで仕事は前に進まない。
しかし、こんなご時世であるからこそ黙って留まっている訳には行かない。
なにかあがかないと、なにも生まれない。
何をやってもそううまくはいかないよという方もいらっしゃるが、性分がそうだからあがいてしまう。

幸い、昨夜も急な団体さんやら、常連さんやらの予約に加え、なにかあったのか9時過ぎからカップルが5、6組ほど。
水曜日というのに夜の二回転は嬉しい。
けど、だからといって昨日の続きの今日が約束されている訳ではない。
見えない明日のお客様のために仕込みをするのがこの商売だ。

気持ちに従い、マルタ・アルゲリッチショパン「ピアノ・ソナタ第2(葬送行進曲付)」を聴く。
語りかけるような、ときどき立ち止まり、ときに激しい、澄まされたピアノの旋律を聴く。

ワタシがその時になったらどんな曲を亡骸の横でかけてもらおうか。
そのリストくらいは作っておこうかな。

・・・なんて、まああと30年くらい先のお話かな。

どうもいかんので、すこしパリッとしたアルバムを探すか。
ビッグバンドかデキシーなんかでもいいやね。気分直しに。

っと言っている間に「松園新聞社」さまご来店。
来月号の打合せだよ~ん。

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