ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

「村治佳織」ギターコンサートを聴く

2008-11-25 08:14:32 | 第1紀 読書・JAZZ
11月22日(土)、花巻市文化会館で行われた「村治佳織」ギターコンサートを聞きにいく。

チケットを購入したのは一週間前。
危うく見逃すところだった。
地元に彼女が来るなんて思ってもしなかったから。
一週間前にしてはいい席が取れたのが嬉しいやら悲しいやら。

開場時間に合わせて開場の「花巻市文化会館」に到着。
ここはワタシが高校生の確か三年のときだったかにできたと思うから、もう三十数年たっているのだろう。
所属(だけ?)していた吹奏楽部の秋の定期演奏会を、前年までの花巻市体育館からこの新しいホールに変更するというのはやはり高校生にとってもわくわくすることだったと思う。
音響も格段にいいし、客席の数もグレードもいい。
そして何より新しい。
立派な控室なんかもあって、照明も華やかだったと記憶する。

普段は席だけ置いて練習にも行かない最低の部員だったが、この三年の演奏会前だけは真剣に練習したのかもしれない。
まあつけ刃だからワタシのパートは完全に皆の足を引っ張っていたと思うが、割れんばかりの音量だけは勝っていたのかもしれない。

っと、そんな昔のことを思い出しながら席に着く。

村治佳織のコンサートは、たしか昨年だったか盛岡に来たとき以来である。
先日、「村治佳織 プレイズ バッハ」という新作を購入したばかりで、事務所のBGMは彼女のCDをかけっぱなしである。
おまけにカワトク7階のバージンレコードで買ったときについてきたポスターを壁に貼ったりしているから、相方には「この~」というような目でみられている。

といっても、今回も隣には相方、その隣には娘がいるのだが。

プログラムは、やはり新作を出したことからか、前半は J.S.バッハ の局であった。

 プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調(相方はこの曲が終わったら、「これで前半お曲は全て終わったの」と聞くのだ。あのね~、四つの曲と四つの楽章とは違うんだべ~。)

 シンフォニア(そういえばこの曲名のアルバムがあったような)

 シャコンヌ(いいな~、といいながら不覚にもねむくなる)

 主よ人の望みの喜びよ (クリスマスに合わせてという彼女の説明だったような)

そして後半はスペインの曲から

 ブエノスアイレスの冬 : ピアソラ (JAZZミュージシャンとの違いなんかを思いながら聞いた)

 あるタンゴ弾きへの哀歌 :プホール

 5つの前奏曲より第一番/第3番/第5番 : ヴィラ=ロボス

 マジョルカ島(舟歌) : 同上

 アルハンブラの想い出 : タレガ (前のアルバムにある。お気に入りになった)

アンコールは二曲。「アルハンブラの想いで」だったかな?それともう一曲。

今回のポスターはかなり艶やかであったが、舞台の彼女は前回見た盛岡公演の時よりは髪も短くキュートな感じ。
ワタシ的には見た目は前回かな。
ギターの響きも席のせいか、ちょっとインパクトが無かったように思う。
やはり盛岡都南文化センター(キャラホール)の音響はここら辺では駅裏マリオスの市民文化ホールと双璧でいい(ワタシ的には後者)。

休憩時間に、「オレが宝くじで当たった金で株で大儲けしたら、市に音楽専用ホールと図書館、それに全ての学校に立派な図書室を寄付する」といったら、相方はまた始まったとばかりにそっぽを向いていた。
そんな戯言より、今すぐ家に金を入れろとばかりの冷た~い微笑みであんした。

んん、話は戻ってコンサート。
こんな大きな会場でギター一本に全ての眼がいき、聞きほれる。
軽やかに、時には強く弦を爪弾く。
あまり原曲を崩さずに、常にリズム、速さを保っているのが印象的だった。

バッハとスペインの作曲家という対照的な楽曲の構成だったのもおもしろかった。

コンサートが終わり、サインを求める長い列をうらやましく眺めながら会場を後にした。(こういう時についていけない損な性分であります。指加えていないで並べばいいものを。ねっ。)

う~ん、いがったな~。
CD三作目からの追っかけ(といってもアルバム)のワタシには感無量の二時間でした。

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