あれは,あれで良いのかなPART2

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やっぱり国語算数理科社会

2006年03月30日 01時18分50秒 | 教育問題
中教審において,小学校高学年から英語教育を導入するべきである旨の報告書が提出されたようです。

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脱ゆとりの次は英語ですか?

小学校での英語教育の取り組みは,一部市町村において特区申請が認められて実行しており,それなりの成果がでていると聞いています。
もちろん,小学校で英語教育をやることは悪いとはいいません。
ただ,一方で,今問題となっているのは「基礎学力の低下」です。そして,その大きな原因の一つとして,「授業時間の減少」が上げられています。
とすれば,英語を授業に導入することによって,更に他の科目の授業時間が減り,基礎学力のさらなる低下につながるのではないでしょうか。

また,英語を授業に取り入れても,そもそも「英語の授業で何を学ばせたいのか」という点を明確にしなければ,場合によっては有害にもなりかねません。
具体的にいえば,今の英語教育が本当にベストなのでしょうか。この点について,中教審や,文部科学省はどのように検証,検討しているのでしょうか。
今回,小学校で英語を取り入れようという報告を出した理由が「国際化社会に対応する人材育成のため」ということですが,それであるならば,「使える英語」を学ばせることが重要なはずです。ところが,今の中学,高校の英語の授業では,「使える英語」はほとんど教えられません。なぜなら入試に出ないからです。
したがって,現状の英語のカリキュラム内容について,「これが国際社会に対応できるものなのか」という観点から見直しを行わない限り,小学校で英語教育を導入しても,無意味,下手をすれば有害な結果にもなりかねません。

私は,小学校では,まず「国語算数理科社会」をみっちりと教え込むべきであろうと考えます。特に,国語と社会,これが重要です。日本語がろくにできない人間に,英語が話せるはずがありません。また,国際化社会を目指すのであれば,まず日本や自分の住む町の地理歴史社会構造をしっかりと知っておく必要があり,次に世界の地理歴史を知っておく必要があります。
このような基礎的なことをちゃんとやっておかなければ,国際化といいながらも逆に「何も知らない日本人」と世界から笑われてしまう人間を世界中に送り込んでしまうのではないでしょうか。

更にいえば,特区で現在小学校で英語教育を行っている市町村の現状や問題点について,もっと具体的かつ詳細に検討するという作業も求められます。仮に本格的に小学校で導入するのであれば,特区において必ず問題等が発生しているはずですから,そこをつぶすという作業が必要なるでしょう。

繰り返しになりますが,小学校は「基礎学力」,これを念頭において,今後この議論を進めてほしいと思います。

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