夏菊が咲いています。
普通なら、菊は秋に咲くはずなのに、7月に咲いています。珍重します。
キレイです。摘んできて、仏壇に飾りました。
夏菊が咲いています。
普通なら、菊は秋に咲くはずなのに、7月に咲いています。珍重します。
キレイです。摘んできて、仏壇に飾りました。
ほろりほろり泣いていたい。泣いてどうすると叱られそうですが、泣いていたくなります。もちろん悔し泣きなんかではなく、嬉し泣きを、泣いて泣いていたくなります。泣かなかったっていいのですが。我慢をしていてもいいのですが。
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不可以少善根 福徳因縁 得生彼国
仏説阿弥陀経より
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ふかいしょうぜんこん ふくとくいんねん とくしょうひこく
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少ない善根や少ない福徳や少ない因縁くらいでは、阿弥陀仏の浄土である極楽国に生まれ得ることはできないのに、でも、その少ない善根しかないわたしでも、少ない福徳のわたしでも、少ない因縁のわたしでも、阿弥陀仏の浄土である極楽浄土に生まれ得て行くように、せしめられているのです。阿弥陀仏の願いがわたしにハタライテ、わたしを動かしていくのです。阿弥陀仏の願いは成就して行くのです。わたしはわたしの力の外で、往生浄土を遂げて行くのです。心配は要らないのです。
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わたしも捨てられていないのです。泣けてきます。ほろりほろり泣けてきます。読経していると、感極まって来ます。
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わたしは少しばかりの善根も植えていない人間です。福徳のあろうはずがありません。悪業因縁ばかりを抱え込んでいる人間です。極楽に生まれ得るという結果に導かれているはずもありません。希望ゼロの人間です。
でも心配が要らないのです。阿弥陀如来のお慈悲によって極楽浄土往生を果たします。虫が良すぎるのです。
鳳仙花の花が庭に咲いています。一年草の花の寿命は、一年。
一年ですが、種をつけます。
種がまた次の年にも咲きます。
死んでまた生まれ変わります。
こうすることで、新しく新しくなります。
命の全体としては連続しています。
人の命も死滅はないのだろうと思います。連続しているだろうと思います。
♪ ほろり涙で風呂焚く嫁女、煙いばかりじゃないらしい ♪
民謡新相馬節より。
お風呂は五右衛門風呂。焚き口は風吹きすさぶ外。嫁女は、家族全部がすませた後になる。それまでは藁を燃やす。ぬるくなれば、木を燃やす。燃えないと煙ばかりになる。夜が更ける。嫁ぐ前が懐かしくなって、涙がこぼれてしまう。ほろりほろりと溢れて来て頰を流れ落ちる。
*
涙はいい。ほろりほろりと泣いた後が、あたたかい。あたたかなこころになって潤う。
*
このお爺さんは、昨日、仏壇の前で、阿弥陀経を読経している内に、ほろり涙になってしまって、読経が続けられなかった。感情で読んでしまっているんだなあ。わんわんわんわん泣いてもよかったんだが。
庭に、向日葵が咲きだしました。
痩せています。ほっそりしています。栄養不足のよう。
雨ばかりだからなのかなあ、それとも。
8月の太陽を浴びて、これからしっかり育つだろう。
我が家の畑のプリンスメロンの初収穫だぞ。凄いぞ。一っ個だけだけど。
カラスに見つかったらそこでおじゃんになるから、ついついこうやって早め早めになる。猫の頭ぐらいになったから、摘んで来た。まだ完熟していないが、それらしく匂ってはいる。
さっそくそれを洗って、お盆に載せて、仏壇に家内がお供えをした。4月の初めに苗を買ってきて植え付けた。
それから4ヶ月、病気にもめげず、虫の襲撃にもめげず、ひねもすひたすらの成長を続けてきたってことになる。
「偉いなあ」の声かけをしてあげる。
今日の即興詩3 「いい気なものさ」
いい気なもの。いい気なものさ。
それもいいこれもいいにしてしまうと、どれもがにっこりになる。
「いい」「いい」を言われるもんだから、そうなるんだろうなあ。
いい悪いは気紛れなんだ、もともと。定見なし。決まりなし。
我が身に起こることの、それもこれもが「いい」になって、落ち着き払って、ちゃっかり、すまし顔をしている。
今日の即興詩2 「いくつものいくつものわたし」
薬王華蔵
いくつものいくつものわたしがいるが、どうも、そのどれもが、わたしらしい。
わたしの分身が、わたしを言い張って、わたしを譲らない。
「勝手にどうぞ」と僕は言う。言い放つ。いくつものいくつものわたしが好き勝手に動き出す。
団栗になってごろんと転がっているのもいる。岩になって夏空を仰いでいるのもいる。
小鳥になって鳴き出したのもいる。霧になって山の谷間を流れているのもいる。
でもみんなわたしの視界の中だけにいる。分身だから、わたしに見られていないと、消えてしまうらしい。
号令を出すと、みんなわたしに帰って来て、わたしをわたしの宇宙にして終わる。
わたしの今日の詩「小鳥を聞いている」
薬王華蔵
庭先に
小鳥が来ている
小鳥が鳴いている
小鳥を聞いている
小鳥を聞いている耳は
静かなわたしをしている
機転を利かした朝が
すっとわたしに入って来て
わたしのベストにしている