小野不由美『十二国記』シリーズ誕生30周年

ご存知の方、お好きな方も多いかと思いますが、小野不由美さんの「十二国記」が2021年9月
25日にシリーズ誕生から30周年を迎える事を記念して、9月下旬から全国書店で「十二国記30
周年フェア」がスタートするとの情報が出ていました。

1991年9月25日、後にシリーズ累計12000万部超の壮大なファンタジー「十二国記」のエピ
ソード0となる「魔性の子」（新潮文庫）が発売された。それから30年、「十二国記」は時
を超え、世代を超え、幅広い読者の読み継がれ続けている。

フェアにあわせて山田章博氏描き下ろしの「十二国記ちびキャラ」が初お目見え。 ちびキャ
ラを使用した「書店限定販売 ランダム缶バッジ（全10種）」や「LINEスタンプ」も発売予定。



「十二国記」は講談社文庫、新潮社文庫などから出版されていますが、新潮社文庫が公式に
掲げているエピソード順番は、


1．『魔性の子』（1991年）
2．『月の影　影の海』（1992年）
3．『風の海　迷宮の岸』（1993年）
4．『東の海神　西の滄海』（1994年）
5．『風の万里　黎明の空』（1994年）
6．『丕緒の鳥』 （2013年）
7．『図南の翼』（1996年）
8．『華胥の夢』（2001年）
9．『黄昏の岸 暁の天』（2001年）
10．『白銀の墟 玄の月』（2019年）

「十二国記」について


我々が住む世界と、 地球上には存在しない異世界とを舞台に繰り広げられる、 壮大な
ファンタジー。 二つの世界は、 虚海という広大な海に隔てられ、「蝕」と呼ばれる現
象によってのみ繋がっている。 異世界では、 神々が棲む五山を戴く黄海を、 慶、 奏、
範、 柳、 雁、 恭、 才、 巧、 戴、 舜、 芳、 漣の十二の国々が、 幾何学模様のよう
な形で取り囲んでいる。 それぞれの国では、 天意を受けた霊獣である「麒麟」が王を
見出し、 「誓約」を交わして玉座に据える。 王は、 天啓のある限り永遠の命を持ち、
国を治め、 麒麟は宰輔として側に仕える。 それぞれの国を舞台に繰り広げられる深
遠な人間ドラマは、 私たちに「生きる意味」と「信じる強さ」を問いかける大河小説
といえる。 また、 NHKアニメ化でも話題となった。
（source：新潮社公式サイト、BIGLOBEニュース他）

NHKでのアニメは2002年4月から放送されたのですが、普段アニメはめったに観ない
私が偶然観る事になり、その独特な世界観に魅入られ、すっかりハマり込み、そして
直ぐに原作本も読み始めました。

その世界観は、
古代の中国に近い風土・風習、魔獣、妖魔、神仙、飛仙、女仙、半獣、麒麟などが存
在する、十二の国と五つの海からなる異世界です。
普通の女子高生中嶋陽子が、突然現れた景麒と名乗る異世界風衣装の麗人から王とか
しずかれ、そのまま異世界へ飛ばされます。
物語は、中嶋陽子を中心に据えた群像劇、成長記でもあります。



しかし、放送後約20年、すっかり記憶の底に仕舞い込まれ思い出す事も無かったので
すが、一ヶ月程前の事、何のきっかけもないのに突然に『十二国記』が頭に浮かび、
そうそう、懐かしいなぁ・・・と。　（何故急に思い出したのか今でも不思議）

で、あのアニメも又観たいと思いたちましたが、流石に今は観られないだろうと思い
つつ、念のため探してみたらあったのです！
Huluで配信されていました。
懐かしかったですねぇ。

久し振りに観るアニメ版は流石に画質の低さ、作画、声優さんの演じ方等昨今の作品とは
異なる事は否めません。
ただ、ストーリーの完成度の高さは素晴らしく、やはり今再び観ても良い作品であると
感じます。
少しずつ楽しみながら観直しています。



麒麟の景麒が好きだったもんで・・・。

原作も2019年に18年振りに10作目『白銀の墟 玄の月』が刊行され、これからも未だ続
編が出るのではないかと思います。