― ”Lazarus Experiment (ラザルスの欲望): Huluでは「ラザルスエクスペリメント」―
2007年放映
監督 : スティーブン・グリーンホーン
脚本 : リチャード・クラーク
主な出演者
ドクター : デヴィッド・テナント
マーサ・ジョーンズ(コンパニオン) : フリーマ・アジマン
リチャード・ラザルス : マーク・ゲイティス
他
遅まきながらHulu with fire TV stickでデビューして以来 CSでは未放映だったDr.Whoを全て観ようと頑張っています。
テナント版はやっと全編complete !
New Generationがあと少し、ってところです。
その中で、色々記憶に残るエピソードや 特に興味のあるエピソードが幾つもあるのですが、今回はマーク・ゲイティス御大が
自ら出演しているエピソード「ラザルスエクスペリメント」が色々な意味でかなり面白かったので 少しばかり触れてみます。
ゲイティス氏はこの時までに既に「ドクター・フー」の脚本を何本か書いていたのですが、このエピソードに俳優として自ら出演
する事に並々ならぬ意欲と喜びを寄せていたそうです。
概要は :
現代のロンドンに戻ったドクターとマーサ。
76歳の科学者のリチャード・ラザルス教授が「人間の本質を変える」と言う実験に挑もうと していた。 マーサの姉ティッシュは
ラザルス教授の広報担当であったので、両親と共にパーティーに参加したマーサ。 勿論ドクターも出席。
↑ドレスアップのドクターはカッコ良いんですが、足元は何時ものスニーカー。
華やかなパーティーの中、ゲストが見守る中装置の中に入った教授が数分後に出て来ると すっかり若返った姿に変身していた。
ラザラス教授は「若返りの機械」を発明したのである。しかもその機械を一般向けに売り出して金儲けを企んでいたのだったが、
直後ラザルス教授のDNAに変化が生じ異常な食欲を覚える。 この原因は変化の影響でエネルギー不足に陥っている為だと
推測された。
装置に不信を抱いたドクターとマーサがラザルスの実験室に侵入したところ その若返りの装置の為細胞が不安定となり遺伝子情報が
書き換えられるのだと突き止めた。
一方ラザルスの変化は次第に進み 人間とは異なる怪物に変化し始め スポンサーであったシルヴィアも殺害しエネルギーを飲み込み
ミイラ化させてしまった。
↑この怪物の姿はかなり恐ろしいです。 物凄いスピードで動き回るCGが良く出来ていましたねぇ。
エネルギーを補充したラザルスは一旦人間の姿に戻り、マーサの姉のティッシュを誘惑する。 後を追って来たドクターとマーサの
目の前で再び怪物の姿に変化した教授のせいでセキュリティが作動し研究所は封鎖されてしまう中 怪物が人々を襲い始めた。
マーサとドクターは何とか会場の招待客を外に逃れさせた。
実験室に怪物を誘い込んだドクターが ガスを充満し爆破しようと試みたが失敗。
何とか装置のエネルギーを外に解放し怪物に向けて発射し ようやく怪物を倒す事が出来た。 息絶えた怪物は若いラザルス教授に
姿が戻っていた。
↑人間の姿に戻ると生まれたままの姿になってしまうので あられもないお姿です・・・
ラザルスの遺体を乗せた救急車が事故を起こし、現場に駆け付けたドクター、マーサ、ティッシュが見たものはミイラ化した救急隊員
の遺体だった。
ラザルスは生き返り、サザーク大聖堂に逃げ込んでいた。
人間の姿に戻っていたラザルスは昔この場所でロンドン大空襲に怯えていた記憶があり、その時になす術もない死に立ち向かおう
と決め そしてそれが成功したのだと語るが、ドクターは「死も人間の一部だ」と否定し、諭すが ラザルスは「死を退ける努力する
事こそが人間の本能だ」と反論しつつ、その間も肉体は変化し続けていた。
ドクターは「長いだけが最良の人生ではない」と諭すが、聞く耳を持たないラザルスはドクターに襲い掛かる。
(ここでラザルスに語るドクターの言葉は 900年以上生きて来たドクターの心からの実感であろうし、この時のドクターの寂しそう
な表情が哀しい・・・)
その時、マーサとティッシュはドクターの言葉を思い出し、身を挺して大聖堂の鐘楼迄ラザルスをおびき寄せ誘い込んだ。
そしてドクターが大聖堂のオルガンの音をソニックドラーバーで増幅し、その音響に耐えかねた怪物は鐘楼から転落し、元の老人
の姿に戻って死亡した。
「オルガンも弾けるのね」と言うマーサに、「ベートーベンに教わったんだ」とドクター。
事件が解決したドクターが再びマーサを旅に誘うが、「ただの乗客なら嫌だ」と云うのを聞き、正式にコンパニオンとして迎え入れ
る事となった。
マーサの家の留守電には母親から「ドクターは危険よ、一緒に居ると命を落とすわ。ハロルド・サクソンから聞いたの」と言うメッ
セージが残されていた。
以上が大変雑ではありますが、ザット内容ご紹介でした。
無理な若返りを願ったり、命を操作すれば それに対する代償は大きいですよ。 と言う警鐘と教訓を感じます。
昨今の ”アンチ・エイジング”に踊らされる状況を考えると身につまされますね。
ところで、 このエピソードに関しては幾つか思う事があります。
最初は、リチャード・ラザルス教授の名前。
これを見た途端、例の場面を思い出しました。
ラザルス(ラザロ)は、聖書に於いて ”病死して4日目にイエスが起こした奇跡によって蘇生したと伝えられている” 聖人で、この
エピソードでも”復活”、”蘇生”の意味で象徴的に使われているのだと思います。
シャーロックS3でシャーロック復活作戦のコードにも同じ意味で使われていたのですね。
何か因縁を感じました。(考え過ぎ?)
それから、ゲイティス御大のメークのお見事さ。
気合が入って居る様子が伺えました。
そう言えば、シャーロック・スペシャルのマイクロフトのメークも凄!・・・あ、ネタバレしてしまうので自主規制。
ここからは禁断の領域に入ります(危)!
ゲイティス御大の髪の毛がぁ~~。 フアフサじゃありませんか。
シャーロックS1の3年位前の作品ですが、急激な変化だったんでしょうか(暴言)
話が少し逸れますが、 以前もチョット触れたことがありますが 代々のドクター
それぞれの得意のフレーズがあります。
9代目ドクター(Christopher Eccleston)
”Fantastic !”
10代目ドクター(David Tennant)
”Alons-y !”(フランス語で ”さあ行くぞ!”って言う掛け声だそうです)
”What ?!” (これが妙に好きなんです。 このWhat ? が可愛いですね←変態)
11代目ドクター(Matt Smith)
”Geronimo ! ”(何でアメリカインディアンの酋長の名前なんだろう?と思っていたら、第二次世界大戦で米軍の
落下傘兵が降下時の掛け声として ”行くぞ、それっ!” って言う意味で使われていたそうです)。
”Bowtie is cool ! ”(蝶ネクタイってカッコ良い!)、bowtieだけでなく、色々な場合に ”cool !” を使いますね。
Dr. Whoに関しては、他にも色々好きなエピソードがありますので 折に触れて
又書いてみようと思っています。
2007年放映
監督 : スティーブン・グリーンホーン
脚本 : リチャード・クラーク
主な出演者
ドクター : デヴィッド・テナント
マーサ・ジョーンズ(コンパニオン) : フリーマ・アジマン
リチャード・ラザルス : マーク・ゲイティス
他
遅まきながらHulu with fire TV stickでデビューして以来 CSでは未放映だったDr.Whoを全て観ようと頑張っています。
テナント版はやっと全編complete !
New Generationがあと少し、ってところです。
その中で、色々記憶に残るエピソードや 特に興味のあるエピソードが幾つもあるのですが、今回はマーク・ゲイティス御大が
自ら出演しているエピソード「ラザルスエクスペリメント」が色々な意味でかなり面白かったので 少しばかり触れてみます。
ゲイティス氏はこの時までに既に「ドクター・フー」の脚本を何本か書いていたのですが、このエピソードに俳優として自ら出演
する事に並々ならぬ意欲と喜びを寄せていたそうです。
概要は :
現代のロンドンに戻ったドクターとマーサ。
76歳の科学者のリチャード・ラザルス教授が「人間の本質を変える」と言う実験に挑もうと していた。 マーサの姉ティッシュは
ラザルス教授の広報担当であったので、両親と共にパーティーに参加したマーサ。 勿論ドクターも出席。
↑ドレスアップのドクターはカッコ良いんですが、足元は何時ものスニーカー。
華やかなパーティーの中、ゲストが見守る中装置の中に入った教授が数分後に出て来ると すっかり若返った姿に変身していた。
ラザラス教授は「若返りの機械」を発明したのである。しかもその機械を一般向けに売り出して金儲けを企んでいたのだったが、
直後ラザルス教授のDNAに変化が生じ異常な食欲を覚える。 この原因は変化の影響でエネルギー不足に陥っている為だと
推測された。
装置に不信を抱いたドクターとマーサがラザルスの実験室に侵入したところ その若返りの装置の為細胞が不安定となり遺伝子情報が
書き換えられるのだと突き止めた。
一方ラザルスの変化は次第に進み 人間とは異なる怪物に変化し始め スポンサーであったシルヴィアも殺害しエネルギーを飲み込み
ミイラ化させてしまった。
↑この怪物の姿はかなり恐ろしいです。 物凄いスピードで動き回るCGが良く出来ていましたねぇ。
エネルギーを補充したラザルスは一旦人間の姿に戻り、マーサの姉のティッシュを誘惑する。 後を追って来たドクターとマーサの
目の前で再び怪物の姿に変化した教授のせいでセキュリティが作動し研究所は封鎖されてしまう中 怪物が人々を襲い始めた。
マーサとドクターは何とか会場の招待客を外に逃れさせた。
実験室に怪物を誘い込んだドクターが ガスを充満し爆破しようと試みたが失敗。
何とか装置のエネルギーを外に解放し怪物に向けて発射し ようやく怪物を倒す事が出来た。 息絶えた怪物は若いラザルス教授に
姿が戻っていた。
↑人間の姿に戻ると生まれたままの姿になってしまうので あられもないお姿です・・・
ラザルスの遺体を乗せた救急車が事故を起こし、現場に駆け付けたドクター、マーサ、ティッシュが見たものはミイラ化した救急隊員
の遺体だった。
ラザルスは生き返り、サザーク大聖堂に逃げ込んでいた。
人間の姿に戻っていたラザルスは昔この場所でロンドン大空襲に怯えていた記憶があり、その時になす術もない死に立ち向かおう
と決め そしてそれが成功したのだと語るが、ドクターは「死も人間の一部だ」と否定し、諭すが ラザルスは「死を退ける努力する
事こそが人間の本能だ」と反論しつつ、その間も肉体は変化し続けていた。
ドクターは「長いだけが最良の人生ではない」と諭すが、聞く耳を持たないラザルスはドクターに襲い掛かる。
(ここでラザルスに語るドクターの言葉は 900年以上生きて来たドクターの心からの実感であろうし、この時のドクターの寂しそう
な表情が哀しい・・・)
その時、マーサとティッシュはドクターの言葉を思い出し、身を挺して大聖堂の鐘楼迄ラザルスをおびき寄せ誘い込んだ。
そしてドクターが大聖堂のオルガンの音をソニックドラーバーで増幅し、その音響に耐えかねた怪物は鐘楼から転落し、元の老人
の姿に戻って死亡した。
「オルガンも弾けるのね」と言うマーサに、「ベートーベンに教わったんだ」とドクター。
事件が解決したドクターが再びマーサを旅に誘うが、「ただの乗客なら嫌だ」と云うのを聞き、正式にコンパニオンとして迎え入れ
る事となった。
マーサの家の留守電には母親から「ドクターは危険よ、一緒に居ると命を落とすわ。ハロルド・サクソンから聞いたの」と言うメッ
セージが残されていた。
以上が大変雑ではありますが、ザット内容ご紹介でした。
無理な若返りを願ったり、命を操作すれば それに対する代償は大きいですよ。 と言う警鐘と教訓を感じます。
昨今の ”アンチ・エイジング”に踊らされる状況を考えると身につまされますね。
ところで、 このエピソードに関しては幾つか思う事があります。
最初は、リチャード・ラザルス教授の名前。
これを見た途端、例の場面を思い出しました。
ラザルス(ラザロ)は、聖書に於いて ”病死して4日目にイエスが起こした奇跡によって蘇生したと伝えられている” 聖人で、この
エピソードでも”復活”、”蘇生”の意味で象徴的に使われているのだと思います。
シャーロックS3でシャーロック復活作戦のコードにも同じ意味で使われていたのですね。
何か因縁を感じました。(考え過ぎ?)
それから、ゲイティス御大のメークのお見事さ。
気合が入って居る様子が伺えました。
そう言えば、シャーロック・スペシャルのマイクロフトのメークも凄!・・・あ、ネタバレしてしまうので自主規制。
ここからは禁断の領域に入ります(危)!
ゲイティス御大の髪の毛がぁ~~。 フアフサじゃありませんか。
シャーロックS1の3年位前の作品ですが、急激な変化だったんでしょうか(暴言)
話が少し逸れますが、 以前もチョット触れたことがありますが 代々のドクター
それぞれの得意のフレーズがあります。
9代目ドクター(Christopher Eccleston)
”Fantastic !”
10代目ドクター(David Tennant)
”Alons-y !”(フランス語で ”さあ行くぞ!”って言う掛け声だそうです)
”What ?!” (これが妙に好きなんです。 このWhat ? が可愛いですね←変態)
11代目ドクター(Matt Smith)
”Geronimo ! ”(何でアメリカインディアンの酋長の名前なんだろう?と思っていたら、第二次世界大戦で米軍の
落下傘兵が降下時の掛け声として ”行くぞ、それっ!” って言う意味で使われていたそうです)。
”Bowtie is cool ! ”(蝶ネクタイってカッコ良い!)、bowtieだけでなく、色々な場合に ”cool !” を使いますね。
Dr. Whoに関しては、他にも色々好きなエピソードがありますので 折に触れて
又書いてみようと思っています。