”FOYLE'S WAR”
以前も何度か『刑事フォイル』については感想を書いているのですが、現在BSで
放映されているせいか 随分前の拙記事を見に来て下さる方が多い事に驚いています。
(特に日曜日から月曜日にかけて閲覧数が一段と上がるものですから・・・・)
ただ・・・BSは吹き替えなのが返す返すも残念です(又言ってる)。
AXNミステリーでも何度目かの再放映をしていますし、私も何度目かになりますが
時々再試聴しています。 (AXNミステリーではファイナルシーズンS9を放映中です)。
以前も同じことを書いた記憶があるのですが、この様な派手さもない一見地味とも
思えるドラマが何故この様に皆の心を掴み人気を博しているのか再度考えてみました。
第二次世界大戦中、大戦後の何気ない庶民の生活 -食糧不足に苦労したり、本土襲撃
を受けた人々の苦労、軍需産業に駆り出される若い女性達等々 同じ様な状況を経験
した日本人として(実体験としては知りませんが)心の琴線に触れるというか理解
できる状況を描き出しているのもその理由の1つではないかと思います。
そして、そんな状況下に於いても市井の中で起きる日常の犯罪に毅然と立ち向かう
フォイルの心意気と言うか決然とした態度に感銘を受けるのでしょう。
終戦後 MI:5に移っても 体制の矛盾と戦いながら事件と向かい合うフォイルは一貫
して自分の意志を貫いて戦い続ける。 こんな点に共感を覚えるのではないでしょうか。
穏やかではあるけど 強い意志を持ち事件解決に立ち向かう姿は 頑固一徹の石頭では
なく サムやミルナーに見せる思いやり、心配りを感じさせられるし、時折見せるちょっと
したユーモアが心を和らげてくれます。
思わず あんな上司は理想的だな~と思わせられてしまいます。
息子アンドリューに対しても、不器用であり べたべたした関係では無くても 心の中で
いかに思いやり パイロットとして従軍している息子を心配する親心がさり気なく表され
ていて、特に休暇で帰国したアンドリューに自分で釣りをしてもてなそうとしたり、軍に
戻る際にはさり気なくお金を渡してやるなど 微笑ましい親心です。
戦争中は日本も同じ庶民の苦しみがあったのでしょうけど、唯一の違いは フォイルが
戦時中にも関わらず 束の間釣りやゴルフを楽しむ場面を見ると日本では考えられな
かった状況なのだと気づきます。 尤もヘイスティングスはロンドンとは違って地方都市
ですので ある程度の余裕があったのかも知れませんが、逆にノルマンディーからの負傷兵
を救出に行く一般漁船のエピソード等史実に基づいた地域性が特出した場面もありました。
戦時中の人々、街の様子など詳細に描かれていて勉強にもなりますね。
↑ アンドリューと釣りを楽しむフォイル
↑ 何時もの装いですがゴルフプレー中のフォイル
日々の暮らしに苦労する一般庶民とは別に旧弊な貴族、上流階級の人々はそんな状況下でも
家柄、名誉に縛られ、守り抜こうと足掻いている様子、そのせいで起こる事件等色々な点で
人々の生活状況が見えて来るのですね。
そして各エピソードのセリフも記憶に残る素晴らしい物が多く アンソニー・ホロヴィッツ
の脚本の素晴らしさを再認識させられます。
ただ、日本語字幕版にしても吹き替え版にしても多少ニュアンスが違ったり良さが伝わらない
部分もあるのが残念です。
以前一度書いたのですが、S7E3 ”The Hide” 「反逆者の沈黙」は何度見ても感銘を
受けます。アンドリュー・スコットの名演技 : 前回は書きませんでしたが、最後に本心を
告白した後 心の重荷を下ろした後の表情がとても良く、柔らかく微笑み ”Thank you, sir”
とフォイルに握手をもとめるむ姿がより涙をさそうのですよ・・・・・。
そして、このエピソードでのフォイルのセリフ(ジェームズの母親との経緯を語る際)、
の ”I knew her” (彼女を知っていた)とあからさまでない言葉で表現される彼女
との関係。 あーそうゆう事だったのね。 グッときましたね。
ジェームズがフォイルの息子であるかどうかに関しては2人とも全く触れていないし むしろ
追及する必要が無いと考えているのだと思いますが、困った時には手を貸すと申し出るフォイル
に素直に感謝するジェームズ。
2人にとって心から大切に思うジェームズの母親を挟んで2人の心が結ばれたのだと感じました。
そして これも以前に書いた事なのですが、サムと結婚するアダム・ウェンライト役が変更に
なっているのが何とも残念で!(ひつこい!) マックス・ブラウンであればこのドラマの
中でも大分 ”華”があったのだと思うのですが・・・・(個人的感想ですが)。
アダムと結婚した後のサムは物腰も大人の女性を感じさせられるし、話し方もトーンが変わって
落ち着いて見えます。が、その後もフォイルの手伝いをし フォイルからは「もう首を突っ込むな!」
等と言われながらも事件に係りアダムを心配させます。
AXNミステリーでの再放映を観ながら、時間が許す時はBSでの放映も時々観ています。
字幕版で観ていた者にとっては少し違和感があるのですが それでも又観てしまうのですね。
そうそう、次回はいよいよローレンス・フォックス出演の ”War Games” 「作戦演習」→(BS番組案内
では 「軍事演習」となっている様ですね。)
ハサウェイとは異なる ”美しき暗殺者”(キャッチコピーでした)を是非又観なくては。
但し、吹き替え版でローレンスの声でないとどんな感じなのか一抹の不安がありますが・・・・・・
「刑事フォイル」に関しては 思いも多く話題が尽きませんです。
以前も何度か『刑事フォイル』については感想を書いているのですが、現在BSで
放映されているせいか 随分前の拙記事を見に来て下さる方が多い事に驚いています。
(特に日曜日から月曜日にかけて閲覧数が一段と上がるものですから・・・・)
ただ・・・BSは吹き替えなのが返す返すも残念です(又言ってる)。
AXNミステリーでも何度目かの再放映をしていますし、私も何度目かになりますが
時々再試聴しています。 (AXNミステリーではファイナルシーズンS9を放映中です)。
以前も同じことを書いた記憶があるのですが、この様な派手さもない一見地味とも
思えるドラマが何故この様に皆の心を掴み人気を博しているのか再度考えてみました。
第二次世界大戦中、大戦後の何気ない庶民の生活 -食糧不足に苦労したり、本土襲撃
を受けた人々の苦労、軍需産業に駆り出される若い女性達等々 同じ様な状況を経験
した日本人として(実体験としては知りませんが)心の琴線に触れるというか理解
できる状況を描き出しているのもその理由の1つではないかと思います。
そして、そんな状況下に於いても市井の中で起きる日常の犯罪に毅然と立ち向かう
フォイルの心意気と言うか決然とした態度に感銘を受けるのでしょう。
終戦後 MI:5に移っても 体制の矛盾と戦いながら事件と向かい合うフォイルは一貫
して自分の意志を貫いて戦い続ける。 こんな点に共感を覚えるのではないでしょうか。
穏やかではあるけど 強い意志を持ち事件解決に立ち向かう姿は 頑固一徹の石頭では
なく サムやミルナーに見せる思いやり、心配りを感じさせられるし、時折見せるちょっと
したユーモアが心を和らげてくれます。
思わず あんな上司は理想的だな~と思わせられてしまいます。
息子アンドリューに対しても、不器用であり べたべたした関係では無くても 心の中で
いかに思いやり パイロットとして従軍している息子を心配する親心がさり気なく表され
ていて、特に休暇で帰国したアンドリューに自分で釣りをしてもてなそうとしたり、軍に
戻る際にはさり気なくお金を渡してやるなど 微笑ましい親心です。
戦争中は日本も同じ庶民の苦しみがあったのでしょうけど、唯一の違いは フォイルが
戦時中にも関わらず 束の間釣りやゴルフを楽しむ場面を見ると日本では考えられな
かった状況なのだと気づきます。 尤もヘイスティングスはロンドンとは違って地方都市
ですので ある程度の余裕があったのかも知れませんが、逆にノルマンディーからの負傷兵
を救出に行く一般漁船のエピソード等史実に基づいた地域性が特出した場面もありました。
戦時中の人々、街の様子など詳細に描かれていて勉強にもなりますね。
↑ アンドリューと釣りを楽しむフォイル
↑ 何時もの装いですがゴルフプレー中のフォイル
日々の暮らしに苦労する一般庶民とは別に旧弊な貴族、上流階級の人々はそんな状況下でも
家柄、名誉に縛られ、守り抜こうと足掻いている様子、そのせいで起こる事件等色々な点で
人々の生活状況が見えて来るのですね。
そして各エピソードのセリフも記憶に残る素晴らしい物が多く アンソニー・ホロヴィッツ
の脚本の素晴らしさを再認識させられます。
ただ、日本語字幕版にしても吹き替え版にしても多少ニュアンスが違ったり良さが伝わらない
部分もあるのが残念です。
以前一度書いたのですが、S7E3 ”The Hide” 「反逆者の沈黙」は何度見ても感銘を
受けます。アンドリュー・スコットの名演技 : 前回は書きませんでしたが、最後に本心を
告白した後 心の重荷を下ろした後の表情がとても良く、柔らかく微笑み ”Thank you, sir”
とフォイルに握手をもとめるむ姿がより涙をさそうのですよ・・・・・。
そして、このエピソードでのフォイルのセリフ(ジェームズの母親との経緯を語る際)、
の ”I knew her” (彼女を知っていた)とあからさまでない言葉で表現される彼女
との関係。 あーそうゆう事だったのね。 グッときましたね。
ジェームズがフォイルの息子であるかどうかに関しては2人とも全く触れていないし むしろ
追及する必要が無いと考えているのだと思いますが、困った時には手を貸すと申し出るフォイル
に素直に感謝するジェームズ。
2人にとって心から大切に思うジェームズの母親を挟んで2人の心が結ばれたのだと感じました。
そして これも以前に書いた事なのですが、サムと結婚するアダム・ウェンライト役が変更に
なっているのが何とも残念で!(ひつこい!) マックス・ブラウンであればこのドラマの
中でも大分 ”華”があったのだと思うのですが・・・・(個人的感想ですが)。
アダムと結婚した後のサムは物腰も大人の女性を感じさせられるし、話し方もトーンが変わって
落ち着いて見えます。が、その後もフォイルの手伝いをし フォイルからは「もう首を突っ込むな!」
等と言われながらも事件に係りアダムを心配させます。
AXNミステリーでの再放映を観ながら、時間が許す時はBSでの放映も時々観ています。
字幕版で観ていた者にとっては少し違和感があるのですが それでも又観てしまうのですね。
そうそう、次回はいよいよローレンス・フォックス出演の ”War Games” 「作戦演習」→(BS番組案内
では 「軍事演習」となっている様ですね。)
ハサウェイとは異なる ”美しき暗殺者”(キャッチコピーでした)を是非又観なくては。
但し、吹き替え版でローレンスの声でないとどんな感じなのか一抹の不安がありますが・・・・・・
「刑事フォイル」に関しては 思いも多く話題が尽きませんです。