思いついた写真をアップする家

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141008皆既月食

2014年10月11日 09時45分53秒 | 風景・散歩・旅
去る2014年10月8日(皇紀2674年、甲午きのえうま、寒露、大安、壬子みずのえね)。月例13.8の、文句の付けようがない満月。皆既月食(皆既継続時間が約60分)が有りました。

帰宅時間の都合上(通勤距離が有る)、食の始まりから見る事は出来ません。カメラの段取りをしながらも、方位と仰角に対し、フレームに収めるべき適正画角が分からない。そう、今回は、比較明合成(コンポジット)を念頭に撮影してみようと思っていたのであります。
現代のデジタルカメラと、PCによる合成のお蔭で、この手の撮影は比較的簡単になったものの、やはり、撮影した経験というものが大きく効いて来るのです。初回の挑戦で上手く行くとは限らない。但し、撮影自体は比較的楽でして、タイマー付きリモートレリーズを使えば、後はカメラに任せっぱなしでOK。インターバルの最中に、適正露出となる様に設定を変える(この時、カメラが動かない様に気を遣う)だけで済むのであります。んー、楽過ぎw

セットして撮影が始まったら、後は周りをウロチョロ。今回の撮影ポイントには、確認できただけで7名の方がやって来ておりました。皆既状態になってしまうと、暫く撮影の手を止める人が多く、色々とお話をさせて頂きました。こうやって、全く違う世界で生きている人の話を聞くのが、オイラは非常に楽しいんですね。知らない事が聞けるから。お互い、情報交換にもなりますし。

で、カメラの所へ戻って来ると、落ち着いた感じのオニーちゃんと、屈託なく話すオジョーちゃんが居ましてね、同行していた弟と話をしていたんですわ。なにやら、オイラの撮影結果が楽しみなんだとかいう話になっていたらしい。まー、カメラに撮らせて、オイラは余所で30分ほど話し込んでましたからね。
こちらの方には、色々と広島県内の見物について話をさせて頂きましたので、是非、現地で実際に肉眼で見て頂きたい。特に、千鳥別尺のヤマザクラは見て欲しいですね。

そういう訳で、約束していた撮影結果です。



分かっていた事じゃありますが、戻って行く所が殆ど写っていない。但し、風景を入れて、尚且つ、月も有る程度の大きさにしたければ、この辺りが落としどころだったのかも知れないと思ったのであります。後になってねw

 

こちらは、別のカメラで撮影しておいたもの。月そのものを撮る場合、どうしても天体望遠鏡には敵わない。でも、赤銅色となった事は、十分わかります。

次回は2015年4月4日。19時15分頃から始まり、21時頃に皆既状態に。継続時間は12分程と短かく、見かけ上の月の上側が相当明るく見える筈(地球の影の上端を通る為)。ちなみに、土曜日の大安なので、比較的多くの方が観測出来ると思います。

皆既時間が短い=今回の様な比較明で、皆既の全容を大きく写せるという事。そういう撮影をイメージして、準備しておきましょうかね。もっとも、直前になるまで調べもしないのが、オイラの悪い所なんですけどね。あまりに早く準備しても、どーせ忘れちゃうんですw

【14/10/12追記】
比較明合成(コンポジット)について、ご説明いたします。

今回使用したソフトは、フリーの「SiriusComp」というものです。操作簡単、結果良好!これは非常に有難いソフトなんですよ。基本的に、合成したいファイルを複数枚選択し、後は「合成」ボタンをクリックするだけ。今回の写真の様に風景を入れたい場合は、1枚目または、最後に長時間露光した画像を加えれば良いだけ。

気を付けたいのは、ピントのズレ。仰角が高くなると、ピントリングやズームリングが僅かに動いちゃう事が有るので、紙テープなどで養生しておきましょう。また、三脚が動かない様に。3時間近く投げっパになるので、動くと非常に困るんです(重ねた時にズレを生じる)。後は、機種によって、タイマー付リモートケーブルを使ったり、カメラに「インターバル撮影」の機能が有る場合は、事前に説明書をよく読み、操作出来る様にしておきましょう。

因みに、今回の露出は以下の通り。

皆既前後:F7.1 1/1.6秒 ISO200 / 皆既中:F2.8 1/1.6秒 ISO200 / 焦点距離:44mm相当(135サイズ)
コメント (8)
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