平和への道

私の兄弟、友のために、さあ私は言おう。「あなたのうちに平和があるように。」(詩篇122:8)

6:1-4(ヨハネの福音書注解)再び北方に移動したイエス

2018-04-06 11:20:53 | ヨハネの福音書注解
ヨハネ6:1-4 再び北方に移動したイエス

1 その後、イエスはガリラヤの湖、すなわち、ティベリアの湖の向こう岸に行かれた。2 大勢の群衆がイエスについて行った。イエスが病人たちになさっていたしるしを見たからであった。3 イエスは山に登り、弟子たちとともにそこに座られた。4 ユダヤ人の祭りである過越が近づいていた。


 5章では南方のユダヤ地方にいたイエスは、6章で再び北方に移動した。この移動は「旧約の時代」で北王国に舞台が移ったことを示す。
 また4節では「過越」の祭りに言及しているが、この背後には「使徒の時代」のパウロ編で、パウロがまだイエスと出会う前の「最後の晩餐」の場面がある。この6章の後半でイエスは「わたしは、天から下って来た生けるパンです。だれでもこのパンを食べるなら、永遠に生きます。そして、わたしが与えるパンは、世のいのちのための、わたしの肉です」(ヨハネ6:51)と言い、「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠のいのちを持っています」(ヨハネ6:54)と言った。これは共観福音書(マタイ・マルコ・ルカの福音書)の最後の晩餐の場面と重ねられているのだ。
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