●ヨハネ6:1-4 再び北方に移動したイエス
5章では南方のユダヤ地方にいたイエスは、6章で再び北方に移動した。この移動は「旧約の時代」で北王国に舞台が移ったことを示す。
また4節では「過越」の祭りに言及しているが、この背後には「使徒の時代」のパウロ編で、パウロがまだイエスと出会う前の「最後の晩餐」の場面がある。この6章の後半でイエスは「わたしは、天から下って来た生けるパンです。だれでもこのパンを食べるなら、永遠に生きます。そして、わたしが与えるパンは、世のいのちのための、わたしの肉です」(ヨハネ6:51)と言い、「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠のいのちを持っています」(ヨハネ6:54)と言った。これは共観福音書(マタイ・マルコ・ルカの福音書)の最後の晩餐の場面と重ねられているのだ。
1 その後、イエスはガリラヤの湖、すなわち、ティベリアの湖の向こう岸に行かれた。2 大勢の群衆がイエスについて行った。イエスが病人たちになさっていたしるしを見たからであった。3 イエスは山に登り、弟子たちとともにそこに座られた。4 ユダヤ人の祭りである過越が近づいていた。
5章では南方のユダヤ地方にいたイエスは、6章で再び北方に移動した。この移動は「旧約の時代」で北王国に舞台が移ったことを示す。
また4節では「過越」の祭りに言及しているが、この背後には「使徒の時代」のパウロ編で、パウロがまだイエスと出会う前の「最後の晩餐」の場面がある。この6章の後半でイエスは「わたしは、天から下って来た生けるパンです。だれでもこのパンを食べるなら、永遠に生きます。そして、わたしが与えるパンは、世のいのちのための、わたしの肉です」(ヨハネ6:51)と言い、「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠のいのちを持っています」(ヨハネ6:54)と言った。これは共観福音書(マタイ・マルコ・ルカの福音書)の最後の晩餐の場面と重ねられているのだ。