徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

昭和初期 熊本で歌われていた童謡(2)

2012-09-18 20:54:47 | 熊本
 父と教員仲間だった I 先生が、熊本師範時代の昭和10年に調べられた「京町の歴史」には、当時の熊本の風俗がわかる事柄が書かれていてとても面白い。以前、一部をご紹介したが、その頃歌われていた子守唄や手まり唄は今では失われてしまった歌ばかりだ。残りの一部をご紹介したい。

♪ちょちょけ 饅頭食わしゅ~ 菜種の実食わしゅ~
 天にあがれば 命んなかぞ~
 権現山かる ちょちょけが来んけん 戻ろ~戻ろ~
 (注)ちょちょけ=蝶々

♪天道さん天道さん 甘酒一杯あげまっしゅ~
 カラスに持たせてあげまっしゅ~
 カラスが道々ひん飲うだ~
 カラスの頭のひ割るうごつ て~らんせ て~らんせ

♪熊本の花岡山から 練兵場眺むれば
 右向け右、あいにゃ左向く馬鹿もおる

 このユーモラスな三つの歌はいずれも題名もメロディも不明だが、おそらく子供を寝かしつける時にでも歌っていたのだろう。


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2 コメント

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Unknown (小椋)
2012-09-21 05:07:22
柴田さん、ちょちょけ・・・の歌は小さい頃家を建てるときの基礎石を据える時、村の人たちが集まり長老たちが歌っておられました、懐かしく思い出します
Re:小椋さま (FUSA)
2012-09-21 05:21:48
ヘェ~!そうなんですか!
労働歌として歌われていたんですね!
もし今でも歌える先輩方がいらっしゃったら採譜しておきたいですね~。

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