今夜放送された「クローズアップ現代」(NHK総合)は、「3D映像がビジネスを変える」と題して、今、話題のジェームズ・キャメロン監督の最新作3D映画「アバター」を取り上げ、この映像技術が映画業界およびテレビ業界の不況打破の切り札になるのではないかというものだった。ホントにそうなるだろうか。映画に関して言えば、これまでも3D映画は何度となく、現れては消え、現れては消えを繰り返してきた。僕自身、初めて3D映画なるものを見たのは、もう56年も前のことになる。もちろん当時とは比べ物にならない技術の進歩がある。しかし、映画はそんな機械的な表現技術だけで見せられるものではない。脚本や監督の演出や俳優の演技や音楽等々、いろんな要素が組み合わされて初めて成立する総合芸術だ。しばらくは3D映像のもの珍しさで観客は増えるだろう。しかし、これまでの、シネマスコープやシネラマや70mmや、かつての3D映画のように、あだ花に終るのか、はたまた映画界の救世主になるのかは、いつにかかって作られる映画の中味次第だろう。
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