徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

十月朔日詣り

2024-10-01 20:40:52 | 日本文化
 今日は十月の朔日詣りで藤崎八旛宮へ。旧暦では10月を「神無月(かんなづき)」とも呼ぶが、新暦では10月下旬から12月上旬に相当する。「神無月」の由来については諸説あるが、かの柳田國男は「2月に山から里へ降りてきた山の神が、田の神となって稲の生育を守護し、十月の稲の収穫が終わると再び山に帰って山の神となるので、神無月というたのである」という説を提唱している。
 つまり、旧暦の「神無月」は稲刈りが終って収穫祭が行われ、農作物の実りを神に感謝する月であったため「神の月」という呼び名になった。「神無月」の「無」は「ない」ではなく、連体助詞「の」にあたるという。
 能の儀礼的演目である「翁」で三番目に登場する「三番叟」は老翁の姿をした神が天下泰平・五穀豊穣を祝って舞う芸能の一種といわれている。


藤崎八旛宮

三番叟・野村萬斎