徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

ALWAYS 三丁目の夕日

2005-11-11 14:21:37 | 映画
 昭和20年代後半から30年代にかけて少年時代を過ごした我々にとっては、泣かせどころ満載の映画。ディテールにこだわっていて、「そう言えばこうだったな・・・」と思わせるシーンが随所に見られる。そんなシーンをいくつか挙げると、駄菓子屋の店先に「くださいな!」と言って子供たちが現れるシーンでは、東京の板橋で駄菓子屋を営んでいた叔父の家に一瞬タイムスリップしたかと思った。青森から夜行列車で上野駅に着いた集団就職の少女たちが全員煤煙ですすけた顔をしているところや茶の間に置かれたラジオから聞こえてくる「たずね人の時間」。今ではこんなことはできないが、三輪トラックの荷台に平気で乗る母子。そして何よりも向こう三軒両隣の温かい触れあいと生き生きとした子供たち等々。
 山崎監督お得意のVFXを駆使して当時を再現しているが、そんなことはあまり気にせず雰囲気に浸れた。邦画にも数多くのハートウォーミング・ムービーがあるが、その中でも出色のできばえと言っていい。

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