徒然なか話

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キャンドルナイト

2011-05-21 22:33:30 | 熊本
 キャンドルハウスさんのブログによれば、夏至の日、今年は6月22日は「キャンドルナイト」と言って、「夜8時から10時の2時間、電気を消してキャンドル(蝋燭)の灯りで過ごしましよう!」という運動の日だそうだ。東日本大震災による福島原発事故の影響で日本は現在、電力不足に陥っており、節電が国民的課題となっているが、そうした面からもキャンドルの価値が見直されているようだ。もともと熊本県は肥後藩の時代からハゼノキから作った蝋燭が藩の経済を支えてきたという歴史があり、今でも日本一のハゼ蝋の産地でもあり、蝋燭とはゆかりが深い県だ。また、キャンドルの炎には、ただ照明の役割だけではなく、人の心を掻き立てる何かがあるようだ。これまでもいろんな映画の中で、キャンドルの炎が重要な小道具となってきたが、僕が最も印象に残っているのは、「大停電の夜に(2005年)」と「22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語(2007年)」の2本だろう。前者は、人と人の心を繋ぐ媒体として使われ、観る者の心をホッコリさせてくれる。この映画は多くの登場人物が交差する、いわゆる「グランドホテル」型の物語だが、裏の主役は小さなキャンドルショップを経営する不思議系の女の子(田畑智子)と数々のキャンドルたちだと思う。後者は、伊勢正三のヒット曲「22才の別れ」をモチーフにした、まさにせつないラブストーリーで、そのせつなさを象徴するのが臼杵竹宵の竹灯篭だ。ファンタジックな映像美は大林宣彦監督ならではという感じだ。
 ともかく、6月22日の「キャンドルナイト」には参加してみよう。


大停電の夜に(2005年)源孝志監督


22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語(2007年)大林宣彦監督


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