テレビ各局では、10年に一度という大寒波の襲来と大雪による国内各地での大混乱の様子を映し出している。そんな映像を見ていると、かつて雪道で遭遇した出来事を思い出す。
40年近くも前のある年の冬、那須高原にあった会社保養所へ同僚の建築担当者を伴って改修の打ち合わせに行った。雪道だったが当時はスパイクタイヤ全盛の頃、何の苦も無く那須高原に登った。その帰り道、雪の坂道で車を停め、困り果てている様子の親子4人連れに出会った。父親と大学生か高校生の男の子二人が、車の脇にチェーンを拡げたものの、どうしていいのか全く分からずお手上げの状態だった。聞けば、横浜から那須高原へ観光にやって来たが、夏タイヤのままなので、もうこれ以上登るのは無理だと、チェーンの装着を始めたのだという。それはさぞお困りでしょうと、僕と同僚の二人で代わりにやってあげることにした。実は僕もチェーンを装着したのはそれまでに2、3回しかなかったのだが、この同僚は地元出身の経験豊富な人で、実に手際よく作業を進め、あっという間に装着が終った。横浜の親子4人は何度も頭を下げながら目的地へ向かって発車した。もし僕一人だったら、おそらく何倍もの時間がかかったに違いないと、走り去る車を見ながら冷や汗をかく思いがした。
45,6年前、防府に住んでいた頃、幼かった子供たちを連れてよくドライブに出かけた。冬のある日、佐波川上流の徳地町方面を目指して防府天満宮の天神山を越え、下り道に差し掛かった時、路面が前夜の雪でアイスバーンになっていることに気付いた。街中の雪は消えていたのでつい油断していたのだが、そこは山かげ、雪が氷となって残っていたのである。いったん停車し、前方を確認すると50㍍ほど先は明らかに氷が溶けているのが見えた。とりあえずそこまで車を移動させようと思ったのだが、移動中にスリップして停まらなくなるのが怖かったので、子供たちを路肩に降ろし、そろりそろりと車を動かし始めた。10㍍ほど動かした時、4歳の長男が大泣きしながら走って車を追って来るのが見えた。置き去りにされるとでも思ったのだろう。するとキョトンとしていた2歳の次男も泣き出して追っかけてきた。しかたがないので二人を待って車に乗せ、なんとか氷が溶けている地点にたどり着いた。その後、細心の注意を払って下り坂を脱出した。もうドライブどころじゃなくなり、別の道へ迂回して帰宅した。
40年近くも前のある年の冬、那須高原にあった会社保養所へ同僚の建築担当者を伴って改修の打ち合わせに行った。雪道だったが当時はスパイクタイヤ全盛の頃、何の苦も無く那須高原に登った。その帰り道、雪の坂道で車を停め、困り果てている様子の親子4人連れに出会った。父親と大学生か高校生の男の子二人が、車の脇にチェーンを拡げたものの、どうしていいのか全く分からずお手上げの状態だった。聞けば、横浜から那須高原へ観光にやって来たが、夏タイヤのままなので、もうこれ以上登るのは無理だと、チェーンの装着を始めたのだという。それはさぞお困りでしょうと、僕と同僚の二人で代わりにやってあげることにした。実は僕もチェーンを装着したのはそれまでに2、3回しかなかったのだが、この同僚は地元出身の経験豊富な人で、実に手際よく作業を進め、あっという間に装着が終った。横浜の親子4人は何度も頭を下げながら目的地へ向かって発車した。もし僕一人だったら、おそらく何倍もの時間がかかったに違いないと、走り去る車を見ながら冷や汗をかく思いがした。
45,6年前、防府に住んでいた頃、幼かった子供たちを連れてよくドライブに出かけた。冬のある日、佐波川上流の徳地町方面を目指して防府天満宮の天神山を越え、下り道に差し掛かった時、路面が前夜の雪でアイスバーンになっていることに気付いた。街中の雪は消えていたのでつい油断していたのだが、そこは山かげ、雪が氷となって残っていたのである。いったん停車し、前方を確認すると50㍍ほど先は明らかに氷が溶けているのが見えた。とりあえずそこまで車を移動させようと思ったのだが、移動中にスリップして停まらなくなるのが怖かったので、子供たちを路肩に降ろし、そろりそろりと車を動かし始めた。10㍍ほど動かした時、4歳の長男が大泣きしながら走って車を追って来るのが見えた。置き去りにされるとでも思ったのだろう。するとキョトンとしていた2歳の次男も泣き出して追っかけてきた。しかたがないので二人を待って車に乗せ、なんとか氷が溶けている地点にたどり着いた。その後、細心の注意を払って下り坂を脱出した。もうドライブどころじゃなくなり、別の道へ迂回して帰宅した。

羨ましいです!(笑)
>実は僕もチェーンを装着したのはそれまでに2、3回しかなかったのだが
私も1回あったかなかったですね。
>走り去る車を見ながら冷や汗をかく思いがした。
私は、もう絶対雪道は走らないことに決めています(笑)
>下り道に差し掛かった時、路面が前夜の雪でアイスバーンになっていることに気付いた。
これは怖いですね。
私なんぞ普通の日の六甲山の下りですらいやです。
ノロノロ走っていたら後ろからどんどん車が来るわけですよね。
>子供たちを路肩に降ろし、・・・4歳の長男が大泣きしながら走って車を追って来る・・・2歳の次男も泣き出して追っかけてきた。
もう私ならパニックです(笑)
私も18年前に姫路の山奥の現場に雪の降るバイパスの道を通って出勤してましたが、雪が酷くなり諦めて折り返しです。
続いて姫路の現場に行こうとしたら、だいぶ積もってきたんでしょうね。JRを越える陸橋を車が上がりません。
最寄りのガソリンスタンドでチェーンを購入、装着してもらって姫路の現場に行きました。
その日はそこで鍋を囲んで慰安会ということで団欒をして帰る頃には、雪も相当溶けはじめていました。
神戸に帰る後輩を乗せて、私の家の最寄りのJRの駅に来た頃にはもう雪も溶けていましたので駅前でチェーンを外そうとしたらこれがまた分かりません。後輩も経験は無さそうでしたが、どうにかチェーンを外してくれました。
チェーンを使ったのはそれ1回だけでした。
その30年くらい前は、後輩の車で兵庫の奥のスキー場に3回程ほど乗っけてもらったものですが・・・。
雪道のドライブはもうこりごりです(笑)
もうこの歳になったらチェーンが必要な道には絶対近づきません。
実はアイスバーンになっている道で対向車がスリップして衝突されたことがあるんですよ。こちらは危ないと思って路肩に停車していたんですが、斜めになった車が滑って来て「あ~!」と言ってる間にドンと来ました。
今思えば子供たちは怖かったでしょうね(笑)
貴兄は工事現場など悪条件の道に散々行かれたのでしょうね。