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徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

チャリチャリ(シェアサイクル)

2024-09-21 20:22:34 | 熊本
 2年ほど前から始まった熊本市のシェアサイクルサービス(チャリチャリ)実証実験は、今年4月から本格運用が始まった。すると雨後の筍のようにあちこちにチャリチャリ・ポートができ、わが家の周辺でも数ヶ所設置され、赤い自転車を見ない日はない。利用者に聞いてみると「コスパもよくてとても便利だ」という。現在、ベーシック:1分/7円、電動アシスト:1分/17円だそうだ。当初は観光客と思しき利用者をたまに見かけたものだが、最近は利用率が急激に高まっているようで頻繁に見かけるようになった。それもほとんど一般市民のようだ。熊本市としては狙いの一つでもあった交通渋滞の解消の一策という面での効果はまだ見られないらしい。それと利用者のヘルメット着用の問題はどうなるのだろうか。


夏目漱石内坪井旧居のチャリチャリ・ポート

 19世紀の後半頃から、ヨーロッパでは自転車が大流行した。自転車の流行は日本にも伝播し、明治のなかばには国産車も作られ、輸入も行なわれていたが、まだまだ自転車は一般庶民には高嶺の花。そこで自転車の時間貸しという商売が生まれ、借料は高価だったにもかかわらず大流行した。明治42年(1909)に、こんなハイカラ風俗を風刺した演歌師、神長遼月が作った「ハイカラ節」が流行、翌43年(1910)には「自転車節」として広く歌われていたという。時代背景は異なるものの、「チャリチャリ」は令和のハイカラ風俗再来になるのかもしれない。