徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

首振り三年

2024-09-27 20:07:20 | 音楽芸能
 YouTubeマイチャンネルの「お座敷小唄/芸者ワルツ(リマスター版)」へ、F様から次のようなコメントをいただきました。

「どの子も、小首をかしげてしなをつくるところ等、何とも可愛いですね。」

 そこで12年前に投稿した記事を思い出し、再編集して再掲してみました。

▼「三つ振り」(2012.4.23 の記事を再編集)
 日本舞踊を見ていて一番惹かれる動きが「三つ振り」という首の振りだ。右を向いたら次は左に傾いで次に右に傾ぐ、というお馴染みのアレだ。もともと歌舞伎の見得のような一種のきめポーズだったのかもしれないが、「三つ振り」によって女性の艶っぽさや女児の可愛らしさをも表現している。もし、日本舞踊に「三つ振り」がなかったら何としまりのない味気ないものになっただろう。子どもは大きくハッキリと首を振るが、年齢が上がるにしたがって徐々に軽く小さくゆっくりとした首の振りに変わって行く。日舞の世界では「首振り三年」という言葉があるそうだ。首の振り一つでもマスターするのには3年はかかるので、毎日コツコツと稽古を積み重ねなさいという意味らしい。ザ・わらべ(現在の花童)の踊りを初めてみたのは今から15年前になるが、幼い頃の可愛らしい「三つ振り」から徐々に艶っぽい「三つ振り」に変化して行く様子を見るのも楽しいものだ。