時々、ネットでブラタモリのアシスタントを務める歴代女子アナのランク付けをしているのを見かけるが、個人的見解としてはナンバーワンは久保田祐佳アナだと思う。それは初代という意味もあるし、第1シリーズから第3シリーズまでという最も長い間アシスタントを務めたという意味もある。そして彼女自身が言っているように「ブラタモリが、なんとなく楽しい、ほっとする、ちょっとためになる、そんなひとときを・・・」という番組のテイストと、控えめにタモリに寄り添うアシスタントのスタイルを確立したのは彼女だと思うからだ。
タモリと久保田祐佳アナ
そんな久保田アナが出演したブラタモリの中で僕が最も印象に残っている回が二つある。
▼ブラタモリ渋谷編(第2シリーズ)
渋谷は学生時代に通学の乗換駅だったことから喫茶店、ご飯屋、映画館などをよく利用した懐かしい街。「ブラタモリ渋谷編」では、名前の通りそもそもは「谷」だった渋谷の地形を形成した渋谷川の痕跡を探し、街の真ん中から今はほとんどが暗渠となった幻の川の源流を探して辿っていた。かつて水量豊かな川だった江戸時代の渋谷川の流域は豊かな田園が広がっていた風景を、葛飾北斎の「富嶽三十六景・穏田の水車」を見ながら偲んでいた。また鉄道好きのタモリは、地下鉄なのに地上3階から発着する銀座線こそが谷にできた都市・渋谷の象徴だとの思いを強くする。
▼江戸の盛り場 ~吉原編~(第3シリーズ)
立教新座中学校・高等学校校長兼立教大学名誉教授の渡辺憲司さんの案内で番組が進行する。「吉原は江戸の流行の発信基地」とかなんとか言いながら、舟で吉原を目指す。柳橋から隅田川を北上、浅草を通過して吉原へと向かう。「船宿へ家の律儀は置いてゆき」と恥も外聞も打ち捨てて、というわけ。かつて使われたのは猪牙船(ちょきぶね)。「猪牙船 小便千両」と言って、相当金をつぎ込まないと舟上に用意された竹筒へ小便ができるようにはならないという。やがて、隅田川の西岸に見えてくるのが「首尾の松」。江戸時代から数えて七代目の松。「濡れてしっぽり首尾の松」てな調子で舟は吉原を目指す。
吉原でのしきたりを渡辺教授がタモリに説明
タモリと久保田祐佳アナ
そんな久保田アナが出演したブラタモリの中で僕が最も印象に残っている回が二つある。
▼ブラタモリ渋谷編(第2シリーズ)
渋谷は学生時代に通学の乗換駅だったことから喫茶店、ご飯屋、映画館などをよく利用した懐かしい街。「ブラタモリ渋谷編」では、名前の通りそもそもは「谷」だった渋谷の地形を形成した渋谷川の痕跡を探し、街の真ん中から今はほとんどが暗渠となった幻の川の源流を探して辿っていた。かつて水量豊かな川だった江戸時代の渋谷川の流域は豊かな田園が広がっていた風景を、葛飾北斎の「富嶽三十六景・穏田の水車」を見ながら偲んでいた。また鉄道好きのタモリは、地下鉄なのに地上3階から発着する銀座線こそが谷にできた都市・渋谷の象徴だとの思いを強くする。
▼江戸の盛り場 ~吉原編~(第3シリーズ)
立教新座中学校・高等学校校長兼立教大学名誉教授の渡辺憲司さんの案内で番組が進行する。「吉原は江戸の流行の発信基地」とかなんとか言いながら、舟で吉原を目指す。柳橋から隅田川を北上、浅草を通過して吉原へと向かう。「船宿へ家の律儀は置いてゆき」と恥も外聞も打ち捨てて、というわけ。かつて使われたのは猪牙船(ちょきぶね)。「猪牙船 小便千両」と言って、相当金をつぎ込まないと舟上に用意された竹筒へ小便ができるようにはならないという。やがて、隅田川の西岸に見えてくるのが「首尾の松」。江戸時代から数えて七代目の松。「濡れてしっぽり首尾の松」てな調子で舟は吉原を目指す。
吉原でのしきたりを渡辺教授がタモリに説明
吉原名物「さわぎ」の熊本バージョン