熊本市中央部の立田山西麓の民家庭に野生の鹿が姿を現したという件だが、その後新たな目撃情報は聞かない。しかし、過去のニュースを調べてみたら、6年前にも北区の武蔵ヶ丘に出没しているようだ。独立行政法人森林総合研究所九州支所や熊本県の調査では、鹿の生息数や生息域の拡大が見られ、農林業の被害が懸念されるという。
それはさておき、立田山と鹿のことを歌った和歌があったような気がして調べてみた。あった、と言っても熊本の立田山ではなく、奈良県生駒郡の立田山(龍田山)で、俊恵法師の作だった。
立田山梢まばらになるままにふかくも鹿のそよぐなるかな(新古今・俊恵法師)
(大意)立田山の木々もすっかり落葉し、梢もすき間が空いた状態で、深く積もった落葉の上を鹿が歩く音がそよそよと聞こえてくるよ。
熊本の立田山(龍田山)は、その昔、濃い緑に覆われていたため黒髪山と呼ばれていたが、平安時代の歌人清原元輔(清少納言の父)が肥後へ国司として赴任したとき、この山の姿に奈良の龍田の里をしのんで名前を改めたといわれている。
立田山の広葉樹林
山中に祀られる山ノ神
それはさておき、立田山と鹿のことを歌った和歌があったような気がして調べてみた。あった、と言っても熊本の立田山ではなく、奈良県生駒郡の立田山(龍田山)で、俊恵法師の作だった。
立田山梢まばらになるままにふかくも鹿のそよぐなるかな(新古今・俊恵法師)
(大意)立田山の木々もすっかり落葉し、梢もすき間が空いた状態で、深く積もった落葉の上を鹿が歩く音がそよそよと聞こえてくるよ。
熊本の立田山(龍田山)は、その昔、濃い緑に覆われていたため黒髪山と呼ばれていたが、平安時代の歌人清原元輔(清少納言の父)が肥後へ国司として赴任したとき、この山の姿に奈良の龍田の里をしのんで名前を改めたといわれている。
立田山の広葉樹林
山中に祀られる山ノ神