徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

むかえる山の秋の日のいろ(10/22記事関連)

2014-10-24 19:24:41 | 熊本
静けさや悲しきかぎり思ひ倦(う)じ対へる山の秋の日のいろ(若山牧水)

 松尾東小学校に行ってみたくなり、とりあえず行ってみた。ちょうど裏門から先生と思しき女性が出て来られたので事情を話し、校内を見せていただきたいとお願いすると、「喜ぶと思いますからぜひ校長にお会いください」とのこと。別の女の先生に取り次いでもらって校長室を訪問。にこやかに招き入れられたので、父の初任地であることや他の学校に統合されるというニュースのことなどを話した。校長先生は、まだ今後の計画は未定であること。生徒数が30名を切り、複式学級であることや今のままではクラブ活動もできず、子どもたちにとってはどちらが幸せなのかわからない等々、現状を懇切丁寧に説明いただく。突然の訪問にもかかわらず貴重な時間を割いていただき感謝に堪えない。校長先生が保存されている学校の記録集の、昭和初期の教員名の中にたしかに僕の父の名前が書かれていた。
 秋色に染まり始めた金峰山と、連なる山々の景色を眺めていると、その美しさと静けさに悲しくなるのはなぜだろう。