徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

海達公子 生誕98年

2014-08-23 19:16:43 | 文芸
    
秋の朝
 朝顔が少ししか
 咲かんやうになつた
 こほろぎが
 どつかでないてゐる
 足にさはつた夏水仙の花も
 しぼんでいる
「赤い鳥」 昭和3年1月号 尋常小学校5年

 これは海達公子が小学5年生の時の作品で、初秋のちょっぴり寂しい朝の情景を歌った詩である。
 今日は海達公子の生誕98年にあたる日。生誕百年の記念すべき年まであと2年。ショートムービーづくりはシナリオは書き上げたものの、そのまま停滞している。もう一度ネジの巻き直しだ。
 下の記事は大正15年1月5日の西海日日新聞に掲載された公子の記事。同新聞が募集した新年童謡で一等に当選したことや、自宅を歌人の若山牧水が訪れたことが書かれている。その下の写真は、牧水が公子宅を訪問した翌日、大牟田の料亭で行われた歌人の集いに、公子が父とともに招待された時の記念写真。前列の若山牧水夫妻の間に座る公子。