徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

金春流と新橋芸者

2014-08-21 16:31:16 | 音楽芸能
 どこの局だったか忘れたが、BS放送で「銀座金春祭り 路上奉納能」の模様を放送していた。江戸時代初期に幕府から拝領したという能楽の金春家屋敷があった銀座8丁目、中央通りから一本西側の通りを、通称「金春通り」と呼ぶ。「銀座金春祭り」は昭和60年から毎年行われているそうで、今では銀座の恒例行事になっているそうだ。金春流能楽師たちによって金春家伝統の演目が路上で演じられている。
 金春屋敷が後に麹町に移った後、屋敷で下働きをしていた女性たちが跡地に住みつき、芸者の始まりとなったといわれているそうだ。「金春芸者」と呼ばれた女性たちは能屋敷をルーツとするだけに長唄・常磐津・小唄・端唄・舞などの芸に通じ、人をもてなす才にも長けていたという。この「金春芸者」の流れを汲むのが今日の「新橋芸者」である。