先週土曜日の「出水神社薪能」を見てからの帰り道、能楽殿から水前寺の出口へ向かってぞろぞろと歩く観客の群れの会話を聴くともなく聴いていた。能を観たのは初めてと思しき若い女性が連れの年配の女性とこんな会話をしていた。「日本文化のレベルの高さを認識したわ」「そうねぇ」「あの上品さはどこからくるのかしらね?」
僕はその言葉に強い共感を抱いた。これが世阿弥のいう「幽玄」ってやつかな。「風姿花伝」も読んでみたが、やはり言葉づらだけではなかなか理解できない。ちなみに国語辞書には「幽玄」について次のように説明されている。
1.物事の趣が奥深くはかりしれないこと。また、そのさま。
2.趣きが深く、高尚で優美なこと。また、そのさま。
3.気品があり、優雅なこと。また、そのさま。
4.中古の「もののあはれ」を受け継ぐ、中世の文学・芸能の美的理念の一。
言葉に表れない、深くほのかな余情の美をいう。
ア.和歌では、言外に感じられる王朝的な上品で優しくもの柔らかな情趣をいう。
イ.連歌では、艶でほのかな、言葉に表されない感覚的な境地をさしていう。
後に、ものさびた閑寂な余情をもいうようになった。
ウ.能楽では、初め美しく柔和な風情をさしていったが、後、静寂で枯淡な風情をも
いうようになった。
この説明を読んでもよくわからない。やっぱりナマの舞台をいくつも観て体感して初めてわかるもののようだ。
僕はその言葉に強い共感を抱いた。これが世阿弥のいう「幽玄」ってやつかな。「風姿花伝」も読んでみたが、やはり言葉づらだけではなかなか理解できない。ちなみに国語辞書には「幽玄」について次のように説明されている。
1.物事の趣が奥深くはかりしれないこと。また、そのさま。
2.趣きが深く、高尚で優美なこと。また、そのさま。
3.気品があり、優雅なこと。また、そのさま。
4.中古の「もののあはれ」を受け継ぐ、中世の文学・芸能の美的理念の一。
言葉に表れない、深くほのかな余情の美をいう。
ア.和歌では、言外に感じられる王朝的な上品で優しくもの柔らかな情趣をいう。
イ.連歌では、艶でほのかな、言葉に表されない感覚的な境地をさしていう。
後に、ものさびた閑寂な余情をもいうようになった。
ウ.能楽では、初め美しく柔和な風情をさしていったが、後、静寂で枯淡な風情をも
いうようになった。
この説明を読んでもよくわからない。やっぱりナマの舞台をいくつも観て体感して初めてわかるもののようだ。
昨年の「秋のくまもとお城まつり」における熊本城薪能「熊坂」