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徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

ザ・わらべ ~ 熊本自転車節 ~

2011-04-30 23:39:34 | 音楽芸能
 元唄は、明治40年代に流行した神長瞭月作詞・作曲のバイオリン演歌「ハイカラ節」。いわば「ハイカラ節」の熊本バージョンといえる。他の多くの熊本民謡同様、お座敷での座興唄として流行ったのだろう。もともと「ハイカラ」つまり西洋かぶれをからかった唄だが、熊本でなぜ地元バージョンができるほど、この唄が好まれたのだろうか。熊本には、明治初期にアメリカ軍人ジェーンズを招いて熊本洋学校ができたり、それを母体にプロテスタントの「熊本バンド」が結成されたりするなどの歴史がある。そういった他に先駆けて何かをやろうとする「わさもん気質」と、一方ではそれを冷ややかに見ている「いひゅうもん気質」が共存する熊本県人特有の気質と無関係ではないように思われる。 



〽逢いたかばってん逢われんたい たった一目でよかばってん
 あの山一丁越すとしゃが 彦しゃんのおらす村ばってん
 今朝も今朝とて田のくろで 好かん男に口説かれて
 ほんに彦しゃんのおらすなら こぎゃん腹も立つみゃあばってん
 千代八千代 どうしたもんじゃろかい

〽チリリンチリリンと出て来るは 自転車乗りの時間借り
 曲乗り上手と生意気に 両の手離した洒落男
 あっち行っちゃ危ないよ こっち行っちゃ危ないよ
 危ないよと言ってる間に そらずっこけた
 千代八千代 どうしたもんじゃろかい