のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1056

2017-02-18 00:01:16 | 新しい子猫たち 

ここで敷地内の猫たちと スイスカナコイン牧場の猫たちの違いについて説明したい


 


敷地内の猫たちは、香奈がココとチャに対して、結構な金額をそもそも投資原資として渡した所からはじまっていた。香奈はコシロのお陰でごっそりと儲けたし、ジブトラストも大きくなった。香奈はその儲けた金のごく一部に過ぎないので、おおらかだった。


 


ココとチャも儲けたが、そこはやはり 猫としての限界もあった。ただリトルチャのように人間に対して、負けるものかと頑張る猫が出てくると、状況は大きく異なってきた、リトルチャにとっては、人間の基準は香奈だったので、他の人間のレベルは、自分より劣っているとさえ思っていた。


 


香奈の家系は 元々頭がよくて、しかも政則の頭は優秀、日銀創設以来の秀才とも言われていた。ただ人間性は最悪に近いとも言われていた。口も悪いし毒舌を吐く、その毒舌は、限界ギリギリで止め、聞くと腹は立つが、問題視しようにもそこは上手くカバーしているというもので、その上、政則は状況を見るのも天才だった。


 


恐ろしくて 地方には出せないので、東京の管理部局の局長にして、表には出にくい立場にされていた。


 


息子の正人も、政則よりは秀才度は劣っていたが、ただ立ち回りは政則よりももっとうまく、人を煽て使うのが、天才肌だった。


 


その系統の奴は、みんな立ち回りも上手く、頭もよかった。大学はほとんど東大、しかも処世術は正人仕込み、あっと云う間に 地位は上がっていた


 


リトルチャからみれば、香奈とは比べようもないのに、さっさと出世していた。あんな奴らに負けるものかと、頑張る猫がリトルチャだった。リトルチャに引きずられ、チャタロウも頑張り、敷地内の猫の活躍度は、誰にも止められなかった。その上 香奈がバックにいるのだった。


 


敷地内は、不思議の里で、レアメタルの蒸気は付近に立ち込め、猫の脳細胞は異様に進化していた。人間では、身体の発達、遺伝子の調整等にも使われるが、猫は小さい、体の調整よりも脳細胞に回る影響は強かったのだ。