のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1041

2017-02-03 00:00:51 | 新しい子猫たち 

やがて この猫は少しは元気になって、綺麗な奥さん猫と暮らし始めた。そしてドンドンと子供が増えた。キシャなメス猫だったのに多産だった。


 


香奈オフィスチャイナの幹部は、猫が増えるのは別に構わないが、あの人との関係を蒸し返される事を恐れた。香奈ハウスチャイナとは云え 中国の会社だった。


 


香奈に香奈オフィスチャイナとして、会社の拠点のある所での猫ハウスの設置を提案した。香奈が猫好きとは知られていて、香奈の許可を貰うのでなく、現地の意見として提案してみた。奈津美の所に決済はきたが、奈津美も香奈の意見を聞く事もなく、了承して、単に香奈への報告とした。香奈は忙しい筈なのに、奈津美に いい事だね と言った。


 


中国全土で猫たちを集めた 中国の香奈オフィスチャイナの猫ハウスの誕生だった。


 


あのメス猫はその後もドンドンと子供を産み、目立つのを恐れた幹部は全国各地の猫ハウスに、子猫たちを分散する事にした。あの猫にも話をしたら、それはいい事だと了承してくれた。今は目立ってはいけないと言う幹部の意見に賛成した。アイツもこの程度の注意があれば死ぬ事もなかったとアイツの冥福も祈った。


 


やがて 中国の指導部は、香奈が信頼する奴がトップになって、アイツの父親も復活した。アイツの父親は、あの猫に会いにきて、猫をつれて、息子の墓参りをした。


 


もう遠慮する事はないのだったが、あの猫は慎重だった。子供たちにも決して目立つ事はしてはいけないとクドイ程言い聞かせていた。