のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.1047

2017-02-09 00:28:13 | 新しい子猫たち 

リトルチャグループとかチャタロウグループとここでは区別していたが、外部の人は、リトルチャと云う猫が チャタロウと云う猫が全体として指導していると思う人はほとんどおらず、資本的には、所詮 香奈ファイナンシャルに属している会社だと直ぐに判った。つまり香奈自身の事業と思っている人が圧倒的だった。瑠璃も結局は香奈の娘としか見られてはいなかった。


 


香奈の中国における存在感の一つに、この香奈オフィスチャイナが金を出し、チャタロウグループの子会社が実質的に運営する全体的な社会福祉事業も実はあったのだった。


 


香奈はジブトラストを含め、香奈オフィスとしても、投資した金額については実はとっくに回収していて、その後も利益の一部は日本へちゃんと送金させていた。中国としても香奈の影響度があまり強くなるのは望ましい事ではなくなっていた。昔は、利益を中国国内で再投資する事を歓迎していたが、今はむしろ事業拡大には抑制的な態度を示す事を歓迎していた。現在以上 香奈の影響が強くなる事を望んではいなかった。


 


この時の猫たちの資金を中国に導入する事についても、チャタロウグループの会社は、中国政府、関係する地方政府と、綿密に打ち合わせをしていた。なにしろ通信事業も含まれるのだった。コンピューターのソフト開発などの知的事業を含まれていて、中国としても一部政府系のダミー会社 関係分野の会社を入れて欲しいとの要望もあって、単に猫ハウスのパソコンシステム更新の問題ではとっくに無くなっていた。


 


欧米系のメディアの中には中国における、知的分野における、ジプトラストの支援とか進出と云って報道する会社も実はあった。別にジプトラストとしての出資ではなかったが、香奈 イコール ジブトラストの意識は根底としてあった。報道は事実を作り、中国との合弁であった、ジブトラスト中国も出資しなくてはいけなくなって、中国の通信そして次世代の知的分野についての、ジブトラストの支援の話にすり替わっていた。