のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1060

2017-02-23 00:15:06 | 新しい子猫たち 

詐欺師はペテンのようなトリックで、金を菌で作ると云って、金がもう取れなくなった。正確には、金の埋蔵する量が乏しくなって、採掘費用と金価格を比較すると割りには合わなくなった、金の廃坑が近くにあったので、ここにスイスカナコイン微生物研究所を作り、詐欺師を向い入れた。


 


ただ知り合いの学者、相場師のジイサンたちの子供が微生物を勉強していたので、ソイツも抱き込んで、詐欺師を監視する事にした


 


ただ詐欺師は金をもって 直ぐに逃げた。詐欺師は自分で 出まかせの嘘を言ったので、自分自身で本気にはしていなかった。調べてみると、金を作る菌は本当にいた。正確に言うと作るのではなくて、微かに含有している金の粒子を菌が食って、金の含有を上げるタイプの菌だった。金を食い過ぎて 菌が死に、部分的に金含有率が飛躍的に上がり、採掘しやすくなった。そしておまけにこの廃坑には隠れた金鉱脈もあって、この廃坑は、菌が金含有率を上げて、表面に金がキラキラと輝く廃坑に変わった。


 


スイスでも有名になって、コッソリート まで見に来た、コッソリートはこの辺りの風景が気に入って、ここに隠居場を建てた。


 


コッソリートは若い時は 山っ気もあって相場で失敗してスイスから逃げた。そこで香奈と出会い、香奈はコッソリートにコシロの面影を感じて、自分の金を渡して、慎重にしなよと言って、運用を任せた。それからコッソリートは香奈の指図で最初に儲け、自分でも感じる所があって。自分自身でも儲けに儲けて、やがて 自分で証券会社まで作って、金を持っていた。


 


このコッソリートの隠居場に グランマが遊びにいって、グランマはコッソリートに見た事もない父親のコシロの匂いを感じ、コッソリートは不思議に単に猫としてグランマを見るのではなく、別の感情が出てきた。コッソリートとグランマは互いに感じ合うものがあって付き合うようになった。コッソリートは香奈の感じていた、猫の不思議を自分でも体感した。


 


スイスの猫たちの飼い主はネコスキーノではあったが、猫たちを積極的に援助して、ナンダカンダと猫たちが出来るようにしたのは実はコッソリートだった。


 


猫が賢い、相場も出来ると言って、金を渡すのは 香奈ぐらいだったが、スイスの猫たちも、コッソリートは隠居の金とスイスカナコインでの自分の影響力を使い、猫たちに支援と協力を惜しまなかった。スイスの猫たちにとって、各分野に活躍の出来る素地が出来たのだった。