ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

「あなたなら、どうする?」その1

2018-01-27 13:49:00 | 日記
「コレとコレ、どっちにしようか?」という判断なら
まあ、最後には、好き嫌いで決めちゃったりするんだけど
「どうするのがいいんだろう?」って場合
一応…というか、ベストアンサーではないにしろ
とりあえず「今のところはこうしてる」という自分なりの答えはありつつ…

あっ!この件に関して、奥さんの答えは「甲斐さんならこうする」
もしくは「こうするんじゃない?」を基準にしているため(笑)
純粋に客観的な視点とは言えないので…
「皆さんはどうなさっているのかなあ?」と思うことをいくつか書かせて下さいね

まずは、以前にご紹介した「目玉焼きを人前で食べる件」とよく似た
…って、軽くおさらいしますと、伊丹十三さんが、ご自身の著書に…
人と一緒にホテルのモーニングサービスで目玉焼きを食べる際

先に黄身を潰し、白身やパンなどで黄身をすくって食べるか?
黄身だけを残し、最後に一口で食べるか?
又は、映画「家族ゲーム」で披露された「黄身をチューチュー(笑)」するか?

でも、そのいずれも人前で行うには、あまり美しくない行為だから
一番良いのは、それぞれの方法を実演しながら
「あなたはどう食べますか?」と訊ねて煙に巻き(笑)
その間に食べ終えてしまうこと(笑)…と記されているんですが

作家の村田沙耶香さんは、レストランでの待ち合わせのたびに
ご自分で予約なさった時はともかく、どなたかに予約を入れて頂いた場合
「あの、7時から山田で予約している…村田です」と名乗ってしまわれるらしく(笑)

「『村田です』という情報は
お店の人にとって、どうでもいいと判っているので
ナンとか名乗らないように頑張ってみるのだが
そうすると『私は山田の名前で予約をしている者です』と
テレビドラマの中の武士の『名乗るほどの者ではない』というような
何だか持って回った言い回しになってしまう

色々考えた結果、今は『あの、7時から山田で予約している…』の
『…』の部分で、店員さんが『ああ、はい、こちらへどうぞ』と
案内をしてくれるのを待つ、という方法に落ち着いているが
失礼な気がして心苦しい
あまりスマートではない気がする」とおっしゃっていて

それまで「武士」派だった(笑)ボクは
逆に迷い始めてしまった次第…(苦笑)
村田さんと同じように「何かいい方法はないかと
ドアの前で逡巡してしまう日々」です(苦笑)

続いても「古い携帯を捨てることができない」という村田さんのコラムから…
初めてお買いになったPHSから「全部大切にとっておいてある
これらの携帯の中には、大切なメールや画像が
大量に保存されている…のではないかと思う

何だか曖昧なのは、ほとんど内容を覚えていないからだ
それでも、おそらく当時の自分にとって宝物だった言葉や画像が
入っているに違いない、という根拠のない思いから
捨てることが出来ないのである

たまに中身が見たくてしょうがなくなることがある
充電コードも捨てていない筈なのだが
何かのコードと一緒になって、謎の袋に入っているので
探し当てて再び中身を見ることは、ほぼ不可能に思える

いつか見てみたいような、黒歴史に悶絶することになる気がして怖いような気持ちで
たまに取り出して眺めている」と記されてますが
我が家にも歴代の携帯がゴロゴロ眠っております(苦笑)
もっとも、奥さんはスマホに引き継げなかった
甲斐さん関係のメールや画像を時々眺めてるみたいだけど…(笑)

機種変更の時に、古い方をどうするか?訊ねられて
迷わず破棄を選択することが出来ず…
というより「破棄」という選択肢がなかったというか…(苦笑)
まあ、改めて中身を見ることはなくても
端末自体にだって、思い出のキズ(笑)とか
付けっぱなしのストラップとか、愛着があったりするし…

と、思っていたら…「終活デジタルセミナー」という記事に書かれていた
「パソコンやスマホを残して死ねますか?」との言葉にドキッ!(汗)

「デジタル機器には個人情報も多く
誰かに気軽に頼めるものではない」
でも、ネットバンクやツイッターなどのアカウント削除支援に12,500円
パスワードロックの解除に20,000円…といった費用がかかったりと
「持ち主が何の準備もしていないと遺族はものすごく大変」らしい(汗)

ただ、仕事関係の資料や、株・FXなどのお金が絡む取引は
ちゃんと伝えるようにしなくてはならないものの
家族にも知られたくないデータの方が気になって(苦笑)
なかなか書面にしておくことが出来ないのが現状なんだとか…

まあ、ボクもその内に…と、つい放りっぱなしにして来たけど
書き残しておくべきことは、チャンと書いておかないとなあ…と思いつつ

「知られたくないデータは家族が関心を持たなさそうな名前のフォルダに入れておき
必要なデータだけを取り出して貰った後、データ復旧が出来ないよう
機器自体を破壊処理して貰うように頼んでおくこと」…なんて言われても
残しておこうとする家族がゴマンと存在することは
「文豪の恋文発見!」やら「破棄されたはずの幻の作品見つかる!」やら
枚挙に暇がございません…(苦笑)

それ自体に歴史的価値のあるものなら、いざ知らず
こんな一市民の「知られたくないデータ」なんて
今すぐ自分の手で処分した方が良いですねぇ…(苦笑)

そういえば…甲斐さんは、ご自宅から救急搬送される際に
会社のこととか、お金のこととか、大切なことは全て、その場で書き記すよう
ご家族に指示なさったそうですが

「もうダメかも知れない…」との思いが成せる業とはいえ
「もうダメ…」と覚悟を決められるくらい
痛みなり何なりがおありだったんでしょうし
無事に退院された後、いの一番に書面を起こされたんじゃないかと…?

余談ですが…「批評の対象にならなかったニッチな事象に光を当て続けている
写真家で編集者」の都築響一さんの著書「捨てられないTシャツ」には

「部屋着として愛用し続けている草野球チームのロゴT
元カノとミラノで購入したタンクトップ…」などの写真と
そのTシャツにまつわる思い出が収められていて
「たかがTシャツ、されどTシャツ」だよなあ…と遠い目をしてしまいました
コメント
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