甲斐バンドが「NY3部作」をリリースした際に
甲斐さんが「この日本っていう国は
何でも3回やらないと判らない」とおっしゃってましたが
国民性を表した数々のジョーク…例えば「男性が夢みる生活は
イギリス風の家に住み、日本人女性を妻にして
ドイツ人のメイドと中国人のコック、アメリカ人の秘書を雇い
フランス人女性を愛人に持つこと」とか
「アメリカの自動車会社が、ロシアと日本の工場に部品を発注する際
『不良品は、1千個につき1個にすること』と要求したら
ロシアの工場は『大変困難な条件です
期日までに間に合いません』と泣きついた
しかし、日本の工場は『納期に向けて作業は順調です
ただ、不良品用の設計図が届いておりません
早急に送付して下さい』と答えた」…といったものがあるように
日本人は「貞淑な女性が多い」「勤勉実直な仕事ぶりである」
…というイメージを持たれている一方で
沈み始めた豪華客船から、乗客を脱出させるため
「イギリス人には『飛び込めば、あなたは紳士です』と言い
ドイツ人には『飛び込むのが規則になっています』と訴える
そして、日本人には『みんな飛び込んでますよ』と囁けばいい(笑)」
…って、痛いトコ突くなあ(苦笑)という指摘もあるんだけど
この痛いトコを実際に経験されたのが作家の本谷有希子さんで…
「電車に乗っていた時に異臭を感じたことがある
鼻を突く、微かな刺激臭だ
私は、ハッとして辺りを見渡した
車内に人はまばらだったが、誰もが何くわぬ顔で電車に揺られていた
思わず、目の前に座っている女の子を見た
すると、彼女もこの異臭に気づいているらしい
だが、どうも騒ぐと恥をかくかも知れないと
しれっと座り続けている様子なのである
あるいは『みんな気にしてないから大丈夫』と判断したのかも知れなかった
私も『そうだ、誰も騒いでいないじゃないか』とホッとしかけた
しかし、よく見渡すと、そこにいる全員が
同じような表情をしていることに気づいて、慌てて車両を移った
結局、電車は何事もなく走り続けた
彼らの反応は正しかったのだ
けれど、あれは異様な光景だったなあと思わずにいられない
強くなる刺激臭の中、他人の目を気にして
みんながしれっと座り続ける光景に
確かに私はぞーっとするものを覚えた」と記されてますが
これが、関西の電車だったら(笑)
おそらく?誰かが「変なニオイするなあ」と口にすると
別の誰かが「私もさっきからそう思ってた!」とか言い始め(笑)
見知らぬ同士でも、車掌室に連絡するなり
協力して対応したんじゃないかと…?
まあ、それはさておき…「他人の目を気にして」というか
率先して行動することが苦手というか
日本人には、そういう気質があることは確かで
逆に言えば、誰かが「異臭だ!」と叫んだら
こぞって大騒ぎしたかも?…とも考えられますよね(汗)
ただ、事故や災害が起きた時に
「きっと大したことじゃない」と自らに都合よく解釈して
事の深刻さを見誤ることを「正常性バイアス」というらしく
この心理は日本人に限らず、アメリカでの同時多発テロの際
旅客機に突っ込まれた、その高層ビルの中に
「ここは大丈夫」「すぐに収まる」と思って
避難しなかった方々がおられたんだとか…(汗)
ナンでそんな判断を…と思われるかも知れませんが
ボクも阪神大震災の時に、いったんは飛び起きたものの
「デカかったなー!」と言って二度寝をしようとして
奥さんから「オイオイ!」とツッコまれました(汗)
まあ、言い訳させて頂くと
子供の頃から、三陸沖の大きな地震を経験していたし
確かに関西では珍しいなあとは思ったけど
多少、物が壊れたり、家具が倒れたりした程度だったこともあり
「大したことじゃない」と思ってしまったんですよねぇ…(苦笑)
実際には、窓枠もドアも歪んでしまって
外側から壊して貰わないと部屋から出られなかったくらいで
そこそこ大したことだったんですが…(汗)
ともあれ、社会心理学つながりで言うと…
衆人環視の中で、誰からも止められないまま…時に通報すらなされずに
犯罪が行われるような事態が起きることを説明する概念として
「責任感の拡散」という言葉があるそうです
人間は「自分がしなくても誰かが手を貸すだろう」と考えがちな生き物みたいで
「人が大勢いるのに、誰も何もしない」のではなく
「人が大勢いるから、何もしない」という考え方らしい
野球に例えると…「ポテンヒット」が生まれるのは
「マイボール!」と声を出す選手が誰もおらず
「お見合い」をしてしまうからだ…というようなものなんだとか…(汗)
この「責任感の拡散」を目の当たりにしたのが、奥さんの母上で(汗)
当時、母上が勤めていた会社のあるビルの向かい側のビルの屋上から
若い女性が飛び降りるのを目撃(汗)
母上のいたオフィスは、悲鳴や救急車を呼ぶ声で大騒ぎに…
でも、母上が窓から恐る恐る下を見ると
その女性は、地面にうつ伏せに倒れたまま動かなくなっていたのに
そのすぐそばを何人、何十人という人が
声をかけるでもなく、ただ通り過ぎているのを見て驚き
「ナンで…?」と空恐ろしくなったそうです(汗)
他人のケンカに関わり合いになるのがイヤだとか
酔っ払いが倒れてるとかなら、まだ判る気がするけど
白昼、若い女性の異状を見ても、誰もが無関心って
人間って、コワイ生き物なんだなあと…(汗)
甲斐さんが「この日本っていう国は
何でも3回やらないと判らない」とおっしゃってましたが
国民性を表した数々のジョーク…例えば「男性が夢みる生活は
イギリス風の家に住み、日本人女性を妻にして
ドイツ人のメイドと中国人のコック、アメリカ人の秘書を雇い
フランス人女性を愛人に持つこと」とか
「アメリカの自動車会社が、ロシアと日本の工場に部品を発注する際
『不良品は、1千個につき1個にすること』と要求したら
ロシアの工場は『大変困難な条件です
期日までに間に合いません』と泣きついた
しかし、日本の工場は『納期に向けて作業は順調です
ただ、不良品用の設計図が届いておりません
早急に送付して下さい』と答えた」…といったものがあるように
日本人は「貞淑な女性が多い」「勤勉実直な仕事ぶりである」
…というイメージを持たれている一方で
沈み始めた豪華客船から、乗客を脱出させるため
「イギリス人には『飛び込めば、あなたは紳士です』と言い
ドイツ人には『飛び込むのが規則になっています』と訴える
そして、日本人には『みんな飛び込んでますよ』と囁けばいい(笑)」
…って、痛いトコ突くなあ(苦笑)という指摘もあるんだけど
この痛いトコを実際に経験されたのが作家の本谷有希子さんで…
「電車に乗っていた時に異臭を感じたことがある
鼻を突く、微かな刺激臭だ
私は、ハッとして辺りを見渡した
車内に人はまばらだったが、誰もが何くわぬ顔で電車に揺られていた
思わず、目の前に座っている女の子を見た
すると、彼女もこの異臭に気づいているらしい
だが、どうも騒ぐと恥をかくかも知れないと
しれっと座り続けている様子なのである
あるいは『みんな気にしてないから大丈夫』と判断したのかも知れなかった
私も『そうだ、誰も騒いでいないじゃないか』とホッとしかけた
しかし、よく見渡すと、そこにいる全員が
同じような表情をしていることに気づいて、慌てて車両を移った
結局、電車は何事もなく走り続けた
彼らの反応は正しかったのだ
けれど、あれは異様な光景だったなあと思わずにいられない
強くなる刺激臭の中、他人の目を気にして
みんながしれっと座り続ける光景に
確かに私はぞーっとするものを覚えた」と記されてますが
これが、関西の電車だったら(笑)
おそらく?誰かが「変なニオイするなあ」と口にすると
別の誰かが「私もさっきからそう思ってた!」とか言い始め(笑)
見知らぬ同士でも、車掌室に連絡するなり
協力して対応したんじゃないかと…?
まあ、それはさておき…「他人の目を気にして」というか
率先して行動することが苦手というか
日本人には、そういう気質があることは確かで
逆に言えば、誰かが「異臭だ!」と叫んだら
こぞって大騒ぎしたかも?…とも考えられますよね(汗)
ただ、事故や災害が起きた時に
「きっと大したことじゃない」と自らに都合よく解釈して
事の深刻さを見誤ることを「正常性バイアス」というらしく
この心理は日本人に限らず、アメリカでの同時多発テロの際
旅客機に突っ込まれた、その高層ビルの中に
「ここは大丈夫」「すぐに収まる」と思って
避難しなかった方々がおられたんだとか…(汗)
ナンでそんな判断を…と思われるかも知れませんが
ボクも阪神大震災の時に、いったんは飛び起きたものの
「デカかったなー!」と言って二度寝をしようとして
奥さんから「オイオイ!」とツッコまれました(汗)
まあ、言い訳させて頂くと
子供の頃から、三陸沖の大きな地震を経験していたし
確かに関西では珍しいなあとは思ったけど
多少、物が壊れたり、家具が倒れたりした程度だったこともあり
「大したことじゃない」と思ってしまったんですよねぇ…(苦笑)
実際には、窓枠もドアも歪んでしまって
外側から壊して貰わないと部屋から出られなかったくらいで
そこそこ大したことだったんですが…(汗)
ともあれ、社会心理学つながりで言うと…
衆人環視の中で、誰からも止められないまま…時に通報すらなされずに
犯罪が行われるような事態が起きることを説明する概念として
「責任感の拡散」という言葉があるそうです
人間は「自分がしなくても誰かが手を貸すだろう」と考えがちな生き物みたいで
「人が大勢いるのに、誰も何もしない」のではなく
「人が大勢いるから、何もしない」という考え方らしい
野球に例えると…「ポテンヒット」が生まれるのは
「マイボール!」と声を出す選手が誰もおらず
「お見合い」をしてしまうからだ…というようなものなんだとか…(汗)
この「責任感の拡散」を目の当たりにしたのが、奥さんの母上で(汗)
当時、母上が勤めていた会社のあるビルの向かい側のビルの屋上から
若い女性が飛び降りるのを目撃(汗)
母上のいたオフィスは、悲鳴や救急車を呼ぶ声で大騒ぎに…
でも、母上が窓から恐る恐る下を見ると
その女性は、地面にうつ伏せに倒れたまま動かなくなっていたのに
そのすぐそばを何人、何十人という人が
声をかけるでもなく、ただ通り過ぎているのを見て驚き
「ナンで…?」と空恐ろしくなったそうです(汗)
他人のケンカに関わり合いになるのがイヤだとか
酔っ払いが倒れてるとかなら、まだ判る気がするけど
白昼、若い女性の異状を見ても、誰もが無関心って
人間って、コワイ生き物なんだなあと…(汗)