ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

デジタル時代

2014-06-01 17:22:15 | 日記
社内で私用のスマホを使わない社員に
毎月5千円の奨励金を出す会社があるそうだ♪

昼休みに下を向いてスマホをいじる社員や
会話が減った光景をご覧になった社長が

人と話したり、本を読んだりすることで
もっと想像力や表現力を身につけて欲しいと
この制度を導入されたという

希望者はまだ少数らしいんだけど(苦笑)
『デジタル化に物申す!』のは、この社長だけではないようで…

精神科医の熊代享さんは、スマホの普及によって
『見たいものだけが見える』傾向が強まったとおっしゃってます

自分の欲求や志向に則した情報にのみアクセスし
同時に好みに合わない情報は排除できる上に
摂取する情報が偏っても誰も注意してくれないからだと…

奥さんが高校生の頃には
甲斐さんが、今は情報が溢れてる時代だから
自分の価値観や意思をしっかり持っていないと
情報の波に押し流されてしまうと話されていたらしいんだけど

今や情報は与えられるだけじゃなく
自ら探して選び摂るものになりました

奥さんが携帯電話を落とした時に一番に考えたのは
取り込んだ画像や音源、アクセスの履歴等から
『甲斐さんファンの持ち物』とバレバレになることだったそうだ(爆)

実際、警察から電話で問い合わせを受けた際
携帯の機種や色はもちろん
ストラップや待受画面についても訊ねられ
小声で『甲斐バンドの…』と答える羽目になったという(笑)

それはさておき、熊代さんは…

ツイッターに代表される『短文』にばかり触れていると
思考の仕方もそれに合ったものに変わってしまう

フェイスブックには『いいね!』
ツイッターには『お気に入り』しかなくて
『ちょっといいね』とか『悪くない』といった
微妙な表現がないと危惧しておられるんだけど

以前に甲斐さんも
〇×方式に慣らされた世代は
良いか?悪いか?、イエスか?ノーか?としか考えない
イエスとノーの間には、3つも4つも考え方があるのに…と言われていたそうだ

何かを得れば必ず何かを失う
情報は得られても、自ら考える機会を失い
没入すれば健康を損なうとおっしゃる美輪明宏さん

ご自身は通話時のみガラケーを利用なさるんだとか…

『アナログの良さは無駄があること。無駄こそ文化
無駄や遊びこそ人間が生きていく上で必要なもの』

『デジタルとの付き合いに折り合いをつけ、豊かな人生を送るには
文化に触れ情緒を育てること
それもアナログ的な触れ方、生で接するのが最高』

…って、どこかで聞いたことがあるような気がします(笑)

作家・作曲家のたくきよしみつさんは…
デジタルはただの手段であって目的ではない
問題は手段が目的化してしまったこととおっしゃってます

たくきさんのお若い頃は、頭に浮かんだ曲を記録するために
高価なアナログの録音機材を使っておられたそうですが

今は音楽素材そのものがデジタル音源で用意されているので
デジタルという道具に『曲を作らされてる』

アナログ的作業の苦労や醍醐味を経験せずに
デジタルツールが使えた時点で満足してしまう若い世代が増えているんだとか…

ビートルズはただの流行ではなく
メロディの価値を残したけれど
今、商業的に成功する音楽はダンスも込みの『動画芸能』
純粋に音楽として50年後に残っているか?と
問いかけていらっしゃいます

たくきさんが執筆された『デジタル・ワビサビのすすめ』は
デジタルの便利さに支配されることなく
魂のこもった大人の文化を実現するよう
アナログ時代を知っている世代に向けられているらしい

コースターの裏に書き留めた曲を
デジタル技術で形にされる甲斐さん(笑)
ワビサビを知り尽くしたオトナなんでしょうね♪
コメント
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