花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

水仙 玉根の扱い

2009年01月18日 | 嵯峨御流

球根(玉根)を使った水仙のいけ方を教えていただきました。
これは水仙が陽気に連れて白根があがる故にその陽春の姿をいけ現わしたいけかたです。
とはいえここ数日今冬一番の寒さが続いてます。
スコップを土に入れてみたものの凍っているかのように土は硬く
しかも思いの外深くて球根を傷つけないように掘りあげるのに気を遣いました。




この時期の水仙は初花の頃に比べると葉も花茎もぐっと背丈が高くなってますが
これがさらに時期がたつにつれ花茎がもっと高くなります。
その姿を縦姿に実の姿として玉根を用いていけるわけですが
このまま用いると背丈も高すぎ安定性にも欠けます。
よって玉根のひげ根をついた部分を切り落とし
玉根の中をくりぬいていったん葉を引き抜き葉拵えしたものを改めて差し入れ
自然の形にもどしていけあげます。
そして横姿には生花の法格を守った虚の姿とし白砂を敷いて仕上げました。


玉根の扱いは初めてでしたが
手早くしないと手のひらのぬくもりで球根からでる液がよりぬるぬるべたべたしてくるし
球根の皮もささくれてきたりと意外と大変・・・
でも今までとはまた違った水仙の姿
水栽培のヒアシンスと似ているといえばいえなくもないけれど
趣がやはり和!
そこには先人たちのまなざしの深さを感じます。