今年もまた水仙を生ける季節になりました。
一昨日お稽古ではお生花の用流しを生けました。
個人的には自然のありのままの姿が好きです。
すぅ~とのびやかに伸びた茎、簡素な花、そしてねじれのある葉はどことなく色っぽい。
お生花ではその姿をいったんばらして組みなおし形を整えます。
水仙の多くは葉が4枚、株元は白い袴があります。
その袴から葉を抜き取って葉のねじれを直し、ためなおして再び袴に戻します。
その癖を直したり姿を整える方法も様々で、
最初に習った先生、今の親先生、派遣講師の先生、司所長
それぞれそのやり方もちがっており
自分のやりやすい方法で生ければよいとおっしゃって下さるもののなかなか思うようにいきません。
今回も用の流しの葉が長すぎて象の鼻みたいになっていると注意を受け、気分もどんと凹み…
家に帰り残った葉でもう一度やり直してみましたが、
うまくいかずいじりすぎて葉がくたくたになってしまいました。
そのうちに蕾がほどけてきたのか ぷ~んと甘い香りがしてきました。
そんなにむきにならなくても…ゆっくり楽しんで生ければいいじゃない っていう
囁きが聴こえてきたようでした。
ありがとう
やっぱりこうやって花に助けられていると感じた一日でした。