晴天に恵まれた小春日和の11月28日(日)、さいたま市の見沼田んぼで「見沼代用水・原風景ウォークin 2010」がグラウンドワーク日本水工とNPO法人美しい田園21の共催で実施された。
当日は142人が参加し、水路沿い約8km のコースで紅葉を楽しみながらボランティアで清掃活動を行った。午前10時に見沼通船堀公園を出発し、長澤義則氏(NPO法人自然観察さいたまフレンド)のガイドで見沼通船堀などの史跡と自然を見て回った。
途中の大崎公園では1回目のゴミ回収を行ったあと、青空教室を開講。千賀裕太郎・東京農工大学教授が「日本の原風景と農業・農村資源」について講義を行った。
千賀教授は、日本の原風景について、童謡を教材にコンセプトを示したあと、「水をゆっくりと流すための用水路や水田などを営々と築いてきたことで形成されたもので貴重な資源です。
特に見沼田んぼは河川氾濫原であった三沼を、江戸幕府が江戸のまちに食糧を供給しつつ、洪水から住民を救うため水田開発した」との説明があった。参加者は講義のあと、日本の原風景の大切さと農業・農村の関わりについて意見を交わした。
昼食のあと、長澤氏を先頭に寄付を募り保全された斜面林と江戸時代護岸用水路などを散策、午後2時30分ごろゴールの見沼自然公園(見沼代用水開削者“井澤弥惣兵衛為永”像前)に到着し、最後のゴミ回収を行ったあと、参加証を配布された。
参加者は首都圏で貴重な日本の原風景を残す見沼田んぼで、農村資源の価値と環境保全について楽しみながら考える一日を過ごした。
NHK総合テレビ;11月28日(日)12時ニュースの時間に、関東地方ニュースとして12:15に報道された。
◇土地改良新聞;12月15日(水)版
◇埼玉建設新聞;12月7日(火)版
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by Uematsu