日本水工コンサルタント 社員ブログ

自然との調和に配慮し、農村と都市の新たな風景を創造する

建設事業におけるICT導入の試み

2010年02月01日 | 建設ICT

2010/1/28(木)に熊本大学工学部にて開催された以下の講演を受講してきました。

  講師:増 竜郎 殿 (中部地方整備局企画部施工企画課長)
  演題:建設事業におけるICT導入の試み
  主催:熊本大学工学部 空間情報デザイン研究室

 講師の増課長は、建設ICT導入研究会の事務局代表を兼任されている方です。
現在の行われている情報化施工について、実施状況と効果などについてお話を伺うことができました。

ちょうど1年程前に、建設ICT導入研究会についての記事を書きしましたが、
http://blog.goo.ne.jp/nissuiko/d/20090122
工事へのICT導入が、現実的に進行、拡大していることを実感できました。

ICT導入は遅かれ早かれやってきます。
受講に際しては、弊社(または私)が5年後または10年後にどうあるべきかを考えながら聞いておりました。
公共工事の予算が減少する中で、我々がどう生きてゆくべきなのかと。
ICT利用が促進すれば、コンサルタントも多少差別化されてゆくことになるのは間違いないでしょう。
顧客の進化を先取りして、我が社も進化せねばなりません!

ICT(3Dcad等)の利活用が進むと、弊社が生業としている机上での検討段階において、
今まで以上の労力が必要となることも場合によってはあるでしょう。
しかし、私はこれは歓迎すべきものだと考えております。
一般土木にしても、農業土木にしても、利用者に喜ばれる設計を行うことが重要です。
効率的に短期間で計画を行うことも必要でしょうが、計画に多少の時間がかかったとしても、
利用者に計画を納得して頂いた上で実施することに公共工事の意義があります。
ここで我々に求められるのは、ICTリテラシの向上だけでなく、"真のコンサルタント"への進化ではないでしょうか。

講演を受講させて頂き、シビルエンジニア、コンサルタントとして将来あるべき姿を、
あらためて見つめなおす必要があるのではないかと感じました。
常に進化続けるためには重要な事でしょう。

とても有意義な講演でした。
あらためて、増課長様、主催して頂いた小林教授へ感謝です。

なお、講演については熊本大学 空間情報デザイン研究室のブログにも記載されてます。
http://gdp1.civil.kumamoto-u.ac.jp/hp/blog/index.php?id=713

by Small Y.I

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